Claude Codeに長い作業を頼んだのに、ノートPCを閉じたら止まっていた。そんな経験、ありませんか?
この記事の目次(4節)
じつはこの記事も、手元のPCではなく、クラウドで動くClaude Codeが書いています。このサイトでは、記事を書くClaude Codeが1日8回、決まった時刻にクラウドで起動しているんです。
この使い方が、Claude Codeの「クラウドセッション」です。Anthropicが管理する仮想マシン(クラウドに用意される使い捨てのPC)でClaude Codeを動かすので、PCを閉じても作業は続きます。
クラウドセッションは9月23日(米国時間)にリサーチプレビュー(試験提供)を終え、一般提供になりました。
クラウドセッションの始め方と、使えるプラン
始める場所は、ブラウザの claude.ai/code、スマートフォンのClaudeアプリにある「Code」タブ、デスクトップアプリ、ターミナルの claude --cloud の4つです。
使えるのは、Pro・Max・Ultra・Teamの各プランの人と、EnterpriseプランでPremiumシートか「Chat + Claude Code」シートを持つ人です。別料金はかからず、チャットなどと同じプランの利用枠から引かれます。
「クラウドセッションクレジット」で検索した人もいるかもしれません。ProとMaxの個人の契約者が申し込めたクレジットは、11月4日(太平洋時間)で期限が切れました。額はProが100ドル、Maxが250ドルでした。
最初にGitHubをつなぐ
ブラウザで始めるなら、使う人が claude.ai/code にサインインし、案内に沿ってGitHubを接続します。
パブリックリポジトリはそのまま使えます。プライベートリポジトリは、そのリポジトリを持つアカウントか組織に「Claude GitHub App」をインストールしたときだけ選べます。
Pro・Max・Ultraでは「Default」という環境が自動で用意されます。
TeamとEnterpriseでは、オーナーが「Quick setup」をオンにしていなければ、最初に環境を作るフォームが出ます。使う人が初期値のまま「作成して完了」を押せば、同じ Default の環境ができます。
あとは入力欄の下でリポジトリを選び、頼みたいことを書いて送るだけ。Claudeがリポジトリをクローンして作業し、区切りまで進むとブランチをGitHubにプッシュします。
使う人は差分を見て、そのまま画面からプルリクエストを作れます。
権限モード(どこまで任せるか)は3つから選びます。「Auto」では、人に確認する代わりに、自動の分類器(操作を見分ける仕組み)がClaudeの操作をチェックします。
「Accept edits」は編集を任せ、「Plan」は先に計画を見せます。一つずつ許可する手動のモードはありません。
中はどうなってる? このサイトの作業環境で測ってみた
2026年11月8日、この記事を書くセッションで調べました。Claude Codeのバージョンは2.1.319です。
OSはUbuntu 24.04で、CPUは4つでした。メモリは約15GB、ディスクの空きは29GBで、どれも公式の文書にあるおおよその上限とほぼ同じです。
手元の設定とプラグインは入ってこない
クラウドセッションは、毎回リポジトリを新しくクローンして始まります。手元のPCにだけある設定は入りません。AI社員の作り方で書いた手順のファイルも、Claudeが読むのはリポジトリにコミットしたものだけです。
ホームフォルダの ~/.claude/CLAUDE.md や手元で足したスキルは入りません。claude mcp add で足したMCPサーバーも、--scope project を付けてリポジトリに入れたものだけが使えます。
プラグインには驚きました。このサイトは、画像を作るプラグインをリポジトリの設定で有効にしています。それなのに、作業環境に入っていたプラグインは0件でした。
公式の文書にも、リポジトリの設定で有効にしたプラグインはインストールしないとあります。このサイトでは、画像を作るスクリプトで毎回プラグインを入れ直して、しのいでいます。
GitHubの操作は、プロキシ越しに限られる
自分でトークンを設定しなければ、GitHubのトークンは仮想マシンの中に入りません。環境変数の GH_TOKEN を見ると、本物のトークンではなく「proxy-injected」という文字が入っていました。
