米OpenAIは9月29日(現地時間)、ChatGPT上で文書やファイルをまとめ、同僚と共有できる「ChatGPT Space」を発表しました。新しい文書機能「Pages」(以下、ページ)では、同僚と共同編集したり、ChatGPTに編集を頼んだりできます。対象プランはPro・Business・Enterpriseで、Plusは含まれていません。1

この記事でわかること

  • ページを定期的に更新させたいときは、タスクの設定と実行を自分で確かめる必要があります
  • 個別の招待を取り消しても、ページを見られなくなるとは限りません
  • ChatGPTに作らせた要約は、元のファイルを開けない同僚にも見えます
この記事の目次(5節)
  1. ChatGPT Spaceとページでできること
  2. 定期的な更新は自分で設定する
  3. 議事録をメールで配っている職場なら
  4. 共有する前に確かめること
  5. プラン別に、まずすること

ChatGPT Spaceとページでできること

ChatGPT Spaceにまとめられるもの

ChatGPT Spaceには、ページ、アップロードしたファイル、ChatGPTで作ったサイトや画像をまとめられます。利用者は、案件やチームごとにスペース(資料をまとめる単位)を作り、関係する資料をまとめて共有できます。従来の「ライブラリ」はChatGPT Spaceに置き換えられました。「プロジェクト」は引き続き別の機能として使えます。12

ページを共同編集する

ページの作り方は、チャットから、テンプレートから、白紙からの3通りです。見出しや表、画像、ファイルを挿入でき、文を選んで「Ask for change」(英語版の表示)を選ぶと、ChatGPTにその部分の書き換えを頼めます。共有した相手とは同時に編集でき、コメントも残せます。ページを共有しても、自分のチャット履歴やメモリは共有相手からは見えません。12

ページの中で「@dot」と入力すると、同じ日に発表された常時動き続けるAIエージェント「dots」を呼び出せます(呼び出し名は単数形の「dot」です)。4

対象プランと利用環境

項目内容
対象プランPro・Business・Enterprise(Plusは含まれない)
利用環境デスクトップアプリとウェブ版
Enterpriseでの共有プレビュー版として提供。管理者が有効にすると使える
スマートフォン検索・閲覧・共有まで(gihyo.jpの報道。作成と編集は今後対応予定)

OpenAIのリリースノートは、対象をPro・Business・Enterpriseとだけ書いており、Proの料金の違う各プランを分けていません。個人でChatGPT Plusを契約して業務に使っている場合は、今のままでは使えません。スライドの共同編集は、今後数週間のうちに提供される予定だと報じられています。16

定期的な更新は自分で設定する

ビジネス+ITは、接続したアプリの情報をもとにページを自動で更新する機能を備えると報じました。7 ただ、10月2日時点のOpenAIの説明ページによると、ページを最新に保つ機能(Keep Updated)は提供開始の時点ではまだ使えません。4

ページに「毎週更新する」と書いても、それだけで定期実行のタスクは設定されません。定期的に更新させたいときは、チャットでChatGPTに頼みます。そのうえで、タスクの実行時刻と、オンになっているかを確かめておきましょう。実際に1回実行され、ページが更新されたかも見ておくと確実です。4

議事録をメールで配っている職場なら

書く人も直す人も読む人も同じページを開くので、どれが最新版か迷わずに済みます。

例えば、週1回の営業会議の議事録を担当者がWordにまとめ、メールで配っている会社があるとします。Wordの議事録をページに貼り付け、ChatGPTに「決定事項とToDoを見出しで分けて」と頼みます。出席者にはコメント権限を付けて共有し、直してほしい箇所にコメントを付けてもらえば、配り直さずに済みます。

会議の録音から要約を作る方法もあります。あわせて発表された議事録のプラグイン「Meetings」は、要約とToDoをChatGPT Spaceに保存します。ただし、現時点ではmacOS版デスクトップアプリでのベータ提供で、ProとBusinessが対象です。1 録音してよい会議の見分け方は、LINE WORKS AiNoteの無料プランの記事で解説しています。

