要点
対象:Claudeの有料プランで事務を任せたい担当者
- 有料プランだけの機能
- 専用のフォルダを1つだけ接続
- 承認は「手動」のまま始める(筆者)
Claude Coworkは、ProとMaxプランでは、パソコンを閉じても作業を続けます。2026年10月6日から、新しく始めた作業がクラウド(Anthropicのサーバー)で動くようになったためです。2
人が見ていなくても作業が進む分、Claudeが何を開き、何を書き換えたかを、途中で人が確かめる機会は減りそうです。そこで使い始めるときに決めておきたいのは、どのフォルダを使わせるかと、承認のモードをどうするかの2つだと筆者は考えます。
Claude Coworkでできること
Claude Coworkは、プログラマー向けのClaude Codeと同じ仕組みで動く、プログラミング以外の仕事のための機能です。Claudeが手順の多い作業を引き受け、計画を立てて代わりに進めます。1
作ったものは、数式の入ったExcelの表、PowerPointの資料、体裁を整えた文書などのファイルで受け取れます。作業の途中で指示を足したり、進め方を修正したりもできます。1
チャットとCoworkが1つになった新しい画面
ProとMaxプランでは、チャットとCoworkを1つにした新しい画面に、順に切り替わっています。
入力欄(メッセージボックス)に「Chat」と「Cowork」の選択肢が無ければ、使っているのは新しい画面です。そのまま頼めば、短い答えで済むか、作業として進めるかをClaudeが判断します。1
使えるプランと料金
Claude Coworkは有料プランの機能で、無料プランでは使えません。日本はAnthropicの対応国・地域に入っています。17
| プラン | 料金(税別) | Coworkを使える場所 |
|---|---|---|
| Pro | 月払いで月20ドル。年払いは年200ドル | パソコンのアプリ・Web・スマホ |
| Max | 月100ドルから | パソコンのアプリ・Web・スマホ |
| Team(2〜150人) | 1人あたり月25ドル(年払いは月20ドル)から | パソコンのアプリ。Webとスマホはベータ版(試験提供) |
1人で試すなら、Proプランが最も安く済みます。表に無いEnterpriseプランでは、Webとスマホで使えるかを管理者が決めます。136
使える量は使い方で変わる
どのプランにも5時間ごとに戻る上限があり、有料プランには週ごとの上限もあります。決まったメッセージの回数は無く、会話の長さや使う機能で、使える量が変わります。6
手順の多い作業は、短い質問より上限に早く近づきます。上限にすぐ届くなら「設定 > 使用量」を開いて確かめ、関係する作業は1回の依頼にまとめましょう。関係のない作業は、新しい会話で頼みます。1
始め方
始める手順は5つです。
- Webのclaude.ai、パソコンのアプリ、スマホのアプリのどれかを開く
- 入力欄で「Cowork」を選ぶ(新しい画面なら、この手順は要らない)
- パソコンのファイルを使わせるなら、そのフォルダを接続する
- してほしい作業を書く
- Claudeが示した進め方を確かめてから、実行させる
パソコンに保存したファイルや、Webサイトの操作を任せるなら、macOSかWindowsのパソコン用のアプリ(Claude Desktop)を開いて接続しておく必要があります。13
Windowsのパソコンでは、アプリを最新版にする必要があります。1会社のパソコンにアプリを入れるときは、社内の決まりも確かめておきましょう。
この記事の画面の表記は、10月9日にヘルプセンターで確かめたものです。筆者はこの記事のためにClaude Coworkを動かしていないため、実際の画面と違うことがあります。
頼む前と後にすることは、次の4つです。
接続するフォルダは専用の1つにする
Claudeは、接続したフォルダの中のファイルを読み書きでき、消すこともできます。ヘルプは、財務の書類やパスワードなどの認証情報、個人の記録へのアクセスを許可するときは注意するよう促しています。5
そのうえで、フォルダを丸ごと広く接続せず、Claude Cowork専用の作業フォルダを作ることと、大事なファイルのバックアップを取ることを勧めています。5顧客名簿を扱うなら、個人情報を生成AIに入力したときの対応も参考になります。
パソコンを閉じても続くのは、クラウドで動く作業そのものです。パソコンのファイルを読ませる間は、パソコンのアプリを開いておく必要があります。クラウドには、作業に要るファイルだけがコピーされます。2
10月6日の変更の中身は、Coworkのローカル実行の廃止についての記事で取り上げました。
承認モードは手動のまま始める
承認モードは、Claudeが操作の前に許可を求めるかどうかを決める設定で、3つあります。入力欄にあるモードの切り替えから、いつでも変えられます。1
| モード | 動き方 |
|---|---|
| 手動(初期設定) | 許可が要る操作の前に止まり、許可するか拒否するかを聞く |
| 自動 | 止まらずに進む。操作ごとに安全かを確かめ、危ないと判断したものを止める。使用量は多め |
| スキップ | 止まらずに進む。操作を確かめる仕組みも働かない |
