要点

対象:従業員から同じ質問を何度も受ける職場

  1. Slack・Teams・freee従業員ポータルで質問
  2. 製品ページの料金は月額5,000円から
  3. 質問に氏名を書かないよう先に伝える

freee AIヘルプデスクは、有給の取り方や経費精算の締め日のように、従業員から何度も聞かれる質問にAIが答えるサービスです。2026年3月16日に、freeeが提供の開始を発表しました。5

この記事の目次(9節)
  1. freee AIヘルプデスクでできること・できないこと
  2. 料金と無料トライアル
  3. 導入前に準備するもの
  4. 管理者の設定手順
  5. 従業員が質問する手順
  6. 質問に書かないことを、従業員に伝える
  7. チケットとダッシュボードで見ること
  8. 答えが返ってこない・古いときに確かめること
  9. トライアルで最初にすること

管理者が社内の規程やマニュアルを登録しておくと、AIはその中から答えを探します。AIが答えられない質問は、従業員がボタンを押して担当者に引き継げます。1

freee AIヘルプデスクでできること・できないこと

AIが答えるときに読む社内の文書を、freeeは「教師データ」と呼んでいます。9

機能できるか補足
規程やマニュアルを基に質問に答えるできる教師データに登録した文書から答える1
答えの根拠にした文書を示すできる答えの下に、参照した文書が出る11
AIが答えられない質問を担当者に引き継ぐできる従業員が「担当者に質問」を押す11
Slack・Microsoft Teams・freee従業員ポータルから質問するできるツールごとに連携の設定が要る3
LINE WORKS・Chatworkから質問するできないfreeeヘルプセンターの対応一覧に無い3
チャットツールで、質問できる人を絞るできない連携したツールの全員が質問できる3

LINE WORKSを使っている会社は、LINE WORKS AiStudioの料金の記事も参考にしてください。当サイトのAI秘書でも、スタッフからの質問にマニュアルや規程を基に答える仕事を引き受けています(AI秘書の社内・総務)。

製品ページには、次のやり取りが例として載っています。2

従業員:有給日数の確認方法を教えてください

AI:従業員ポータルの「勤怠管理」から確認できます。画面を開き、「有給残日数」を選択してください。参照:就業規則 第12条 / 勤怠管理マニュアル

freeeには、名前の似たfreee AIアシスタントもあります。こちらは別の製品で、料金と利用枠はfreee AIアシスタントの料金の記事にまとめています。

料金と無料トライアル

freeeの製品ページには「月額5,000円〜」とあり、「ご利用規模に応じた料金設定」と添えられています。プランの内訳は載っていません。2

14日間の無料トライアルがあり、申し込みにクレジットカードは要りません。2

比較サイトのPRONIアイミツには、発話の数で分けたプランが載っています。このページには「サービス提供企業と連携して公式情報を掲載しています」と書かれています。6

プラン月額教師データの上限(文字数)
50発話1万円200万字
200発話3万円200万字
800発話10万円400万字
1,600発話16万円500万字

どのプランも、初期費用は0円で、最低利用期間は12か月です。6

アイミツに載っているいちばん安いプランでも月1万円で、製品ページの「5,000円〜」と食い違います。どちらのページも、税込か税抜かも、「発話」が何を数えるかも書いていません。26

申し込む前に、「発話」が質問1回を数えるのか、AIの返事1件を数えるのかをfreeeに確かめてください。比較サイトの「最低利用期間12か月」が今も同じか、税込か税抜かも、同じときに聞いておきます。

導入前に準備するもの

  • freee人事労務への従業員の登録:AIヘルプデスクを動かす人(管理者と、質問への返信を受け持つチケット対応者)は、freee人事労務に従業員として登録しておく必要があります。質問するだけの従業員は、招待しなくてかまいません。8
  • チャットツールの権限:Slackはワークスペースの管理者権限、Microsoft TeamsはMicrosoft 365管理センターへのアクセス権が要ります。Teamsは、Teamsのアプリのインストールも済ませておきます。3
  • 就業規則やマニュアルのファイル:PDF・Word・Excel・PowerPointなどで、1ファイル10MBまでです。9
  • Google Workspaceの特権管理者の権限:Google ドライブの共有ドライブを同期するときだけ要ります。10

freee人事労務を使っていない会社が申し込めるかは、ヘルプに説明がありません。トライアルの前に、製品ページの問い合わせ先で確かめてください。

管理者の設定手順

  1. 管理者とチケット対応者を招待する
  2. 「キャラクター」で、AIの表示名・口調・答えられないときのメッセージを決める
  3. 「教師データ」で、規程やマニュアルを登録する(チケット対応者もできる)
  4. プレビューで質問し、狙った文書を見てAIが答えているかを確かめる
  5. Slack・Teams・freee従業員ポータルのうち、使うものと連携する
  6. 質問のカテゴリを作り、カテゴリごとに担当者を決める

ヘルプで必須とされているのは1〜4です。ただ、従業員が質問できるのは、手順5で連携したツールからだけです。手順5も済ませておきます。8

6を済ませておくと、AIが答えられなかった質問を、カテゴリの担当者に自動で振り分けられます。8

従業員が質問する手順

  1. 使っているツールから、AIに質問を送る
  2. - Slack:ボットにDMを送るか、連携したパブリックチャンネルでボットにメンションする。答えはスレッドで届く - Teams:ボットにチャットでメッセージを送る - freee従業員ポータル:「社内ヘルプチャット」から送る

