要点

対象:楽天市場の店をRMSで回している人

  1. 出店している店は無料で使える(報道)
  2. 店が書いた要点から、AIが回答文を作る
  3. 公開と送信の前に、中身を店が確かめる

楽天市場のRMS AIアシスタントは、店がRMS(店舗運営システム)の中で使えるAI機能です。商品説明文や、お客様の問い合わせへの回答文の案を作ります。1

この記事の目次(5節)
  1. 使える7つの機能と、店が入れるもの
  2. 料金と使える条件
  3. 問い合わせの回答文を作る流れ
  4. 楽天の外から届く問い合わせ
  5. 使う前に確かめること

2026年7月の説明会では、楽天はこのAI機能をまとめて「Rakuten AI for RMS」と呼んでいます。2024年の発表の「RMS AIアシスタント」と機能が重なるので、同じAI機能のいまの呼び名とみられます。13

まず試すなら、よく届く問い合わせへの回答文がよいと考えています。返す中身は店が決め、AIは文章に整えるだけなので、任せる範囲がはっきりしているからです。

使える7つの機能と、店が入れるもの

したい仕事使うところ店が入れるものAIが作るもの
商品説明文を書く商品ページを作るR-Storefrontの「文章を作成」商品名・商品画像・アピールポイントなど商品説明文の案
商品画像の背景を変えるR-Storefrontの「画像を加工」商品画像使う場面に合わせて背景を変えた画像の案
問い合わせに答える問い合わせを管理するR-Messeの「回答を生成」問い合わせの内容と、店が書いた回答の要点お客様に送る回答文の案
売上の傾向を知る店のデータを見るR-Karteの「データを解説」(入れるものの記載なし)前の年と比べた売上の傾向の解説
RMSの使い方を聞く「AIチャットで質問」操作についての質問質問への答え
レビューに返信する(どこから使うかの記載なし)(記載なし)レビューへの返信文の案
売上について質問するデータ分析エージェント(2026年4月に追加)文章で書いた質問実際の数字と考察。次に聞くとよい質問の候補も出す

1234

表のかぎかっこの機能名は、β版が始まった2024年の楽天の発表のときの呼び名です。いまの画面でも同じ名前かは、発表には書かれていません。1

レビューへの返信文は、2026年7月の報道で機能の1つに挙がっていますが、どこから使うかは書かれていません。4

2026年9月の報道では、楽天の資料として、楽天市場の店の5割以上がこのAI機能を毎月使っているとされています。6

実店舗のレジにSquareを使っているなら、売上を質問して答えさせるAIはSquareにもあります。使い方はSquare AIでできることの記事にまとめました。

料金と使える条件

楽天市場に出店している店なら、Rakuten AI for RMSは追加料金なしで使えると報じられています。4

回答文を作るR-Messeも、いまは無料で使えます。R-Messeには月額の固定費が決まっていますが、いまは無料期間中で、終わる時期は「未定」とされています。7

プランR-Messeの月額固定費(税別)
がんばれ!プラン3,000円
スタンダードプラン5,000円
メガショッププラン5,000円

ほかのネットショップ作成サービスにも、AI機能があります。BASEの料金と使い方は、BASE AIアシスタントの記事で取り上げました。

問い合わせの回答文を作る流れ

R-Messeの「回答を生成」を使う流れです。1

  1. R-Messeで、届いた問い合わせを開きます。
  2. 回答の要点を短く書きます。例えば「在庫あり。発送は10月24日」のように書きます。
  3. 「回答を生成」を使うと、回答文の案が出ます。
  4. 案を読み直し、店の書いた要点と違っていれば直してから送ります。

回答文の校正(言い回しを直すこと)もできると報じられています。34

AIで回答文を作るようにして、問い合わせの対応時間を減らした店があります。ギフトの店「プチギフトmomo-fuku」で、専務の木澤典子さんが2026年7月の楽天の説明会で話しました。45

momo-fukuの対応時間使う前使った後
問い合わせ1件10分以上かかることがあった1〜3分ほど
1か月約67時間約20時間

5

この店には、熨斗(のし)の作法や配送についての細かい問い合わせが多く届いていました。木澤さんは、スタッフが敬語やマナーに悩まなくなったとも話しています。3

楽天の外から届く問い合わせ

R-Messeに届くのは、楽天市場のお客様からの問い合わせです。1 自社サイトのメールやLINE公式アカウントに届く問い合わせには、RMSの外で返信します。

Gmailに届くメールには、Gmailのメール返信をAIに下書きさせる機能が使えます。

当サイトのAI秘書でも、メールやLINE公式アカウントに届いた問い合わせの受付と振り分けを引き受けています(AI秘書の顧客対応)。

使う前に確かめること

AIが作った文章や画像は、そのまま使わず、必ず人の目で確かめてください。事実と違うことや、法律に触れる表現が入ることがあります。2

見るもの確かめること
商品説明文サイズ・素材・数が実物と合うか。薬機法や景品表示法に触れる表現がないか
加工した商品画像商品のラベルや柄が、実物と変わっていないか
問い合わせの回答文日付・金額・在庫が、店の書いた要点と合っているか

薬機法は、医薬品や化粧品などの効き目の言い方も決めている法律です。景品表示法は、商品を実際よりずっと良く見せる表示などを禁じる法律です。健康食品や化粧品の店は、特に薬機法に触れる表現がないかを見てください。2

まずは次に届いた問い合わせで回答の要点だけを書き、出てきた案をいつも送っている回答文と比べてみてください。

出典

  1. 楽天グループ プレスリリース「『楽天市場』、 AIを活用した店舗運営の効率化や生産性向上を推進・支援」(2024年4月30日)(参照 2026-10-22)
  2. 楽天市場出店「ECサイトのAI活用法|業務別活用方法と効果、導入ステップを解説」(最終更新日 2026年6月22日)(参照 2026-10-22)
  3. ネットショップ担当者フォーラム「ユーザーの購買体験向上+店舗運営効率化などにつながる『楽天市場』のAI機能と戦略」(2026年7月13日)(参照 2026-10-22)
  4. TECH+(マイナビニュース)「『楽天市場』AI活用最前線 - AIで“売れる店”と"楽しい買い物"をどう創る?」(2026年7月9日)(参照 2026-10-22)
  5. Impress Watch「楽天市場、AI導入で目指す『お店のような接客体験』」(2026年7月7日)(参照 2026-10-22)
  6. ネットショップ担当者フォーラム「『楽天市場』の2026年下半期戦略の全ぼう。AI軸に売り場・販促・物流・店舗運営を強化、出店者負担はどう変わる?」(2026年9月17日)(参照 2026-10-22)
  7. 楽天市場「出店プランと費用」(参照 2026-10-22)