LINE WORKS AiNoteのフリープラン(無料)は、社内会議の文字起こしを試すぶんには十分です。ただし、録音した音声は、LINE WORKS社の音声認識AIの学習に使われることがあります。

取引先や顧客の名前が出る会議は、有償プランで録音しましょう。

AI要約とWeb会議の録音も、有償プランにしかありません。議事録作りがどこまで楽になるかも、プランで変わります。

この記事でわかること

  • フリープランの文字起こしは1回60分までで、月300分を最大30人で分け合います
  • 1時間の定例会議が週3回なら、ソロプランに文字起こし時間を200分足して月2,160円(年額契約・税抜)です
  • M-SOLUTIONSは2026年9月25日、議事録をkintoneに取り込むプラグインの提供を始めました
この記事の目次(7節)
  1. フリープランと有償プランの違い
  2. フリープランの音声と学習
  3. 会議の種類で、プランを使い分ける
  4. 月の文字起こし時間で、ソロプランとチームプランを比べる
  5. kintoneに議事録をためる連携プラグイン
  6. 使い始める前の確認表
  7. フリープランのまま続けるかどうか

フリープランと有償プランの違い

公式サイトは、フリープランを「まずは精度を確認したい」人向けとしています。有償プランとの違いは、文字起こしできる時間、使える機能、データの扱いの3点です。12

項目フリーソロチーム
料金(年額契約・税抜)0円月1,440円月19,800円
月の文字起こし時間300分600分6,000分
利用人数最大30人1人(または少人数)無制限
1回の文字起こし時間60分180分360分
AI要約なし12回120回
Web会議の録音なしありあり
音声データの学習利用ありなしなし
データの保管期間1年間3年間5年間

表の料金は年額契約のもので、月額契約にすると、ソロプランは月1,600円、チームプランは月22,000円です。チームプランの上位には、部署向けのビジネスプランと、全社向けのエンタープライズプランもあります。12

なお、有償プランの「無償トライアル」は、フリープランを使い始めたあとでは申し込めません。チームプランも候補なら、先にトライアルで試しましょう。1

フリープランは月300分

月300分は、1つのサービス環境(会社や部署ごとの利用単位)の全員で分け合う時間です。10人で使えば、1人あたり月30分の計算になります。1時間の定例会議なら5回分です。2

1回の文字起こしは60分までなので、90分の会議は1回に収まりません。会議の長さを先に確かめておきましょう。

AI要約とWeb会議の録音は有償プランだけ

有償プランでも、AI要約を使える回数には上限があります。ソロプランは12回、チームプランは120回です。2

Zoom、Microsoft Teams、Google MeetなどのWeb会議を録音する機能も、フリープランにはありません。Web会議の多い職場では、フリープランで試せる場面が限られます。12

フリープランの音声と学習

規約では、フリープランを使い続けると、音声を学習に使うことに同意したものとみなされます。 有償プランはいずれも「学習利用なし」です。13

規約に書かれた利用目的

規約は利用目的として、音声認識の学習、ノイズキャンセリング技術の改良、通訳・翻訳サービスの開発などを挙げています。対象は、音声と、その音声を文字起こししたテキストです。3

LINE WORKS社は、音声と利用者のIDのひも付けを外し、最小限の単位に分割して管理すると説明しています。同社でも会話の全体や文脈はつかめないとしています。ただし、分割後のデータには、同社が承認した担当者がアクセスすることがあるともしています。3

個人情報保護委員会の注意喚起

個人情報保護委員会は2023年6月2日、生成AIサービスに個人データを含むプロンプトを入力する際の注意喚起を行いました。事業者が本人の同意なく個人データを入力し、そのデータが応答結果の出力以外の目的で扱われれば、個人情報保護法に違反する可能性がある、という内容です。そのため、提供事業者が機械学習に利用しないことなどを十分に確かめるよう求めています。6

この注意喚起は、文字起こしサービスを直接の対象にしたものではありません。それでも、顧客の名前や相談内容が出る会議を、学習に使われるおそれのあるプランで録音するのは、同じ理由で避けたほうが無難です。個人情報を生成AIに入れてしまったときの対応は、社員が私用の生成AIに入力したときの記事で取り上げました。

会議の種類で、プランを使い分ける

フリープランで録音してよいのは、出席者が社内の人だけで、個人情報が出ない会議です。 会議ごとに、次の3点で判断します。

WHICH PLAN FOR THIS MEETING 01 02 03 取引先や顧客の名前、 相談の中身が出るか 人事評価や採用、給与の話が出るか 社外の人が出席するか はい はい はい 有償プランで録音 ソロ・チームなど 音声は学習に使われない 3つとも「いいえ」なら フリープランで試してよい(音声は学習に使われることがある) AINOTE PLAN CHECK
会議ごとに、フリープランで録音してよいかを見分ける3点
  • 取引先や顧客の名前、相談の中身が出るか
  • 人事評価や採用、給与の話が出るか
  • 社外の人が出席するか

