要点

対象:n8nの自動化にAIの判断を足したい担当者

  1. ツールを1つ以上つながないと動かない
  2. チャット1通ごとに、実行の残りが1回分減る
  3. 無料の体験の実行は1,000回

n8nのAIエージェントは、自動化(ワークフロー)の途中に置くノード(1つ1つの処理)です。つないだツールのうち、どれを呼ぶかをAIが選びます。12

この記事の目次(5節)
  1. AIエージェントのノードにつなぐもの
  2. つなぎ方
  3. 料金と動かす場所
  4. 動かないときに確かめること
  5. 向く仕事と、向かない仕事

動かすには、チャットモデル(考える役のAI)と、AIが呼び出せる機能であるツールを、つなぎます。ツールは1つ以上つなぎます。1

この記事は、2026年10月13日にn8nの公式ページを読んでまとめました。

AIエージェントのノードにつなぐもの

AIエージェントのノードは、1つでは動きません。次のサブノード(AIエージェントにつなぐノード)をつなぎます。135

つなぐもの役目必須か
チャットモデル考える役。OpenAIなどのAI必須
ツールAIが呼び出せる機能1つ以上が必須
メモリ(Simple Memory)会話の履歴を覚える続きの会話が要るときだけ
Chat Triggerチャットで送るたびに動き出す入口試すときに使う

ツールには、別のワークフローを呼ぶものがあります。外部のMCPサーバー(AIが外のサービスの機能を使うための共通の規格)の機能を使うものもあります。612

チェーンとの違い

AIに1回だけ答えさせるなら、AIエージェントではなく「チェーン」のノードを使います。基本のチェーン(Basic LLM Chain)は、メモリもツールもつなげません。11

ツールを選ばせたいときや、会話の履歴を覚えさせたいときは、AIエージェントを使います。11

つなぎ方

公式ページの説明をもとに、チャットで試す手順を6つにまとめました。134

  1. n8nを開き、新しいワークフローを作ります
  2. 入口に「Chat Trigger」を置きます
  3. 「AI Agent」を置き、Chat Triggerにつなぎます
  4. チャットモデルをつなぎ、認証を設定します
  5. ツールを1つ以上つなぎます
  6. 画面のチャットで1通送り、返事を見ます

手順4では、OpenAIのモデルなら、OpenAIのAPIキーで認証します。n8n Cloudなら「Use Gateway credits」を選ぶと、OpenAIのアカウントが無くても動かせます。4

Gateway creditsの料金は、公式ページにありません。4

Chat Triggerの「Make Chat Publicly Available」(チャットを外に公開する)の設定は、作っている間はオフのままにします。オフなら、チャットはn8nの画面の中だけで使えます。3

料金と動かす場所

動かす場所は、n8nが動かすクラウド版(n8n Cloud)と、自分で動かす版から選びます。89

n8n Cloud自分で動かす(Community)
準備要らない自分のサーバーなどに入れる
保守n8nが行う自分で行う
費用月20ユーロから無料

n8n Cloudの料金はユーロ建てで、年払いにしたときの月額です。7

プラン月額月の実行回数
Starter20ユーロ2,500回
Pro50ユーロ10,000回

無料の体験は、クレジットカードが要りません。実行は1,000回までと、料金のページに書かれています。7

別のページには、Proの機能つきで14日間試せるとあります。回数と期間のどちらが先に尽きるかは、公式ページにありません。8

日本円での料金は、公式ページに載っていません。

実行の数え方

実行とは、ワークフローの1回の動きです。13

Chat Triggerを入口にすると、チャットで1通送るたびに、1回の実行を使います。無料の体験の1,000回も、月の実行回数も、この1回ごとに減ります。3

自分で動かすときのライセンス

自分で動かす無料版は、Sustainable Use Licenseで提供されています。使えるのは、社内業務、非営利の活動、個人での利用です。10

顧客向けにn8nで組んで納品する使い方を、このライセンスが認めるかは、公式には書かれていません。使う前に、n8nへ問い合わせてください。

動かないときに確かめること

症状確かめること
動かないツールが1つ以上つながっているか1
別のワークフローを呼ぶツールがエラーになるそのツールが呼ぶ別のワークフローが、公開(publish)されているか。ツールの「Source」が「Database」で、本番で動かすとき、未公開だと「Workflow is not active…」のエラーが返ります6
会話の履歴を覚えないキューモード(複数のサーバーで手分けして動かす構成)で動かしていないか。この構成の本番では、Simple Memoryが動きません5
古い解説の画面と違うn8nのバージョン。1.82.0以降は、AIエージェントの種類を選ぶ設定が非推奨で、すべてTools Agent(ツールを呼ぶ型)として動きます1

別のワークフローを呼ぶツールのエラーは、AIにツールの結果として渡されます。AIの長い返事の中に埋もれるので、見落としやすいと公式ページは書いています。6

向く仕事と、向かない仕事

どのツールを使うかを事前に決められず、毎回違う相談に答える仕事は、AIエージェントが向くと考えています。たとえば、社内の問い合わせに、調べる先を選びながら答える使い方です。

毎回同じ順番で進む仕事は、ふつうのノードをつなぐほうが、手間も費用も見通しを立てやすいと考えています。AIは使う場面を絞って、1か所に足します。

最初のツールは、読み取りだけのものにしておきます。たとえば、社内の連絡先の一覧を返す別のワークフローです。メールの送信やデータの書き換えは、返事を何回か確かめてから任せましょう。

AIに会社の仕事を任せたいときは、AI秘書を作る手順の記事も読んでください。

MCPでつなぐ前の確かめ方は、別の記事にあります。freeeのMCPと、SQLiteの読み取り専用です。同じように作業を任せる機能は、ChatGPT Workにもあります。

このサイトでは、n8nを実際には動かしていません。画面の名前や配置が、実際と違うことがあります。

まずは、クラウド版の無料の体験で、ツールを1つだけつないだAIエージェントを作り、チャットで1通送ってみましょう。

出典

  1. n8n Docs「AI Agent node」(参照 2026-10-13)
  2. n8n Docs「Understand AI agents」(参照 2026-10-13)
  3. n8n Docs「Chat Trigger node」(参照 2026-10-13)
  4. n8n Docs「OpenAI Chat Model node」(参照 2026-10-13)
  5. n8n Docs「Simple Memory node」(参照 2026-10-13)
  6. n8n Docs「Call n8n Workflow Tool node」(参照 2026-10-13)
  7. n8n「Pricing」(参照 2026-10-13)
  8. n8n Docs「Choose how to use n8n」(参照 2026-10-13)
  9. n8n Docs「Hosting n8n」(参照 2026-10-13)
  10. n8n「LICENSE.md(Sustainable Use License)」(参照 2026-10-13)
  11. n8n Docs「Chains vs agents」(参照 2026-10-13)
  12. n8n Docs「MCP Client Tool node」(参照 2026-10-13)
  13. n8n Docs「Glossary」(参照 2026-10-13)