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オンライン診療プラットフォーム比較 — プラットフォーム型と自院完結型、どちらを選ぶか

クリニック向けオンライン診療システムを「プラットフォーム型」と「自院完結型」の違いから整理し、電子カルテ連携・費用相場・主要14サービスの特徴を実際に公式ページ・比較記事で確認して並べた。

目次
  1. オンライン診療プラットフォームとは
  2. プラットフォーム型と自院完結型 — まず種類を区別する
  3. 電子カルテ連携が業務効率を左右する
  4. 費用相場
  5. 主要サービスの比較表
  6. 選び方 — 3つの確認軸
  7. FAQ

オンライン診療プラットフォームとは

オンライン診療プラットフォームとは、医師と患者が離れた場所からビデオ通話等で診療を行うための、予約・問診・決済・処方までを一体で扱うシステムである。

「オンライン診療システムを導入する」と一口に言っても、実際に選ぶ製品によって仕組みは大きく異なる。この記事は診療そのものの適否には触れず、あくまでシステム選定の観点に絞って整理する。医療的な判断(どの疾患・症状にオンライン診療が適するか)は本記事の対象外であり、実際の運用は各医療機関の判断と関連ガイドラインに従う必要がある。

プラットフォーム型と自院完結型 — まず種類を区別する

DOC WEBの比較記事は、オンライン診療システムを導入形態で2つに分けている(同記事の表現では「検索型(プラットフォーム型)」と「システム導入型(自院完結型)」)。

  • プラットフォーム型: 複数の医療機関が同じ検索・予約の場を共有する仕組み。患者が医療機関を探すところから始まるため、新規患者の獲得に向いている
  • 自院完結型: クリニックが独自にシステムを導入し、既存患者への再診・フォローに使う仕組み

どちらを選ぶかは「新規患者を広く集めたいか」「既存患者の再診効率を上げたいか」という目的で変わる。両方の性質を兼ねる製品もあるため、まず自院がどちらを重視するかを先に決めておくと、比較が早い。

電子カルテ連携が業務効率を左右する

エムスリーデジカルの解説は、電子カルテとの連携を強く重視している。連携がスムーズでないと、オンライン診療システムに入力された情報を職員が手作業で電子カルテへ転記する「二重入力」が発生し、システム導入がかえって業務負担を増やす結果になりうる。

予約・問診・決済の情報がどこまで自動で電子カルテに反映されるかは、料金表には出てこない差になりやすい。導入前に「自院の電子カルテと連携できるか」「連携は自動反映か、手動での取り込みが必要か」を確認する価値がある。

費用相場

エムスリーデジカルの解説によれば、費用の目安は次の通り。

項目相場
初期費用0〜30万円程度
月額費用0〜5万円程度
決済手数料3.0〜5.0%程度

価格だけで比較すると、決済手数料のような従量費用を見落としやすい。想定する月間診療件数を当てはめて、総額で比較することが必要になる。

主要サービスの比較表

DOC WEBの比較記事(14選)の「処方・配送」欄を、記載されている文言のまま並べる。

「処方箋の発行・配送に対応している」ことと「電子処方箋に対応している」ことは別である。 14製品のうち、出典が電子処方箋という語を明示しているのは4製品(スマートキュア・YaDoc・KAITOS・curon)で、残りは処方箋の発行や薬の配送についての記載にとどまる。両者を同じ「対応」に畳むと、電子処方箋を要件にして選ぶ読者を誤らせるため、ここでは出典の文言をそのまま載せる(太字が電子処方箋の明示)。

サービス名出典の「処方・配送」欄主な特徴
Medibot院内処方の伝票作成連携、在庫管理対応LINEで完結。問診カスタマイズ、診察URL自動発行
march薬局連携、配達可能LINEベースのD2Cプラットフォーム
infomity–(記載なし)PACSワークステーション「Unitea」と連携。ブラウザ型で専用アプリ不要
LiveCall処方薬配達可能アプリ不要のブラウザ型。最短3日で開始可能とされる
スマートキュア電子処方箋・オンライン服薬指導・処方薬の配送電子聴診器に対応。海外からのオンライン診療にも対応
ポケットドクター処方箋発行・処方薬配送対応ヘルスケア機器連携
YaDoc電子処方箋発行・処方薬配送対応予約・カスタマイズ問診・メッセージ・モニタリング機能を提供
SOKUYAKU処方箋発行・処方薬配送対応予約管理・問診表管理・服薬管理
アイメッド医療機関より郵送、Uber Direct活用で東京23区内30分以内に配達医療検索サイト連携
ANYMED処方箋発行可能・薬局連携診療会話の自動文字化。訪問診療対応プランあり
KAITOSマイナ保険証・電子処方箋対応発行可能・薬局連携・配送医療検索サイト「病院なび」と連携。栄養相談サービス付き
curon電子処方箋対応発行可能。処方箋連携、宅配業者へ自動で集荷依頼導入実績6,000件以上とされる。自動集荷機能で院内処方に対応
CARADA薬・処方箋の配送健診活用の事例が紹介されている
Door.into–(記載なし)診療ごと従量課金で気軽に導入しやすい

(表の並びは確認した記事の掲載順であり、推奨順ではない。特定製品を推奨する意図はない。料金は多くが「要問い合わせ」または個別見積りのため、この表には含めていない。「記載なし」は非対応を意味しない — 出典の比較記事に記載が無かったことを示すだけであり、実際の対応可否は各社への確認が必要である。掲載内容は確認時点=2026-08-12のものであり、各社とも仕様変更があり得る)

選び方 — 3つの確認軸

  1. プラットフォーム型か自院完結型か。 新規患者獲得を重視するならプラットフォーム型、既存患者の再診効率化を重視するなら自院完結型が出発点になる
  2. 電子カルテとの連携方式。 自動反映か、手動での取り込みが必要かで、導入後の職員の作業負担が大きく変わる
  3. 決済手数料を含めた総額。 月額費用が安くても決済手数料が高いと、診療件数が増えるほど総コストが上がる

FAQ

Q. プラットフォーム型と自院完結型は併用できますか。 製品によります。新規患者向けにプラットフォーム型、既存患者向けに自院システムを併用する運用も見られますが、二重管理の手間が増えるため目的を絞ることが推奨されます。

Q. 電子処方箋に対応していない製品を選ぶとどうなりますか。 処方箋の発行を別の手段(院内処方や紙の処方箋の郵送等)で補う必要があり、患者側の受け取りまでの手間が増えます。

Q. 導入にはどのくらいの期間がかかりますか。 製品によりますが、ブラウザ型で専用アプリを使わない製品は最短数日での開始をうたうものもあります。

Q. オンライン診療に向く診療科・症状はどう判断しますか。 本記事はシステム選定を扱うもので、医療的な適否の判断は本記事の対象外です。関連ガイドラインと医学的な判断に基づいて医療機関側で決定してください。

Q. 決済手数料はどの製品も同じですか。 同じではありません。相場は3.0〜5.0%程度とされていますが、製品ごとに異なるため見積り時に確認が必要です。


自院の診療形態や既存の電子カルテに合わせたオンライン診療システムの選定・連携設計を検討したい場合は、ご相談を承っています。

出典

  1. 【2026年最新】クリニック向けオンライン診療システム比較14選|導入前に見る料金・機能・電子処方箋対応 | DOC WEB(参照 2026-08-12)
  2. 【2026年最新】オンライン診療システムの比較16選。選び方やメリット、デメリットも解説 / エムスリーデジカル株式会社(参照 2026-08-12)