Microsoftは9月25日、Microsoft 365 Copilotの料金を、月額のライセンスと従量課金(使った分だけ払う方式)の2本立てにする仕組みを示しました。筆者は、これが7月からの変更でいちばん大きいとみています。

この記事の目次(4節)
  1. 2026年10月
  2. 2026年9月
  3. 2026年8月
  4. 2026年7月

また、販売パートナー(CSP。Microsoftの製品を会社に売る販売店)から新しくCopilot Businessを買う会社は、12月1日から対応する国で順に、従量課金がオンの状態で使い始めることになります。2

このページは、会社で使うMicrosoft 365 Copilotの、2026年7月1日から10月7日までの変更を新しい順にまとめたものです。

Copilot Chat・中小企業向けのプラン・ライセンスと課金の変更も含めました。開発者向けのGitHub Copilotは除いています。

出典は、Microsoftのリリースノート、販売パートナー向けのお知らせ、ロードマップ(今後の予定の一覧)、公式ブログです。13

何度も出てくる名前は、次のとおりです。「Copilot Chat」は、対象のMicrosoft 365のプランがあれば追加の費用なしで使えるチャットです。

「Microsoft 365 Copilot」は、WordやOutlookの中でも使える有料のライセンスです。

中小企業向けの「Copilot Business」は、Microsoft 365 Copilotを300ユーザーまでの会社向けにしたものです。正式な名前は「Microsoft 365 Copilot Business」です。

「Cowork」は、資料づくりやメールの送信のような、手順の多い作業をCopilotに任せる機能です。「Copilotクレジット」は、従量課金で使った量を数える単位で、従量課金の価格は1クレジット0.01ドルです。

「エージェント」は、指示を受けて仕事の手順を自分で進めるAIのことです。

リリースノートは約2〜4週間分をまとめて出るので、その項目の日付はリリースノートが出た日です。変更はそれより前に始まっていることがあります。ロードマップの項目は、Microsoftが登録した日付で並べました。

日付は米国での日付で、日本時間では翌日にあたることがあります。

対象のプランと日本での提供は、公式に書かれているものだけを項目に書きました。対象のプランや日本での提供を書いていない項目は、公式にそれが書かれていないものです。

2026年10月

  • 10月6日 Copilot Chatで、回答の出し直しとモデルの切り替えが可能に(Web版)。同じ質問への回答を出し直したり、別のモデルで答え直させたりできます。Microsoft 365 Copilot 検索の結果から、そのままチャットで質問を続けることもできるようになりました。検索して見つけた資料について、画面を切り替えずに質問できます。リリースノート
  • 10月2日 Copilot Chatのモデルの一覧に、従量課金のAIモデルが並ぶ予定。選べるのは、管理者がCopilotクレジットを割り当てた人です。使い切った人は、管理者に追加を申請できます。いまは開発中で、10月に提供される予定です。始まる前に、誰にどれだけクレジットを割り当てるかを決めておきましょう。ロードマップ
  • 10月1日 新しく買うCopilot Business、12月1日から従量課金が初期設定でオンに。Microsoftは当初11月2日からとしていましたが、12月1日に延ばしました。対象は、販売パートナー(CSP)から新しく買うMicrosoft 365 Copilot Businessで、単体でもセットでも同じです。管理者が設定を変えなければ、社員がCoworkなどを使った分が、そのまま請求されるということです。初期設定の利用上限は1ユーザーあたり月4,000 Copilotクレジットで、管理者が変更できます。従量課金の価格(1クレジット0.01ドル)で計算すると、上限まで使った場合は1ユーザーあたり月40ドルになります。この変更は対応する国から順に始まります。最初は11か国(オーストラリア・ドイツなど)が対象外で、その一覧に日本の名前はありません。新しく契約する会社は、使い始める前に1ユーザーあたりの利用上限の値を確かめておきましょう。お知らせ(クレジットの価格)

