要点

対象:Copilot Studioを使う職場

  1. 作ったエージェントと課金は変わらない
  2. このハーネスはテスト中も課金
  3. 標準ハーネスは移行しなくてよい

Microsoftは10月28日(米国時間)、Copilot Studioの「GitHub Copilot ハーネス」を「Microsoft Copilot ハーネス」に改名しました。既存のエージェントの動きと課金は変わりません。1

この記事の目次(5節)
  1. 改名の理由と、既存のエージェント・課金の扱い
  2. Copilot Studioにある3つのハーネスの違い
  3. Microsoftの社内の評価の数字
  4. 移行するかどうかの決め方
  5. Microsoft Copilot ハーネスで作るときに確かめること

ハーネスは、エージェントの進行役を務める仕組みです。AIモデルが考える役を受け持つのに対し、ハーネスはモデルにいつ何を渡し、どのツールを使わせるかを決めます。34

名前よりも大事なのは、ハーネスによって課金の始まる時期と向いている仕事が違うことです。35

改名の理由と、既存のエージェント・課金の扱い

Microsoftは、このハーネスがMicrosoftの中で広く使われていることを表すため、名前を変えたと説明しています。1 GitHub CopilotのアプリやCLI、VS Codeも、このハーネスで動いています。2

項目10月28日の発表の内容
名前GitHub Copilot ハーネス → Microsoft Copilot ハーネス
既存のエージェントこれまでどおり動く。できることは変わらない
課金変わらない
画面の表示数週間かけて、順に新しい名前に変わる

10月29日の時点で、Microsoft Learnの日本語のドキュメントは、まだ「GitHub Copilot ハーネス」のままでした。3

名前にGitHubと入っていましたが、Copilot Studioで動くエージェントの顧客データを、GitHub Copilotのサービスに送ったり、そこで処理したりはしません。3

Copilot Studioにある3つのハーネスの違い

Copilot Studioで作るエージェントは、3つのハーネスのうちどれか1つで動きます。3

ハーネス向いている仕事課金
Microsoft Copilot ハーネス(旧 GitHub Copilot ハーネス)何段階も続く長い仕事。WordやExcel、PowerPoint、PDFのファイルを作ったり直したりするCopilot クレジット。作っている途中のテストから
Customer Conversation ハーネス電話やチャットで、お客様の質問に答えるCopilot クレジット
標準ハーネス決まった手順の仕事。よくある質問に答える既存のライセンス。公開した後から
HARNESS 仕事の種類 ハーネス 課金 01 02 03 何段階も続く長い仕事 電話やチャットで 決まった手順の仕事 ファイルを作る・直す お客様の質問に答える よくある質問に答える Microsoft Copilot ハーネス (旧 GitHub Copilot ハーネス) Customer Conversation ハーネス 標準ハーネス テストの段階から Copilot クレジット Copilot クレジット 公開した後から 既存のライセンス Copilot Studio
Copilot Studioの3つのハーネスに向いている仕事と、課金の仕方です。

例えば、請求書と発注書の照合(買掛金の照合)は、Microsoft Copilot ハーネスに向きます。合わないものを見つけて、承認に回す仕事です。3

社内のヘルプデスクのように、よくある質問に答え、簡単な依頼をワークフローで担当に振り分ける仕事は、標準ハーネスに向きます。3

Microsoftの社内の評価の数字

Microsoftが社内で同じタスクを解かせた評価では、Microsoft Copilot ハーネスのほうが、標準ハーネスより多くのタスクをやり遂げました。1

差は、OpenAIのモデルで10.8ポイント、Anthropicのモデルで22.1ポイントです。Microsoftが自社で測った値で、最後まで動いた評価の回だけを数えています。日や版、モデル、設定によって変わることがあります。1

移行するかどうかの決め方

正しく動いている標準ハーネスのエージェントは、別のハーネスに移行しなくてかまいません。Microsoftは、移行ではっきりした利点が見込めるときだけ移行するよう勧めています。4

移行するときは、いまのエージェントの部品を1つずつ移すのではなく、新しく作るつもりで進めるよう勧めています。4

仕事に合わせた調整をしないまま、単純な仕事をMicrosoft Copilot ハーネスで動かすと、結果は良くならず、待ち時間とクレジットが増えることがあります。4

長い仕事が途中で止まる、WordやExcelのファイルを作らせたい、といった理由があれば、移行を考えてよいと思います。

Microsoft Copilot ハーネスで作るときに確かめること

このハーネスでは、公開する前の作業でもクレジットを使います。指示を書いてエージェントを作るとき、プレビューで試すとき、テストの一式(評価)を作るときです。5

クレジットの割り当てと使った量は、次の3か所で確かめられます。5

  1. Power Platform管理センター(管理者): エージェントを作る環境に、Copilot クレジットが割り当てられているか
  2. Copilot Studioの「モニター」ページ: エージェントが使ったクレジットの数
  3. 管理センターの「ライセンス」から開く「Copilot Studio」(管理者): 環境全体やテナント全体で使った量

関係する記事は次のとおりです。

社内の手順書に旧名を書いているなら、新しい名前を並べておくと、迷う人が減りそうです。

出典

  1. Microsoft Copilot Blog「The GitHub Copilot harness in Copilot Studio is now the Microsoft Copilot harness」(2026年10月28日)(参照 2026-10-29)
  2. The Official Microsoft Blog「Introducing the Microsoft Copilot harness: Unlocking the potential of truly multi-model agentic work」(2026年10月28日)(参照 2026-10-29)
  3. Microsoft Learn「Copilot Studioのハーネス」(参照 2026-10-29)
  4. Microsoft Learn「Copilot Studio のエージェント ハーネスを比較する」(参照 2026-10-29)
  5. Microsoft Learn「使用率に基づく請求の概要」(参照 2026-10-29)