要点

対象:Claude Codeを放置して動かしたい人

  1. /loopは作成から7日で消える
  2. /goalは別のモデルが終わりを判断する
  3. パソコンを閉じても動くのはクラウドだけ

Claude Codeの作業が終わるたびに、人が次の指示を打っていると、席を離れられません。ループエンジニアリングは、次の指示を出す役を、人ではなく仕組みに任せる考え方です。1

この記事の目次(5節)
  1. 言葉の広まり方
  2. Claude Codeで使う3つの機能
  3. /loopは7日で消える
  4. /goalは条件の書き方しだい
  5. 放置する前に決める3つ

仕組みとは、決めた間隔や条件で、Claude Codeに次の作業を始めさせる設定のことです。

放置して動かすなら、一定の間隔には/loop、条件を満たすまでには/goal、パソコンを閉じても動かすにはクラウドのスケジュールタスクを使います。34 放置する前に、確かめる役と、人が見る時間と、費用を決めてください。

言葉の広まり方

6月上旬、ピーター・スタインバーガー氏のX投稿が広まりました。その数日前から出回っていた、Claude Codeを生んだボリス・チェルニー氏(Boris Cherny)の発言と並んで、話題になりました。2

GoogleのエンジニアリングリーダーAddy Osmani氏は、6月8日のエッセイ「Loop Engineering」で、この考え方をまとめました。12

エッセイが引いたチェルニー氏の発言は、「Claudeへの指示も次の判断も、ループがしていて、自分の仕事はループを書くことだ」という趣旨です。1

Claude Codeの公式文書には、「ループエンジニアリング」という言葉は出てきません。34 以下は、公式文書が説明している機能のうち、放置に使う3つです。

Claude Codeで使う3つの機能

3つは、次のターン(Claudeが1回応答して作業するまとまり)が始まる条件と、パソコンを閉じたときの動きが違います。34

機能次のターンが始まるときパソコンを閉じると
/loop決めた間隔が来たとき(最短1分)止まる
/goal前のターンが終わったとき止まる。セッションを再開すると、同じ条件のゴールが戻る
クラウドのスケジュールタスク決めた時刻(最短1時間)パソコンが閉じていても実行される
動き出す条件と、パソコンを閉じたとき /loop 決めた間隔が来る 1ターン動く 閉じると止まる /goal 前のターンが終わる 1ターン動く 閉じると止まる 別のモデルが条件を満たしたと判断するまで続く クラウドのスケジュールタスク 決めた時刻が来る 1ターン動く 閉じても実行される
3つの機能が動き出す条件。パソコンを閉じても動くのは、クラウドのスケジュールタスクだけ。

自分のパソコンで動かすデスクトップのスケジュールタスクもありますが、ここでは扱いません。3

クラウドのスケジュールタスクは、ふつうはAnthropicが管理するクラウドで動きます。3 任せるときに確かめることは、クラウドセッションの記事にまとめています。

/loopは7日で消える

間隔と指示を並べて、/loop 5m check the deploy(5分おきに、デプロイが終わったかを確かめる)のように書きます。3

間隔を省くと、Claudeが1分〜1時間の範囲で、様子を見ながら次の時刻を決めます。作業が終わったとClaudeが判断すれば、この/loopは自分で止まることもあります。3

間隔を決めた/loopは、Escキーでは止まりません。止めるときは、Claudeに「取り消して」と頼みます。頼まなくても、作って7日たつと、最後に1回動いて消えます。3

/goalは条件の書き方しだい

/goal all tests in test/auth pass(test/auth のテストが全部通る)のように、終わりの状態を書きます。4

ターンが終わるたびに、別のモデルが条件を満たしたかを判断します。満たしていなければ、Claudeが次のターンに進みます。4

何ターン続けてもぶれない条件には、たいてい次の3つが入っています。4

  • 測れる終わりの状態(キューが空になる)
  • 確かめ方(npm test を実行して、成功を確認する)
  • 変えてはいけないもの(ほかのテストファイルは触らない)

判断するモデルは、コマンドを自分では動かしません。Claudeが会話に出した結果だけを見るので、条件は、Claudeの出力で示せる形に書きます。4

ターン数の上限も、条件に書きます。「or stop after 20 turns」(20ターンで止める)と足すと、Claudeが毎ターン、その上限に対する進み具合を報告します。4

上限は機械的な制限ではありません。報告を見た別のモデルが、止めるかどうかを決めます。4

放置する前に決める3つ

ループは仕事を変えますが、人の仕事がなくなるわけではありません。1

  1. 確かめる役を決める。 人が見ていないループは、間違えても気づけないことがあります。作ったAIとは別のAIに確かめさせると、見落としに気づきやすくなります。/goalの判断も、別のモデルが行います。ただし「終わった」は証明ではなく、AIの申告です。最後に確かめるのは人です。14
  2. 人が見る時間を決める。 auto mode(ツールの実行を、いちいち承認しなくてよくなる設定)を使った人が、こうコメントしています。「auto modeのおかげで承認祭りからは解放されましたが、その先で待っていたのはレビュー祭りでした」。承認が減っても、結果を確かめる作業は残ります。5
  3. 費用の上限を決める。 トークンの費用は、サブエージェント(役割を分けて動くAI)を足すほど増えます。それぞれが別にモデルを呼び出すからです。1

AIにさせたくない操作があるなら、hooksで止める設定も入れてください。定期実行で読み込む設定を減らす方法は、safe modeの記事にあります。当サイトの書き手を毎日動かす仕組みは、ルーティンの記事にまとめました。

まずは小さな修正作業を1件選び、ターン数の上限を書いた条件で/goalを試して、止まるところまで見てください。

出典

  1. Addy Osmani「Loop Engineering」(2026年6月8日)(参照 2026-10-26)
  2. ITmedia ビジネスオンライン「『もうプロンプトは書かない』 Claude Code生みの親が明かす“ループエンジニアリング”の衝撃」(2026年10月24日)(参照 2026-10-26)
  3. Claude Code Docs「Run prompts on a schedule」(参照 2026-10-26)
  4. Claude Code Docs「Keep Claude working toward a goal」(参照 2026-10-26)
  5. クラスメソッド DevelopersIO「DevelopersIO 2026 TOKYO で『ガチで放置できる Claude Code実行環境の作り方』というタイトルで登壇しました」(2026年10月24日)(参照 2026-10-26)