要点

対象:ProかBusinessを契約している人

  1. 契約とAPIの組織をひも付けて受け取る
  2. 使わなかった分は繰り越さない
  3. 付与分を先に使い、無くなると買った分

ChatGPTのProかBusinessを契約していると、OpenAIのAPIクレジットを受け取れるようになりました。OpenAIが10月28日に発表しました。2

この記事の目次(8節)
  1. プランごとの付与額
  2. 受け取れる条件
  3. 受け取る手順
  4. クレジットを使える範囲
  5. 20ドルで何回使えるか(試算)
  6. クレジットが使われる順番と、無くなったとき
  7. 契約を変えたとき
  8. どこで使うか

APIは、自分のアプリやツールからOpenAIのモデル(AI)を使うための窓口です。APIクレジットは、そのAPIの料金に充てられる残高です。

受け取るには、手続きが要ります。ChatGPTの契約を、自分のAPIの組織にひも付けます。APIの組織は、APIの管理画面(API Platform)で、APIの利用と請求をまとめる単位です。そのあとは、契約の更新のたびに自動で付与されます。1

プランごとの付与額

プラン毎月の付与額
Pro(月100ドルのプラン)100ドル
Pro(月200ドルのプラン)200ドル
Pro(月500ドルのプラン)500ドル
Business(Standardのシート)有料のシート1つにつき20ドル
Business(Premiumのシート)有料のシート1つにつき100ドル

Businessでは、シートごとの額を足した合計が、1つのワークスペースで月500ドルまでです。年払いのワークスペースには、1年分がまとめて付与されます。1

使わなかった分は繰り越されません。月払いなら請求期間の終わりに、年払いなら年間の請求期間の終わりに失効します。1

報道は額を伝えていますが、契約している人が見落としやすいのは、ひも付けの手続きが要ることと、余りが繰り越されないことだと考えています。

受け取れる条件

Plus・Go・Free・Enterpriseは対象外です。無料のお試し期間中の契約と、無償で提供された契約も外れます。1

ProかBusinessなら、次の3つをすべて満たすと受け取れます。1

  • 有料の契約が有効で、始まってから7日以上たっている
  • ChatGPTの契約(Businessならワークスペース)のオーナーで、受け取るAPIの組織のオーナーでもある
  • ChatGPTとAPIのアカウントが、同じメールアドレスで登録されている

初回は、いまの請求期間の残りの日数に応じて、日割りで付与されます。1

OpenAIの開発者向けの案内には、国や地域による条件は書かれていません。1 日本の契約で受け取れるかは、請求設定に特典の欄が出るかで確かめてください。

受け取る手順

手続きは、ChatGPTからでも、APIの管理画面(API Platform)からでもできます。1

ChatGPTから手続きする場合は、次のとおりです。

  1. 契約しているアカウントで、ChatGPTにログインします
  2. Proなら「Settings」の「Billing」を開きます。Businessなら、ワークスペースの請求設定か管理コンソールを開きます
  3. APIクレジットの特典の欄で、手続きを始めます
  4. 受け取るAPIの組織を選び、確定します

API Platformから手続きする場合は、同じメールアドレスでログインし、組織を選んで「Billing」を開きます。特典の欄で、対象の契約かワークスペースを選んで確定します。1

手続きが済んだら、API Platformの請求設定で、クレジットが入ったかを確かめます。受け取る組織をあとで変えるには、OpenAIのサポートに連絡します。1

クレジットを使える範囲

使えるもの使えるか
文章を作る中心のAPI(Responses API)・エージェントを作るAPI(Agents API)使える
声でやりとりするAPI(Realtime API)・画像のAPI(Images API)使える
APIに組み込まれたWeb検索・ファイル検索・Code Interpreter使える
APIキーで動かすCodex(プログラミング用のツール)使えない

ChatGPTやCodexをいつもの画面で使える回数の上限は、このクレジットでは増えません。1

20ドルで何回使えるか(試算)

料金は、モデルと、入力と出力の量で決まります。量はトークン(AIが文章を区切って数える単位)で数えます。3

Standardのシート1つ分の20ドルで試算しました。使う量は、入力2,000トークンと出力500トークンとしています。

料金は、OpenAIの料金表の通常の料金で計算しました。3

モデル100万トークンあたりの料金(入力/出力)1回の料金20ドルで使える回数
gpt-6-luna0.10ドル/0.50ドル0.00045ドル約4万4千回
gpt-6-astra10ドル/50ドル0.045ドル約444回

クレジットが使われる順番と、無くなったとき

APIのリクエストでは、付与分が、自分で買った分より先に使われます。1

CREDITS 01 02 03 付与分 ChatGPTの契約の特典 自分で買った分 前払いで買う残高 付与分も買った分も無い 残高が0 先に引かれる 使わなかった分は失効する 付与分が無くなったら ここから引かれて続く エラーで止まる 買い足すか Auto Recharge をオン OpenAI API
APIのリクエストで使われるクレジットの順番です。付与分が先に使われます。

付与分も買った分も残っていないと、リクエストはエラーで止まります。HTTPステータスコードは429、エラーコードは「credit_balance_exhausted」です。1

続けるには、請求設定でクレジットを買い足すか、自動で買い足す「Auto Recharge」をオンにします。1 Auto Rechargeをオンにすると、買い足すたびに代金がかかります。付与分だけで試すなら、オフになっているかを先に見ておきます。

契約を変えたとき

変えたことクレジットの扱い
解約した新しい付与は止まる。付与済みの分は失効まで使える
Plus・Go・Freeにダウングレードした請求期間の終わりに、APIの組織とのひも付けが外れる
Proを上のプランに変えたその請求期間の残りの分が、日割りで付与されることがある
ProからBusinessに移ったProのひも付けが終わる。ワークスペースの有料の契約が7日続いたあと、オーナーが手続きし直す
BusinessからEnterpriseに移ったEnterpriseは対象外のため、請求期間の終わりにひも付けが外れる
Businessでシートを足したか、シートの種類を上げた請求期間の途中なら、日割りで付与されることがある(上限は月払いで500ドル・年払いで6,000ドル)

シートを減らすと、次の請求期間から額が下がります。シートを別のメンバーに割り当て直しても、クレジットは増えません。1

どこで使うか

自動化ツールのn8nでは、OpenAIのAPIキーを入れると、ワークフローの途中でOpenAIのモデルを使えます。設定の仕方は、n8nのAIエージェントの記事で取り上げました。

APIで動かすものが無ければ、受け取ったクレジットは使われないまま失効していくとみています。

ChatGPTの画面の中で作業を任せるなら、APIは要りません。ChatGPT Workの使い方の記事と、AIエージェントのdotsの記事にまとめています。

APIで試したい作業があるなら、ProかBusinessの請求設定を開き、APIクレジットの特典の欄から手続きを始めてください。

出典

  1. OpenAI「API credits for ChatGPT subscribers」(参照 2026-10-30)
  2. OpenAI「API changelog」(2026年10月28日の項目)(参照 2026-10-30)
  3. OpenAI「API pricing」(参照 2026-10-30)
  4. PC Watch「ChatGPT Pro/Business加入者に月最大500ドルのAPIクレジット」(2026年10月29日)(参照 2026-10-30)