2026年9月

  • 9月25日 Microsoftが仕事用の新しいCopilotを発表、Home・Code・Autopilotの3つ。Homeは、ChatとCoworkを1つにまとめた、最初に開く画面です。Word・Excel・PowerPointのファイルも、Copilotの中で作れます。Codeを使うと、作りたい仕組みを文章で伝えるだけで、アプリを作れます。Autopilotは、名前・役割・目標を決めておけば、指示を待たずに仕事を進めるエージェントです。新しいCopilotは、新しい機能を早く試せる先行プログラム(Frontier)から順次提供し、Codeは数週間のうちに広く提供するとしています。Codeは、個人向けのMicrosoft 365 PremiumとProの契約者にも、2026年中にプレビュー版を出す予定です。これは個人向けのプランの話で、会社向けのBusiness Premiumとは別です。どの機能が自社の契約で使えるようになるかは、提供の発表を待って確かめましょう。発表(Coworkの解説)
  • 9月25日 料金は、月額のライセンスと従量課金の2本立てに。ChatとWord・Excel・PowerPoint・Outlook・Teamsでのふだんの利用は、1ユーザーごとのライセンスでまかないます。Cowork・Code・Autopilotと、AstraやFableなどの最上位のモデル(答えを作るAIの種類。AstraはOpenAI、FableはAnthropicのモデル)は、使った分だけ払います。Coworkを使うには、Microsoft 365 Copilot(Copilot Businessを含む)のライセンスも必要です。ライセンスの費用とは別に、従量課金の予算を決めておきましょう。発表(従量課金の説明・9月28日のニュースのまとめ・ChatGPTのアップデート履歴・Claudeのアップデート履歴)
  • 9月23日 OutlookのCopilotが、メールの整理や仕分けルールの作成まで代行。Copilotに頼むと、メールの削除・移動・コピー・分類や、仕分けルールとフォルダーの作成を代わりに行います。6通以上をまとめて操作するときと、仕分けルールを変えるときは、実行の前に確認を求めます。仕分けルールの作り方を覚えていなくても、受信トレイを整理できます。リリースノート
  • 9月23日 Microsoft 365 管理センターに、Copilotのライセンスの申請をまとめるページ。社員からのCopilotのライセンスの申請(画面の名前は「ライセンス要求」)を一覧にして、並べ替え・絞り込み・一括での承認や却下ができます。社員からの申請が多い会社ほど、承認の手間が減ります。リリースノート
  • 9月21日 AIの処理を国内で行う機能、12月に5か国で開始予定。対象となる操作では、AIが答えを作る処理を、その国の中で行えるようにする予定です。ロードマップでは、オーストラリア・インド・アラブ首長国連邦・英国・米国で始め、12月の提供を予定しています。日本は、Microsoftの公式ブログ(2026年4月の更新)で2028年の見込みとされています。取引先との契約などで、データを国内で処理するよう求められている会社は、日本で始まるまでの間、AIの処理がどの国で行われるかを確かめておきましょう。ロードマップ(日本の時期を書いたブログ)

2026年8月

  • 8月25日 Copilot Chatの「Web」と「職場」の切り替えを、Work IQのボタン1つに。Copilot Chatで分かれていたWebと職場(社内のデータ)の会話が、1つの画面にまとまりました。社内のデータを使うかどうかは、Work IQ(社内のメールや文書をCopilotが使えるようにする仕組み)のボタンで切り替えます。社内のデータは初期設定でオンです。社内のデータを使わずに聞きたいときは、ボタンを押してオフにしてから質問しましょう。リリースノート
  • 8月14日 アプリの名前を「Microsoft Copilot」に変えると予告。8月18日から、アプリの名前を「Microsoft Copilot」に変え、アイコンも新しくし、仕事用と個人用のアカウントを見分ける表示を加えるとしました。Web版のアドレスはm365.cloud.microsoftからcopilot.cloud.microsoftに変わり、新しいアドレスをブロックしていなければ自動で転送されます。パソコン版は、9月中旬から順に切り替えると案内されていました。個人向けのCopilotと同じ名前になるので、社員には仕事用のアカウントの表示を見るよう伝えておきましょう。お知らせ
  • 8月11日 Plannerの基本プランでもPlannerエージェントが使えるように。Microsoft 365 Copilotのライセンスを持つ人は、グループで使うPlannerのすべての計画表で、Plannerエージェントを使えるようになりました。追加の費用がかからない基本プランも対象です。有料のPremium プランに切り替えなくても、タスクの実行や進捗報告を任せられます。リリースノート
  • 8月11日 Viva Insightsに、Copilotクレジットの使用量を見る画面。この画面では、Coworkなどで使ったCopilotクレジットの量を確かめられます。見られるのは、直属の部下が5人以上いる管理職、Insightsのアナリスト、グローバル管理者です。使うには、従量課金の設定が必要です。従量課金の使い過ぎに、早めに気づけます。リリースノート
  • 8月3日 従業員300人未満の会社が30日間試せる試用版「Copilot in 30」を正式に提供(受け付けは8月1日から)。販売パートナー(CSP)を通じて、Microsoft 365 Copilot Businessを25人まで30日間試せます。申し込みは12月31日までです。全員分を買う前に、少人数で効果を見極められます。お知らせ