共有する前に確かめること

誰に、何が見えるか 権限は上の階層から継承される スペース ページ 子ページ 権限が中のページにも継承される 権限が子ページにも継承される 個別に招待した人と、 親ページやスペースの権限で見られる人 個別の招待を取り消しても、 スペースや親ページから継承した権限は残る ページに置いたもの 転記した内容・要約 ページを閲覧できる全員に見える 元のファイルを開けない同僚にも、 要約に含まれる顧客名や金額が見える リンクを貼ったファイル (Google ドライブなど) 開けるかどうかはドライブ側の権限で決まる 権限のある人だけが開ける
子ページを見られるのは、個別に招待した人と、スペースや親ページの権限で見られる人。転記した内容や要約はその全員に見え、リンクを貼ったファイルは開けるかどうかをドライブ側の権限で決める。

権限は上の階層から継承される

スペースを共有すると、その中のページにも同じ権限が付与されます。ページを共有した場合も、その子ページに権限が付与されます。個別の招待を取り消しても、スペースや親ページから継承した権限は残ります。3 人事や取引条件のページは、多くの同僚と共有しているスペースの中に作らないようにしましょう。

転記した内容は、ページを見られる全員に見える

Google ドライブのファイルへのリンクを貼った場合、そのファイルを開けるかどうかはドライブ側の権限で決まります。一方、ChatGPTに作らせた要約や転記させた内容は、ページを閲覧できる全員に見えます。2 例えば、ドライブの見積書を開けない同僚にも、ChatGPTに作らせた要約に含まれる顧客名や金額は見えてしまいます。

管理者が共有機能を無効にしても、共有済みのページは見られる

BusinessやEnterpriseのワークスペースでは、共有できる範囲は組織の設定で決まります。1 Enterprise向けの説明によると、管理者が共有機能を無効にしても、新たな共有と権限の変更ができなくなるだけです。共有済みのページは、そのまま見られます。5 共有の範囲は、使い始める前に決めておくほうが確実です。

紛れ込んだ指示で、ChatGPTが意図しない操作をすることも

ページやファイルには、利用者の意図しない操作をChatGPTにさせる指示(プロンプトインジェクション)が紛れ込むおそれがあります。OpenAIも、対策でリスクを減らすことはできても、完全には防げないとしています。5 社外の文書を取り込むときの注意は、生成AIセキュリティの記事で解説しています。

プラン別に、まずすること

  • ChatGPT Plusのままでは使えないので、社内で共有したくなったらBusinessへの切り替えを検討しましょう
  • ChatGPT Businessを使っているなら、最初は社外秘を含まない手順書のページで試し、共有の範囲を確かめましょう

接続したアプリやプラグインにChatGPTがアクセスできる範囲は、プラグインと会社のアカウントの記事で確かめられます。

出典

  1. OpenAI「ChatGPT — Release Notes」(2026年9月29日の項)(参照 2026-10-02)
  2. OpenAI「ChatGPT Space」(Spaceの説明ページ)(参照 2026-10-02)
  3. OpenAI「Collaborate in Space」(共有と権限の引き継ぎ)(参照 2026-10-02)
  4. OpenAI「Work with agents in Space」(ChatGPTやdotにページを直させる)(参照 2026-10-02)
  5. OpenAI「Manage ChatGPT Space and shared pages」(管理者向けの説明)(参照 2026-10-02)
  6. gihyo.jp「OpenAI、AIとチームで作業する『ChatGPT Space』と、継続的に動作するクラウドエージェント『dots』を発表。GPT-6.1 Solも提供開始」(2026年9月)(参照 2026-10-02)
  7. ビジネス+IT(Yahoo!ニュース)「米オープンAIが『ChatGPT Space』発表、チームとAIで文書やスライドを共同編集へ」(2026年9月30日)(参照 2026-10-02)

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