1つでも当てはまれば、有償プランに回します。

例えば、従業員15人の工務店なら、朝礼や社内の勉強会はフリープランで試せます。一方、施主との打ち合わせは、名前や住所、予算が出るので有償プランに回します。

社内会議の議事録を、決定・保留・次回確認に分けて整理するやり方は、委員会や病棟会の議事録をAIで振り分ける記事で紹介しています。医療機関向けの記事ですが、やり方は業種を問わず使えます。

月の文字起こし時間で、ソロプランとチームプランを比べる

1時間の会議が週3回なら、月4週で720分です。 ソロプランは100分単位で時間を買い足せるので、600分を少し超える程度ならチームプランより安く済みます。600分に200分を足して800分にすると、月2,160円です。チームプランは月19,800円です。12

組み合わせ月の文字起こし時間料金(年額契約・税抜)
ソロ+追加時間200分800分月2,160円
チーム6,000分月19,800円

追加文字起こし時間(100分)は、年額契約なら月360円です。2,160円は、1,440円+360円×2で計算しました。ただし、公式サイトはソロプランを「1人(または少人数での利用)」向けとしています。録音する人が数人を超えるなら、チームプランを検討しましょう。部署単位で使うなら、ビジネスプランもあります。12

発言者を自動で見分ける「自動話者認識」は、チームプラン以上の企業向けプランだけで使えます。誰の発言かを後から直す手間を減らすための機能です。2

kintoneに議事録をためる連携プラグイン

AiNoteの議事録をkintoneに取り込むプラグインの提供が、2026年9月25日に始まりました。開発・提供は、LINE WORKSのサービスパートナーであるM-SOLUTIONS社です。4

取り込めるのは、AI要約と文字起こしの全文を含む議事録です。議事録は1件ずつkintoneのレコードになり、顧客や案件の記録とひも付けて探せます。ためた議事録を、kintoneの生成AI機能「kintone AI」に参照させることもできます。4

プラグインの料金と取り込みの上限

プラグインのプラン料金(税抜)月の取り込み上限自動取り込み
フリー0円5件なし
スターター年57,600円100件1日1回
スタンダード年216,000円400件1日4回
プレミアム年576,000円1,200件毎時

議事録を1件新しく登録するか更新するごとに1件と数え、件数は毎月1日に0に戻ります。超過分の従量課金はありません。上限を増やすときは、同じプランを買い足します。kintone本体は、スタンダードコースの契約が必要です。5

申し込む前にM-SOLUTIONS社へ確かめること

AiNoteの議事録データをほかのシステムとつなぐAPIを使うには、チームプラン以上の契約が必要です。プラグインの案内には、AiNote側でどのプランが必要かは書かれていません。AiNoteがフリープランやソロプランのままでもプラグインを使えるかは、申し込む前にM-SOLUTIONS社に確かめておきましょう。15

kintoneには、iOSアプリで話した内容を入力する音声入力AIもあります。議事録のほかに日報などもkintoneに話して入力するなら、kintoneの音声入力AIの利用条件もあわせて確かめておきましょう。

使い始める前の確認表

#確かめること済
1録音する会議を、社内だけで個人情報の出ない会議と、それ以外に分けた□
2個人情報の出る会議は、有償プランで録音すると決めた□
3会議の長さが、プランの1回の上限(60分・180分・360分)に収まる□
4月に録音する会議の回数と長さから、必要な時間を計算した□
5録音することを、会議の出席者に伝える手順を決めた□
6保管期間(1年・3年・5年)を過ぎた記録の扱いを、LINE WORKS社に確かめた□

1〜4は導入担当者が、5と6は総務と一緒に確かめます。保管期間を過ぎた記録の扱いは公式サイトの表に無いので、事前に問い合わせておきましょう。

職場のAIのセキュリティ対策全般は、IPAが挙げる5つの対策の点検で確かめられます。

フリープランのまま続けるかどうか

1時間程度の社内会議が月5回ほどなら、フリープランのままでも足ります。個人情報の出る会議が月に1回でもあるなら、その会議のためにソロプラン以上を契約しましょう。

チームプランも候補なら、フリープランを始める前に「無償トライアル」を申し込みましょう。プラグインは、必要なAiNoteのプランを聞いてから、「15日間無料トライアル」で試すのが確実です。15

出典

  1. LINE WORKS AiNote 企業向けの製品ページ(料金・機能・よくある質問)(参照 2026-10-02)
  2. LINE WORKS AiNote 個人事業主・フリーランス向けのページ(フリープラン・ソロプランの料金とオプション)(参照 2026-10-02)
  3. LINE WORKS AiNoteサービス向上のための音声データ活用について(フリープラン向け、2025年1月20日改定)(参照 2026-10-02)
  4. LINE WORKS AiNoteと「kintone」の連携プラグインを提供開始(LINE WORKS、2026年9月25日)(参照 2026-10-02)
  5. AiNote連携プラグイン for kintone(M-SOLUTIONS、ご利用価格)(参照 2026-10-02)
  6. 生成AIサービスの利用に関する注意喚起等(個人情報保護委員会、令和5年6月2日)(参照 2026-10-02)

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