要点

対象:ChatGPTに、ブラウザの作業も頼みたい人

  1. 操作はパソコンのアプリの「Work」から
  2. 初めて操作するサイトは「Allow once」で
  3. 送信ボタンは自分で押す

ChatGPTに「このページを要約して」と頼むたびに、本文をコピーして貼り付けていた人は多いはずです。これからは、開いているタブを指定するだけで頼めます。

この記事の目次(7節)
  1. どの画面で何を頼めるか
  2. 使えるプランとブラウザ
  3. ページについて聞くとき
  4. タブの操作を頼むとき
  5. ChatGPTが初めて操作するサイトで出る確認
  6. 閲覧履歴とページの中身に気をつける
  7. 送信は自分で押す

ChatGPTのChrome拡張機能で、タブの中の操作も任せられるようになりました。OpenAIが10月15日(米国時間)に発表しました。1

どの画面で何を頼めるか

頼みたいことによって、使う画面が違います。12

頼みたいこと使う画面入れるもの
開いているページについて聞くChromeの横に開く「サイドチャット」Chromeの拡張機能
フォームに入力する・メッセージを送る・ファイルをダウンロードするパソコンのChatGPTアプリの「Work」のチャットChromeの拡張機能と、パソコンのChatGPTアプリ

「Work」は、ChatGPTのアプリで作業をまとめて任せるときに切り替えるモードです。Workの使い方は、ChatGPT Workの使い方にまとめています。

ChatGPTは、GmailやSalesforceのように、ふだんログインして使うサイトや社内のツールも読んだり操作したりできます。2 操作は、あなたのアカウントのままで行われます。5

使えるプランとブラウザ

この拡張機能は、ChatGPTのすべてのプランで使えます。4 ただし順次提供している途中のため、まだ使えない人もいます。2

会社のアカウントでは、管理者の設定で使えないこともあります。2 会社のパソコンなら、拡張機能やアプリを入れてよいかを、先に社内のIT担当に確かめてください。

拡張機能は、Chromeのほかに、Edge・Brave・Opera・Vivaldiでも使えます。Operaでは、サイドチャットを使えません。2

ページについて聞くとき

  1. Chrome ウェブストアでChatGPTの拡張機能を開き、「Chrome に追加」を押します。3
  2. 聞きたいページを開きます。
  3. Chromeのツールバーか「拡張機能」のメニューからChatGPTを選ぶと、ページの横にサイドチャットが開きます。2
  4. 「このページを要約して」のように、ページについて質問します。

タブの操作を頼むとき

タブの操作は、パソコンのChatGPTアプリ(MacかWindows)から頼みます。25 設定は次の順です。

  1. ChatGPTアプリで「Settings」から「Computer Use」を開きます。
  2. ブラウザの一覧からChromeを選びます。プラグインを入れるよう案内が出たら、それに従います。
  3. 「Install」を押し、開いたChrome ウェブストアのページで「Chrome に追加」を押します。
  4. 拡張機能が求める権限が表示されるので、目を通します。すべてのサイトのデータの読み取りと変更や、閲覧履歴の読み取りと変更が入っています。
  5. Macを使うなら、求められたら「画面収録とシステムオーディオ録音」と「アクセシビリティ」を許可します。ChatGPTが画面を見て、クリックや入力をするためです。
  6. 「Computer Use」の画面で、Chromeの横に「Manage」と出ていれば、つながっています。

使うときは、ChatGPTアプリを「Work」に切り替えて新しいチャットを開きます。入力欄に @ と打ち、出てきた一覧からChromeを選んで、頼む作業を書きます。2

ChatGPTが初めて操作するサイトで出る確認

初期設定では、ChatGPTは初めて操作するサイトに触る前に、使ってよいかを聞きます。選択肢は4つあります。2

選択肢選んだあとの動き
Allow onceChatGPTがそのサイトを今回だけ操作する
Allow for this siteChatGPTがそのサイトを、次から聞かずに操作する
Allow for all sitesChatGPTがどのサイトも、聞かずに操作する
DeclineChatGPTはそのサイトを操作しない

「Allow for all sites」は、手引きで「リスクが高い」と印の付いた選択肢です。どのサイトでもChatGPTに任せてよいときだけにします。2 「Allow once」を選べば、そのたびに任せるかどうかを決められます。

閲覧履歴とページの中身に気をつける

ChatGPTが閲覧履歴を見ようとするときは、そのたびに確認が出ます。閲覧履歴には、社内のページのURLや検索した語が入ることがあります。2 頼んだ作業に閲覧履歴が要らなければ、断ってかまいません。

ページの中には、AIをだますように作られたものがあります。そうしたページを読むと、ChatGPTが閲覧履歴の中身を、意図しない場所へコピーしてしまうおそれが高まります。2

ページに日本語の指示を紛れ込ませてAIをだます手口は、Pipelockで日本語のプロンプトインジェクションを調べた記事にあります。

ブラウザの作業では、パスワードや人に見せられない情報を扱わせないようにします。どうしても要るときは、パソコンの前にいて、確認が出るたびに読んでから任せます。2

送信は自分で押す

OpenAIは、イベントの案内を見て登録フォームに入力し、送信の前で止める頼み方を例に挙げています。4 入力までをChatGPTに任せ、送信ボタンは自分で押せば、送る前に中身を確かめられます。

AIが実際のサイトでフォームを送ってしまった例は、Claudeが米国政府のサイトにフォームを送った件の記事にあります。

最初は、確認画面のあるフォームで「確認画面の手前で止めて」と書き添えて、入力を1つ頼んでみてください。

出典

  1. ChatGPT(OpenAI)のXの投稿「A few big upgrades for Chrome users today!」(2026年10月15日)(参照 2026-10-19)
  2. OpenAI「Browser extension」(ChatGPTのブラウザ拡張機能の手引き)(参照 2026-10-19)
  3. Chrome ウェブストア「ChatGPT」(OpenAI。バージョン 1.26.1005.11759・2026年10月15日更新)(参照 2026-10-19)
  4. 窓の杜「『ChatGPT』の『Chrome』拡張機能、単なるサイドバーAIからコンピューター操作AIに」(参照 2026-10-19)
  5. OpenAI「Computer Use」(ChatGPTのデスクトップアプリでほかのアプリを操作させる機能)(参照 2026-10-19)