手動では、Claudeが止まって許可を求めるので、内容を見て「許可」か「拒否」を選びます。新しい画面には「スキップ」が無く、選べるのは手動と自動の2つです。1
ヘルプは、機密ファイルやアカウントを扱うとき、初めて使うツールやサイトのとき、送信や購入のように取り消しにくい操作のときは、手動に切り替えるよう勧めています。15
ファイルを完全に消す前には、どのモードでも許可を求めてきます。5最初の数回は手動のまま動かし、どのファイルをどの順に開くかを見てから、自動に切り替えるかを決めるのがよいと考えます。
外から届いたメールや文書には、Claudeを操ろうとする指示が紛れ込むことがあります。頼んでいないファイルやサイトを開く、作業が頼んだ範囲を超えて広がる、といった様子が見えたら、すぐ止めるようにとヘルプにあります。5
決まった作業を定期的に動かす
定期的なタスクは、一度説明した作業を、決めた頻度で自動的に実行させる機能です。すべての有料プランで使えます。頻度は1時間ごと・毎日・毎週・平日のみから選べ、必要なときだけ実行する設定もあります。4
これまでの画面では、左のサイドバーの「Scheduled」(スケジュール済み)を開き、右上の「New task」を押して作ります。
Claudeと話しながら作る「Create with Claude」と、自分で入力する「Set up manually」があります。4
新しい画面なら、会話の中で作業と頻度を伝えます。Claudeが示したタスク名と実行する日時を確かめ、「Schedule」を押すと登録されます。4
定期的なタスクの注意点
新しく作るタスクはクラウドで動くため、パソコンがスリープ中でも、決めた日時どおりに実行されます。
ただし、そのタスクは、パソコンのフォルダや、パソコンのアプリとつなぐ機能(ローカルのコネクタ)を使えません。34パソコンに保存したファイルを毎週まとめるような作業は、新しい定期的なタスクには向きません。
誰も見ていない間に動くので、ヘルプは要約のような危険の小さい作業から始めるよう勧めています。機密ファイルを読む作業や、メッセージの送信、購入のような取り消しにくい操作は、定期的なタスクにしないようにとも書かれています。5
実行のたびに、結果を確かめてください。毎朝の予定とメールの一覧を作る手順は、ClaudeでAI秘書を作る手順の記事にまとめました。
使えないときに確かめること
| 起きていること | 確かめること |
|---|---|
| 「Cowork」の選択肢が無い | 「Chat」も無ければ新しい画面なので、そのまま頼む。「Chat」だけあるなら、アプリを最新版にする12 |
| パソコンのファイルを読めない | パソコンのアプリが開いて接続されているか。フォルダを接続したか3 |
| 作業が途中で止まった | 10月6日より前にパソコンで始めた作業は、アプリを閉じるかスリープさせると終わっていることがある。クラウドの作業なら、別の端末で開いて進み具合を見る1 |
| 上限にすぐ届く | 「設定 > 使用量」を見る。作業を1回の依頼にまとめる1 |
| ファイルが見つからない | Claudeが示した保存先を見る。クラウドの作業で残るのは、Claudeが返したファイルだけ13 |
10月6日より前にパソコンで始めた作業の画面には、パソコンだけで動いていることを示す表示が出ます。2ファイルが読めない、作業が止まったという困りごとは、まずこの表示があるかを見ると、原因を絞り込みやすいでしょう。
事務で最初に任せる作業
ヘルプには、事務に近い使い方の例が並んでいます。フォルダに入れた領収書から経費精算書を作る、ファイル名を日付の形式にそろえる、会議のメモからスライドを作る、といった作業です。1
定期的なタスクでは、過去24時間のメールや予定をまとめる日次の報告が、例に挙がっています。4
最初に任せるなら、結果を新しいファイルとして作ってもらう作業が向いていると筆者は思います。元のファイルが残るので、思った出来でなくても、やり直しやすいはずです。
領収書のような経理の書類は、ヘルプが注意を促す財務の書類にあたるので、手動の承認に慣れてから試すと安心です。
Microsoftにも「Copilot Cowork」という名前の似た機能がありますが、別の製品です。比べたいなら、Copilot Coworkの使い方の記事も参考になります。
まずは空のフォルダを1つ作り、社外に出ても困らない会議のメモを数枚入れて、スライドの下書きを頼むところから始めてみてください。
出典
- Claude Coworkを始める(Anthropicヘルプセンター)(参照 2026-10-09)
- Claude Coworkをウェブ、デスクトップ、モバイルで使用する(Anthropicヘルプセンター)(参照 2026-10-09)
- Claude Coworkをクラウドで使用する場合の注意点(Anthropicヘルプセンター)(参照 2026-10-09)
- Claude Coworkで定期的なタスクをスケジュール設定する(Anthropicヘルプセンター)(参照 2026-10-09)
- Claude Coworkを安全に使用する(Anthropicヘルプセンター)(参照 2026-10-09)
- Pricing(Claude)(参照 2026-10-09)
- Supported countries and regions(Anthropic)(参照 2026-10-09)