  3. 解決しないときは、答えの下の「担当者に質問」を押す
  4. 質問内容と回答希望日を書いて送る
  5. 担当者が返信すると、メールで通知が届く

答えの下の「役に立った」「役に立たなかった」のボタンで、答えを評価することもできます。11

質問に書かないことを、従業員に伝える

利用規約は、入力してはならないものを挙げ、会社がそれを従業員に知らせるよう求めています。質問で特に気をつけたいのは、次の3つです。4

  • 個人のプライバシーに関わること
  • 氏名・電話番号など、人を特定できる情報
  • クレジットカード番号や銀行口座のパスワードなどの個人情報

家族の事情のような個別の相談は、AIヘルプデスクに書かず、担当者に直接相談するよう伝えておきます。

質問と文書の扱いは、よくある質問と利用規約に分かれて書いてあります。

書いてあるページ書いてあること
よくある質問教師データと問い合わせの内容は、AIモデルの学習に使わない12
利用規約入力と出力の内容を、このサービスの開発・改善に使う4
利用規約原則として日本国内のサーバーに保存し、技術上の理由などで国外に保存することもある4
利用規約freeeは内容を保存する義務を負わない。会社や従業員が内容の開示を求めても応じられない4

freeeは記録を残す約束をしていません。残したいときは、管理者が質問履歴をダウンロードしておいてください。13

個人情報保護委員会は、生成AIの使い方について会社に注意を出しています。本人の同意なく個人データを入れるときは、提供元がそれを機械学習などに使わないかを、会社が確かめるよう求めています。14

よくある質問は「学習に使わない」、規約は「開発・改善に使う」と書いていて、使い道の範囲がはっきりしません。従業員の個人データは、質問にも教師データにも入れないほうが安全だと考えています。

個人情報を入れてしまったときの対応は、生成AIに個人情報を入力してしまったときの記事にまとめています。

チケットとダッシュボードで見ること

質問は1件ごとに「チケット」として記録され、チケット対応者が進み具合を一覧で見られます。15

対応ステータスどんなチケットか
対応不要AIが答えられた
要確認AIが答えられなかったか、質問した人が「役に立たなかった」を押した
完了担当者が確認と対応を済ませた

従業員が「担当者に質問」で引き継いだ質問には、上の状態とは別に「要返信」の印が付きます。担当者は、そのチケットの中で従業員に返信します。15

ダッシュボードの「AI正答率」は、過去30日のチケットのうち、人の対応が要らなかった割合です。正答率が下がった月は、登録した規程が古くなっていないかを見直すよう、ヘルプは勧めています。7

答えが返ってこない・古いときに確かめること

  • 登録した文書を参照しない:登録の直後は、文書の状態が「学習済み」になるまで、AIの答えに使われません。12
  • チャットツールで答えが返ってこない:「連携コネクタ」で、接続の状態が「接続済み」かを見ます。接続済みなら、チケットの一覧に質問が届いているかを見ます。12
  • 規程を直したのに答えが古い:Google ドライブのファイルを1つずつ選んでアップロードした場合は、元のファイルを直しても答えは変わりません。直したファイルをもう一度アップロードします。16

共有ドライブごと同期する設定にした場合は、決めた頻度と時刻に、直した分が自動で取り込まれます。10

トライアルで最初にすること

従業員によく聞かれる質問をいくつか書き出し、設定の手順4のプレビューで聞いてみてください。

出典

  1. freee ヘルプセンター「freee AIヘルプデスクとは」(2026年8月31日更新)(参照 2026-10-24)
  2. freee「freee AIヘルプデスク」製品ページ(参照 2026-10-24)
  3. freee ヘルプセンター「チャットツール連携の概要」(2026年8月31日更新)(参照 2026-10-24)
  4. freee「freee AIヘルプデスク利用規約」(令和8年3月16日制定・施行)(参照 2026-10-24)
  5. クラウド Watch「freee、従業員からの質問にAIが自動応答する『freee AIヘルプデスク』」(2026年3月17日)(参照 2026-10-24)
  6. PRONIアイミツ SaaS「freee AIヘルプデスクの料金プラン」(2026年8月3日更新)(参照 2026-10-24)
  7. freee ヘルプセンター「ダッシュボードを確認する」(2026年8月13日更新)(参照 2026-10-24)
  8. freee ヘルプセンター「初期設定の流れ」(2026年8月31日更新)(参照 2026-10-24)
  9. freee ヘルプセンター「教師データとは」(2026年8月31日更新)(参照 2026-10-24)
  10. freee ヘルプセンター「外部ツールのコンテンツを教師データに登録する」(2026年8月31日更新)(参照 2026-10-24)
  11. freee ヘルプセンター「AIに質問をする」(2026年8月31日更新)(参照 2026-10-24)
  12. freee ヘルプセンター「よくある質問」(2026年8月13日更新)(参照 2026-10-24)
  13. freee ヘルプセンター「権限と役割について」(2026年8月31日更新)(参照 2026-10-24)
  14. 個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」(令和5年6月2日)(参照 2026-10-24)
  15. freee ヘルプセンター「チケットとは」(2026年8月31日更新)(参照 2026-10-24)
  16. freee ヘルプセンター「Google Driveのファイルを教師データに登録する」(2026年8月31日更新)(参照 2026-10-24)