Claudeの有料プランで使えるアドオン「Claude for Google Workspace」の提供が、試験的なベータ版として始まりました。23

この記事の目次(4節)
  1. Claudeが読む範囲
  2. 使える機能と編集の承認
  3. 導入の手順と条件
  4. 試す前に決めておくこと

アドオンは、Googleの画面の横にサイドバー(画面の横に開く欄)として出る追加機能です。ドキュメント・スプレッドシート・スライドで、文章の手直しや数式づくりをClaudeに頼めます。1

Claudeが読むのは、開いているファイル1つだけです。ほかのファイルやメール、カレンダーは読みません。1 ただし、その1つの中身はClaudeに送られます。1

見積書や顧客の一覧をスプレッドシートで管理している会社は、使い方より先に、どのプランで、どのファイルを開くかを決めておきましょう。

Claudeが読む範囲

読むもの

ヘルプによると、Claudeが読むのは、開いているファイルの内容と、選んだ範囲です。1 コネクタ(ほかのサービスとつなぐ仕組み)をオンにしたときは、その内容も加わります。1

Googleドライブにある別のファイル、メール、カレンダーは読めません。1 ただし、Googleドライブのコネクタをオンにした場合は別です。1

送られる内容と規約

開いているファイルの内容、メッセージ、添付ファイルは、Claudeに送られます。1 適用される規約は、Claudeのプランで決まります。12

プラン適用される規約
Pro・Max消費者向けの利用規約とプライバシーポリシー
Team・Enterprise商用利用規約と、データの扱いを定めた追加の取り決め(データ処理補遺)

送られた内容は、AIの学習に使われません。入力と出力は、30日以内にAnthropicのシステムから削除されます。1 チャットの履歴は、ブラウザにファイルごとに残り、別の端末とは共有されません。1

同じアドオンでも、Proで開くかTeamで開くかで、適用される規約が変わります。

顧客の個人情報が入ったシートを開くなら、先にプランを確かめたほうがよいと、筆者は考えます。どのプランか分からないときは、Claudeを契約した人に聞いてください。

使える機能と編集の承認

承認の画面を出すか、出さないか

サイドバーの「モード」で、編集の承認を選びます。1

  • 編集前に確認(初期設定): 変更のたびに承認の画面が出て、確認してから進める
  • すべての編集を受け入れる: 承認を待たずに、編集が反映される

後者でも、リンクの追加、ウェブのアドレスからの画像の挿入、ほかの人のアクセス権の削除は、承認が必要です。1 Claudeは、ファイルの共有、アクセス権の付与、所有者の変更もできません。1

Claudeの編集は、Googleのバージョン履歴に、使っている人の名前で残ります。1 以前の版には戻せます。ただ、人の編集とClaudeの編集は、履歴では区別しにくいのではないかと、筆者は思います。

アプリごとの機能

アプリできることできないこと
ドキュメント下書き、文章の手直し(変更を提案として出せる)コメントの読み取りと返信、既存の提案の承認と却下
スプレッドシート数式の作成、データの整理、分析BigQuery(Googleのデータ分析サービス)につながったタブの読み取りと編集
スライドスライドの追加、体裁の調整スプレッドシートとつながったグラフの更新

スライドでClaudeが作ったグラフは画像になります。1 スプレッドシートの数字を変えても、スライドのグラフは変わりません。

導入の手順と条件

個人で追加するときは、Google Workspace Marketplace(Googleの拡張機能の置き場)からClaudeをインストールし、権限を許可して、ファイルを開き直します。1

1回のインストールで、3つのアプリすべてで使えます。12 使うときは、「拡張機能」から「Claude」、「Claudeを開く」の順に選びます。12

会社として追加するときは、Googleの管理者(社内でGoogleの設定をしている人)のうち、最上位のスーパー管理者が、Marketplaceで「管理者インストール」を選びます。1

管理者がMarketplaceのアプリの利用を制限しているなら、使ってよいアプリの一覧(許可リスト)にClaudeを追加するか、管理者が直接インストールします。1

使うには、次の条件があります。

  • Marketplaceのアプリをインストールできる、Googleのアカウントがある
  • ブラウザはChrome、Edge、Safariで、Firefoxは対象外
  • 1回の作業は6分以内で、終わるまでサイドバーを開いたままにする
  • Claudeのプランは、Pro・Max・Team・Enterpriseのいずれか

アドオンそのものの追加料金は、確かめた公式ページに書かれていませんでした。筆者は実際には動かしておらず、この記事は公式ページと報道の記載にもとづいています。

試す前に決めておくこと

  1. 使うClaudeのプランを決めます。Pro・Maxなら消費者向けの規約、Team・Enterpriseなら商用利用規約です
  2. 最初に開くのは、個人情報の入っていないファイルにします。中身をClaudeに送っても困らない手順書などです
  3. 「モード」は「編集前に確認」のまま使い始めます
  4. 会社で追加するなら、社内でGoogleの設定をしている人に、Marketplaceのアプリの利用を制限しているかを聞きます

関連する記事は、次の3本です。

まずは、個人情報の入っていない手順書を1つ開いて、サイドバーからClaudeに文章の手直しを頼んでみてください。

出典

  1. Claudeヘルプセンター「Google Docs、Sheets、Slides で Claude を使用する」(参照 2026-10-07)
  2. Claude for Google Workspace(Anthropic 公式ページ)(参照 2026-10-07)
  3. 窓の杜「Anthropic、「Claude for Google Workspace」アドオンをリリース」(2026年10月7日)(参照 2026-10-07)

任せる

AI秘書に任せる

問い合わせの受付から請求書の作成までの業務を、AIで自動化します。

できることを見る 相談する(初回無料・30分)