要点

対象:無料のGeminiを仕事で試し始めた会社

  1. 無料は10月9日からFlash-Liteだけ
  2. Sparkは会社のアカウントでは使えない
  3. 個人のアカウントは一部を人が読む

無料のGeminiを仕事で試して、「これはできないのか」と手が止まることがあります。公式のヘルプを読み比べると、その多くはAIの力不足ではなく、無料か有料か、個人のアカウントか会社のアカウントかの違いによるものでした。

この記事の目次(6節)
  1. できないことは3つに分かれる
  2. 無料版でできないこと
  3. 会社のアカウントでできないこと
  4. 入力した内容を人が読むかどうか
  5. 有料プランでも気をつけること
  6. やりたいことごとの選び方

できないことは3つに分かれる

プランで変わるもの、アカウントで変わるもの、有料プランでも残るものの3つです。

Geminiにできないこと 01 02 03 プランで変わる アカウントで変わる 有料プランでも残る 使えるモデル・使える量・一度に読める長さ 無料版はFlash-Liteだけ Gemini Sparkは会社のアカウントでは使えない チャットの一部を人が読むのは個人のアカウント 答えの確かめ・診断や法律やお金の判断 送信や購入の前の確認・米国だけの機能
プランで変わるものとアカウントで変わるものは、プランかアカウントを替えれば変わります。3つ目は有料プランでも残ります。

プランで変わるものはプランを上げれば、アカウントで変わるものはアカウントを使い分ければ変わります。残りの1つは、有料プランに入っても変わりません。

区別しないまま「Geminiでは無理」と決めると、プランを替えれば済むことまで諦めることになると考えています。

無料版でできないこと

10月9日から、無料版で使えるAIのモデル(種類)は「Flash-Lite」だけになりました。1 Flash-Liteは速さを重視したモデルで、要約やアイデア出しのようなふだんの作業に向いています。2

いちばん性能の高いモデル「Pro」は、月2,900円のプラン「Google AI Pro」から使えます。月725円のPlusでもいまはProを使えますが、いずれ使えなくなります。いつからかは、Plusの利用者にメールで知らせる予定です。13

使える量(質問の複雑さやチャットの長さ、使うモデルや機能で決まります)は、無料版を1とすると、Plusが2倍、Google AI Proが4倍です。使える量は5時間ごとに元に戻りますが、週ごとの上限もあります。2

一度に読める長さも違います。無料版はPlusの4分の1、Google AI Proの約30分の1です。2 長い契約書や会議の記録をまとめて読ませると、この差が出やすくなります。

プラン月額使えるモデル使える量
無料版0円Flash-Lite1
Google AI Plus725円Flash-Lite・Flash(いまはProも)2倍
Google AI Pro2,900円Flash-Lite・Flash・Pro4倍

短い文の下書きが中心なら、まず無料版で試し、物足りなくなってからPlusを考えれば足ります。無料版が変わった経緯は、無料版のFlash-Liteの記事に書きました。

会社のアカウントでできないこと

ここでいう会社のアカウントは、会社がGoogle Workspaceを契約して配るアカウントです。メールアドレスが「@会社名.co.jp」のような形になります。

このアカウントでは、「Gemini Spark」がいまは使えません。Sparkは、メールの整理や予定に合わせた作業などを、GmailやGoogleドキュメントと連携して進める機能です。6

Sparkは、個人のアカウントでGoogle AI Pro以上に入っている18歳以上の人が使えます。「アクティビティの保存」をオンにしておく必要もあります。6 料金と始め方は、Sparkの使い方の記事で詳しく扱っています。

入力した内容を人が読むかどうか

個人のアカウントでは、サービスをよくするため、Googleの担当者(委託先を含む)がチャットの一部を読みます。人に見られて困る情報は入力しないでください。4

会社のアカウントでは、チャットやアップロードしたファイルを人が読むことはありません。会社が許可しない限り、会社の範囲を越えてAIの学習に使われることもありません。5

個人のアカウントでも、設定の「アクティビティの保存」をオフにすると、それから先のチャットは、サービスをよくするために読まれることがなくなります。学習にも使われません。4

ただし、安全を守るために読まれることはあり、チャットは72時間アカウントに残ります。その場だけの話なら、「一時チャット」を使う手もあります。4

社員が個人のアカウントの無料版で下書きを作っているなら、お客様の名前や金額を入れない決まりを、会社で先に決めておきましょう。うっかり入力したときの対応は、個人情報を入力してしまったときの記事で扱っています。

有料プランでも気をつけること

答えの正しさと専門の判断

答えには、事実でないことが事実のように混ざることがあります。診断や治療、法律、お金のような専門の判断は、Geminiに頼らないでください。4

Googleはこの注意を、プランで分けずに書いています。お客様に出す文の数字や日付、社内の規程の説明は、もとの資料と見比べてから使いましょう。

送る・買う前には確認が出る

Sparkは、メッセージの送信や購入、データの変更、ウェブのフォームの送信などの前に、利用者に確認を求めるように作られています。6 確認が出たら、中身を読んでから進めてください。

ただし、ToDoリストの自分だけのタスクは、Geminiが確認なしでまとめて変えることがあります。頼む前に、頼む中身を見直してください。6

日本の番号にはかけられない

利用者の代わりに店などへ電話をかける機能は、いまは米国にいてPixel 11を使う人だけの機能で、有料プランも要ります。かけられるのも米国の番号だけです。7 この機能に任せられる用件は、電話をかける機能の記事で表にしました。

やりたいことごとの選び方

やりたいこと選び方
お知らせや返信の下書き無料版で試せる。お客様の名前と金額は入れない
長い資料をまとめて読ませるPlus以上に入る(読める長さと量が増える)
SparkにGmailの整理や下書きを任せる個人のアカウントでしか使えない。会社のメールは任せない
社内の資料をまとめて読ませる会社のアカウントで、Google Workspaceの設定をしている人(管理者)に設定を確かめてもらう

社内の資料を読ませる前に確かめたい設定は4つあり、資料を読み込ませて質問できる「ノートブック」の記事に挙げています。

次にパソコンでGeminiを開いたら、「設定」の「使用量上限」で、いまの上限を見てみてください。

出典

  1. Gemini アプリ ヘルプ「Gemini モデルへのアクセスと使用量上限の変更」(参照 2026-10-11)
  2. Gemini アプリ ヘルプ「Google AI のサブスクリプション プランに応じた Gemini アプリの使用量上限とアップグレード」(参照 2026-10-11)
  3. Google「Google AI のプラン」(参照 2026-10-11)
  4. Gemini アプリ ヘルプ「Gemini アプリのプライバシー ハブ」(参照 2026-10-11)
  5. Google Workspace 管理者ヘルプ「Google Workspace の生成 AI に関するプライバシー ハブ」(参照 2026-10-11)
  6. Gemini アプリ ヘルプ「Gemini Spark を使用して Gemini アプリ内でタスクとワークフローを管理する」(参照 2026-10-11)
  7. Gemini Apps Help「Ask Gemini to handle your everyday phone calls」(参照 2026-10-11)

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