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看護師の勤務表・シフト作成AIツール比較 — できることと、人が決めるべきことの線引き

看護師の勤務表・シフト作成を支援するAIツールを、対応機能と料金で比較する。AIにできること・できないことを整理し、公式情報を実際に確認したうえで選び方をまとめた。

目次
  1. 看護師の勤務表・シフト作成AIツールとは
  2. AIにできること・できないこと
  3. 比較表
  4. 選び方 — 何を機械に渡し、何を人が持つか
  5. 導入前に整理しておくルール
  6. FAQ

看護師の勤務表・シフト作成AIツールとは

看護師の勤務表・シフト作成AIツールとは、必要人数・希望休・夜勤回数・資格要件などの条件を同時に処理し、勤務表の原案を自動で組むソフトウェアである。

勤務表づくりは、条件が多いほど手作業では時間がかかる仕事の代表格である。希望休・夜勤の公平な割り振り・必要人数の充足を同時に満たそうとすると、担当者は何日もかけて調整を重ねることになる。AIツールはこの原案づくりを短時間で行えるとされるが、「AIが勤務表を作ってくれる」という触れ込みをそのまま受け取ると、現場でしか分からない事情まで機械が判断してくれると誤解しやすい。この記事は、AIにできること・できないことを先に整理したうえで、主なツールを比較する。

AIにできること・できないこと

Pitat-Shiftの解説記事によれば、AIシステムは「必要人数、希望休、夜勤回数、勤務時間、公休日数などを一度に確認しながら勤務表を作成」でき、数値ベースでの公平性管理を得意とする。一方で、「相性の問題、チームの雰囲気、指導しやすい組み合わせ」といった数値化しにくい情報は判断できず、急な欠勤への対応や「できればこの人は土日休みにしたい」のような曖昧な希望も課題として挙げられている。

つまりAIの役割は、条件を機械的に満たす「原案」を高速に作ることであり、最終的な調整と決定は現場の責任者が担うという分担になる。導入前には、夜勤回数や希望休の扱いといったルールを事前に明確にしておくことが必要とされる。

比較表

ツール名特徴料金
エピタルHRAIが約3分でシフトのベース案を生成。10,000名を超える看護師・医療従事者が利用要問い合わせ
ほすぴタッチスタッフ間のシフト交換がアプリ内で完結。チーム単位で条件を一括適用可能要問い合わせ
セルヴィスEX国立大学と共同開発したエンジンを搭載。日本看護協会のガイドラインをもとにシフトを生成要問い合わせ
勤務シフト作成お助けマンDay条件設定により勤務表を自動作成月額15,000円/50名
看護配置マイスター過去データをもとに4ヶ月先までの人員配置をシミュレーション要問い合わせ
HRBEST勤怠管理と連動したシフト作成に対応月額15,000円/50名(初期費用50,000円)
iBowKINTAI勤怠管理を含めたシフト作成に対応年額84,000円/50名

(表の並びは確認した順であり、推奨順ではない。特定製品を推奨する意図はない。料金は比較記事の確認時点=2026-08-12のものであり、各社とも改定があり得る)

選び方 — 何を機械に渡し、何を人が持つか

  1. 原案作成の速さと、修正のしやすさ。 AIが出す原案は「たたき台」であり、最終調整の手間がどれだけ残るかがツールによって異なる。修正のしやすさは実際の画面を見て確認する価値がある。
  2. 既存のルールをどこまで条件として登録できるか。 夜勤回数の上限や希望休の優先順位など、施設独自のルールを反映できないと、原案の手直しが増えて効率化の効果が薄れる。
  3. 勤怠管理との連携有無。 勤務表の作成だけでなく、実際の打刻・勤怠管理まで一体で行えるツールは、二重入力の手間を減らせる。
  4. 料金体系。 人数課金が多いため、施設の看護師数に対して総額がどう変わるかを確認する。

導入前に整理しておくルール

AIに条件を渡すという性質上、導入前にルールが曖昧なままだと、原案の手直しが増えて効率化の効果が薄れる。最低限、次の3点は言語化してから導入検討に入るとよい。

  1. 夜勤回数の上限・下限(月あたり何回まで、何回は入ってほしいか)
  2. 希望休の優先順位(先着順か、育児・介護等の事情を優先するか)
  3. 必要人数の下限(時間帯別・重症度別に何人を下回ってはいけないか)

これらはツールが決めることではなく、施設として既に持っている(あるいは持つべき)方針である。ツール選定の前に運用ルールを一度言語化しておくと、導入後の「AIが出した案が現場の感覚と合わない」という不満を減らしやすい。

FAQ

Q. AIに任せれば勤務表担当者の仕事はなくなりますか。 なくなりません。AIが作るのは条件を満たす原案までで、相性やチームの雰囲気といった数値化しにくい調整は引き続き人が担うとされています。

Q. 急な欠勤にはAIツールは対応できますか。 急な欠勤への即応は課題として挙げられており、原案の再作成を人が指示する運用が前提になります。

Q. 小規模な部署でも導入する価値はありますか。 人数課金の製品が多いため、部署の人数に対する料金と、手作業でかかっている時間を比べて判断するとよいとされています。

Q. 日本看護協会のガイドラインに沿った勤務表は作れますか。 ガイドラインを踏まえたロジックを謳う製品もありますが、最終的な適合の確認は施設側で行う必要があります。

Q. 勤怠管理システムとは別に契約する必要がありますか。 製品によります。勤務表作成と勤怠管理が一体になっているものと、別システムとの連携が前提のものがあります。


自院の勤務ルールや既存の勤怠管理システムに合わせたシフト作成の仕組みを検討したい場合は、ご相談を承っています。

出典

  1. 看護師シフト作成アプリのおすすめ13選。メリットや料金、選び方 | アスピック|SaaS比較サイト(参照 2026-08-12)
  2. 看護師シフト自動作成AIはどこまでできる?メリット・限界・導入時のポイント|Pitat-Shiftスタッフブログ(参照 2026-08-12)