要点
対象:n8nの自動化にAIの判断を足したい担当者
- ツールを1つ以上つながないと動かない
- チャット1通ごとに、実行の残りが1回分減る
- 無料の体験の実行は1,000回
n8nのAIエージェントは、自動化(ワークフロー)の途中に置くノード(1つ1つの処理)です。つないだツールのうち、どれを呼ぶかをAIが選びます。12
動かすには、チャットモデル(考える役のAI)と、AIが呼び出せる機能であるツールを、つなぎます。ツールは1つ以上つなぎます。1
この記事は、2026年10月13日にn8nの公式ページを読んでまとめました。
AIエージェントのノードにつなぐもの
AIエージェントのノードは、1つでは動きません。次のサブノード(AIエージェントにつなぐノード)をつなぎます。135
| つなぐもの | 役目 | 必須か |
|---|---|---|
| チャットモデル | 考える役。OpenAIなどのAI | 必須 |
| ツール | AIが呼び出せる機能 | 1つ以上が必須 |
| メモリ(Simple Memory) | 会話の履歴を覚える | 続きの会話が要るときだけ |
| Chat Trigger | チャットで送るたびに動き出す入口 | 試すときに使う |
ツールには、別のワークフローを呼ぶものがあります。外部のMCPサーバー(AIが外のサービスの機能を使うための共通の規格)の機能を使うものもあります。612
チェーンとの違い
AIに1回だけ答えさせるなら、AIエージェントではなく「チェーン」のノードを使います。基本のチェーン(Basic LLM Chain)は、メモリもツールもつなげません。11
ツールを選ばせたいときや、会話の履歴を覚えさせたいときは、AIエージェントを使います。11
つなぎ方
公式ページの説明をもとに、チャットで試す手順を6つにまとめました。134
- n8nを開き、新しいワークフローを作ります
- 入口に「Chat Trigger」を置きます
- 「AI Agent」を置き、Chat Triggerにつなぎます
- チャットモデルをつなぎ、認証を設定します
- ツールを1つ以上つなぎます
- 画面のチャットで1通送り、返事を見ます
手順4では、OpenAIのモデルなら、OpenAIのAPIキーで認証します。n8n Cloudなら「Use Gateway credits」を選ぶと、OpenAIのアカウントが無くても動かせます。4
Gateway creditsの料金は、公式ページにありません。4
Chat Triggerの「Make Chat Publicly Available」(チャットを外に公開する)の設定は、作っている間はオフのままにします。オフなら、チャットはn8nの画面の中だけで使えます。3
料金と動かす場所
動かす場所は、n8nが動かすクラウド版(n8n Cloud)と、自分で動かす版から選びます。89
| n8n Cloud | 自分で動かす(Community) | |
|---|---|---|
| 準備 | 要らない | 自分のサーバーなどに入れる |
| 保守 | n8nが行う | 自分で行う |
| 費用 | 月20ユーロから | 無料 |
n8n Cloudの料金はユーロ建てで、年払いにしたときの月額です。7
| プラン | 月額 | 月の実行回数 |
|---|---|---|
| Starter | 20ユーロ | 2,500回 |
| Pro | 50ユーロ | 10,000回 |
無料の体験は、クレジットカードが要りません。実行は1,000回までと、料金のページに書かれています。7
別のページには、Proの機能つきで14日間試せるとあります。回数と期間のどちらが先に尽きるかは、公式ページにありません。8
日本円での料金は、公式ページに載っていません。
実行の数え方
実行とは、ワークフローの1回の動きです。13
Chat Triggerを入口にすると、チャットで1通送るたびに、1回の実行を使います。無料の体験の1,000回も、月の実行回数も、この1回ごとに減ります。3
自分で動かすときのライセンス
自分で動かす無料版は、Sustainable Use Licenseで提供されています。使えるのは、社内業務、非営利の活動、個人での利用です。10
顧客向けにn8nで組んで納品する使い方を、このライセンスが認めるかは、公式には書かれていません。使う前に、n8nへ問い合わせてください。
動かないときに確かめること
| 症状 | 確かめること |
|---|---|
| 動かない | ツールが1つ以上つながっているか1 |
| 別のワークフローを呼ぶツールがエラーになる | そのツールが呼ぶ別のワークフローが、公開(publish)されているか。ツールの「Source」が「Database」で、本番で動かすとき、未公開だと「Workflow is not active…」のエラーが返ります6 |
| 会話の履歴を覚えない | キューモード(複数のサーバーで手分けして動かす構成)で動かしていないか。この構成の本番では、Simple Memoryが動きません5 |
| 古い解説の画面と違う | n8nのバージョン。1.82.0以降は、AIエージェントの種類を選ぶ設定が非推奨で、すべてTools Agent(ツールを呼ぶ型)として動きます1 |
別のワークフローを呼ぶツールのエラーは、AIにツールの結果として渡されます。AIの長い返事の中に埋もれるので、見落としやすいと公式ページは書いています。6
向く仕事と、向かない仕事
どのツールを使うかを事前に決められず、毎回違う相談に答える仕事は、AIエージェントが向くと考えています。たとえば、社内の問い合わせに、調べる先を選びながら答える使い方です。
毎回同じ順番で進む仕事は、ふつうのノードをつなぐほうが、手間も費用も見通しを立てやすいと考えています。AIは使う場面を絞って、1か所に足します。
最初のツールは、読み取りだけのものにしておきます。たとえば、社内の連絡先の一覧を返す別のワークフローです。メールの送信やデータの書き換えは、返事を何回か確かめてから任せましょう。
AIに会社の仕事を任せたいときは、AI秘書を作る手順の記事も読んでください。
MCPでつなぐ前の確かめ方は、別の記事にあります。freeeのMCPと、SQLiteの読み取り専用です。同じように作業を任せる機能は、ChatGPT Workにもあります。
このサイトでは、n8nを実際には動かしていません。画面の名前や配置が、実際と違うことがあります。
まずは、クラウド版の無料の体験で、ツールを1つだけつないだAIエージェントを作り、チャットで1通送ってみましょう。
出典
- n8n Docs「AI Agent node」(参照 2026-10-13)
- n8n Docs「Understand AI agents」(参照 2026-10-13)
- n8n Docs「Chat Trigger node」(参照 2026-10-13)
- n8n Docs「OpenAI Chat Model node」(参照 2026-10-13)
- n8n Docs「Simple Memory node」(参照 2026-10-13)
- n8n Docs「Call n8n Workflow Tool node」(参照 2026-10-13)
- n8n「Pricing」(参照 2026-10-13)
- n8n Docs「Choose how to use n8n」(参照 2026-10-13)
- n8n Docs「Hosting n8n」(参照 2026-10-13)
- n8n「LICENSE.md(Sustainable Use License)」(参照 2026-10-13)
- n8n Docs「Chains vs agents」(参照 2026-10-13)
- n8n Docs「MCP Client Tool node」(参照 2026-10-13)
- n8n Docs「Glossary」(参照 2026-10-13)