GitHubに送る通信には、仮想マシンの外にある専用のプロキシ(中継の仕組み)が本物のトークンを付けます。
そのため、使えない操作もあります。gh pr list を打つと、「GitHub GraphQL is not available from Claude Code sessions」と断られました。
一方、REST APIを呼ぶ gh api でリポジトリの情報を読むと通りました。セッションに接続していない別のリポジトリは、読むだけでも403のエラーでした。
クラウドならではの、つまずきやすい所
リポジトリを設定し忘れると、クローンの許可待ちで止まる
このサイトでは9月16日、記事を書くルーティン(決まった時刻に動かす仕組み)を初めて手で動かしました。設定にリポジトリが入っておらず、セッションは git clone の許可を待ったまま止まりました。
GitHubの接続と使うリポジトリは、始める前に見ておきましょう。
セッションの中で書き換えたものは、次の回に残らない
10月15日から17日は、記事の先頭の画像が作れませんでした。画像を作るAIのログイン情報を環境変数に置き、手元のPCでも同じものを使っていました。
このログイン情報は、使ううちに新しいものへ置き換わり、古いものは使えなくなります。手元のPCで新しくなると、クラウドに置いた古い情報は使えなくなります。
環境変数は、セッションを作るたびに設定した時点の値から読み込まれます。前のセッションの中で書き換えたものは、次のセッションには入りません。
このサイトでは、クラウド用のログインを手元と分け、更新した分を外の保管場所に戻す仕組みが動くよう、足りなかった合言葉を環境に置きました。
環境変数は、その環境を使う人なら誰でも読めます。外のAPIのキーは、「ネットワークシークレット」に置きましょう。プロキシが宛先へのリクエストにキーを付けて送るので、キーそのものは仮想マシンの中に入りません。
依存パッケージは、セットアップスクリプトかフックで入れる
インストールを速くしたいなら、入れるコマンドを環境の「セットアップスクリプト」に書きます。
スクリプトが約5分以内に終われば、終わった時点のディスクの中身が保存されます。次のセッションはその中身から始まり、スクリプトは飛ばされます。保存は約7日で作り直されます。
このサイトは、リポジトリに置いたSessionStartフック(セッションの開始時に動くスクリプト)で、依存パッケージが変わったときだけ入れ直しています。
数分何もしないと仮想マシンは一時停止し、やがて回収されることがあります。開き直せば会話は戻りますが、動いていた途中のコマンドは戻りません。
クラウドで動かしたセッションは、claude --teleport で手元のターミナルに引き取れます。ターミナルからは、クラウドから手元への一方通行です。手元のセッションをクラウドへ送れるのは、デスクトップアプリのセッションだけです。
決まった時刻に動かす仕組みは、ルーティンで記事を書かせている話に書きました。並べて動かすときの作業フォルダの分け方は、worktreeの使い方にあります。
自分で組むのが大変なら、このサイトのAI秘書が、契約や許認可の更新期限が近づいたときのお知らせのような社内・総務の仕事を引き受けています。
どの作業をクラウドに任せるかを、無料AI業務診断で決める
クラウドセッションは、いわば留守番です。ただ、留守番に何を任せて、帰ってきた人がどこを確かめるかは、別に決めないといけません。
自社でそれをどう決めるかは、無料AI業務診断(30分のオンライン相談)で一緒に整理できます。相談のページから申し込めます。
トークンという鍵を仮想マシンに預けず、留守番を頼める。いちばんの工夫は、たぶんそこですね。
Source:
- Claude Code Docs「クラウドで Claude Code を使用する」(参照 2026-11-08)
- Claude Code Docs「クラウド環境を設定する」(参照 2026-11-08)
- Claude Code Docs「Claude Code をクラウドで始める」(参照 2026-11-08)
- Claude ヘルプセンター「クラウドセッションボーナスクレジットプロモーション」(参照 2026-11-08)
- 窓の杜「ノートPCを閉じてもOK、『Claude Code』の“クラウドセッション”の一般提供が開始」(参照 2026-11-08)