2026年7月

  • 7月15日 Copilot プロンプト ギャラリーで、自社のプロンプト集を社内の全員に公開。管理者が、自社の仕事に合わせたプロンプト(頼み方の例)を集め、社内の全員に公開できるようになりました。社員が、同じ頼み方を使えます。リリースノート
  • 7月8日 法人向けクラウドの現地通貨建ての価格を、毎年1月に改定。Microsoftは、現地通貨建ての法人向けクラウドサービスの価格を、為替の長い動きに合わせて、毎年1月1日に改定することにしました(例外あり)。次は2027年1月1日で、詳しい案内は2026年11月に出すとしています。製品ごとの価格の変更と、個人向けの価格の変更は、別に知らせます。お知らせに対象の通貨の一覧は無く、円が含まれるかは書かれていません。上がるか下がるかは為替しだいなので、11月の案内を見てから2027年の予算を決めましょう。お知らせ
  • 7月1日 Business StandardかBusiness Premiumに、Copilot Businessを組み合わせたセットを発売。Microsoft 365 Business StandardまたはBusiness Premiumに、Microsoft 365 Copilot Businessを組み合わせたセットです。300ユーザーまで、年契約で買えます。日本の料金のページでは、年払いの場合、1ユーザーあたりの月額(税抜)は、Business Standardのセットが3,523円、Business Premiumのセットが4,797円です。3,148円が2,698円になる割引は、Copilot Businessを後から足す場合のものです。対象は、すでにMicrosoft 365のビジネス向けのプラン(Business Basic・Standard・Premiumなど)を使っている会社です。セットの価格の割引ではありません。この割引は12月31日までの申し込みが対象で、安くなるのは初年度だけです。セットで買う場合と、Copilotだけを足す場合の月額を、自社の人数で比べてみましょう。お知らせ(日本の料金)
  • 7月1日 OutlookのCopilot Chatが、受信トレイ全体をもとに答えると発表。OutlookのCopilot Chatが、開いているメールだけでなく、受信トレイ・予定表・会議など、本人が見られる社内のデータをもとに答えるようになります。どの利用者から始まるかは、リリースノートに書かれていません。Microsoft 365 Copilotのライセンスは要りません。ライセンスの無い社員が使う場合も、本人が見られる範囲のデータが答えに使われる点を伝えておきましょう。リリースノート
  • 7月1日 Copilotが作ったファイルに、元の資料の秘密度ラベルを自動で付与。Copilotがファイルを作るとき、参照した資料の中で最も高い秘密度ラベルを自動で付けます。付けられないときは、共有や保存の前に知らせます。社外秘の資料から作った文書が、ラベルの無いまま出回るおそれが小さくなります。リリースノート(監査ログの解説)

このページは、公式の発表をもとに書き足していきます。

出典

  1. Microsoft Learn「Release notes for Microsoft 365 Copilot」(参照 2026-10-07)
  2. Microsoft Learn「Partner Center announcements」(参照 2026-10-07)
  3. Microsoft「Microsoft 365 Roadmap」(参照 2026-10-07)

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