要点

対象:弥生会計 NextのAIを使い始める会社

  1. 経営診断は17の指標を自動で計算
  2. 経費タイプ自動判定はベーシックプランから
  3. AI取引入力は2026年7月17日から正式版

弥生会計 Nextで銀行やクレジットカードの明細を取り込むと、勘定科目はAIが推測して提案します。口座連携していない取引は、「AI取引入力」に文章で入力すれば、AIが仕訳を作ります。46

この記事の目次(5節)
  1. AIの機能と使えるプラン
  2. 明細は、AIが提案した勘定科目を選んで登録する
  3. 口座連携していない取引は、AI取引入力に任せる
  4. 経営分析AIでわかること
  5. プランと料金

2026年10月1日に、サイドメニューの「経営分析AI」に「経営診断」が加わりました。会計データから、経営指標の変化とその原因を見られます。2

AIの機能と使えるプラン

やりたいこと使う機能料金ページでの記載
銀行やクレジットカードの明細から仕訳を登録する明細ボックス(AIが勘定科目を推測)記載なし
口座連携していない取引を入力するAI取引入力記載なし
領収書や請求書の画像を読み取るOCR(AIによる証憑自動読み取り機能)全プラン
経費精算で、経費の種類を分けるAIによる経費タイプ自動判定ベーシックプランから
経営指標の変化を見る経営分析AIの「経営診断」記載なし
6か月後までの現預金残高を見るAIによる残高の予測記載なし

「記載なし」は、料金ページに対象プランが書かれていないという意味です(2026年10月19日に確認)。5

料金ページの機能表では、エントリープランは経費精算の対象外です。5

経費精算の機能は「弥生経費 Next」として単体でも提供され、AIが領収書の画像から取引先名や一部の科目名を提案します。8 精算のときにAIで点検する方法は、経費精算のAIチェックの記事で比べました。

明細は、AIが提案した勘定科目を選んで登録する

明細ボックスでは、AIが提案した勘定科目をクリックすれば、仕訳を登録できます。910 弥生は、使うほど推測の精度が上がると説明しています。6

科目が取引の中身と合っているかを確かめてから登録してください。

2026年7月17日からは、弥生の請求書作成ソフト「Misoca」で作った請求書の仕訳も、明細ボックスに取り込めます。3

Misocaとの連携で自動送信をオンにすると、Misocaで請求書を請求済みにしたときなどに、その仕訳が弥生会計 Nextの明細ボックスへ送られます。3

AIに請求書を作らせる方法は、Misoca MCPの使い方にまとめました。

口座連携していない取引は、AI取引入力に任せる

AI取引入力では、経費や売上などの取引を、専門用語を使わずに話しかけるように入力します。入力例を選んで書き始めることもできます。4 AIが作った仕訳は、登録の前に仕訳プレビューで確かめて直せます。7

AIは、過去の仕訳例やルールをもとに推測して仕訳を作ります。そのため弥生は、AIの仕訳が正しいとは保証しておらず、必要に応じて専門家に確認するよう案内しています。4

AI取引入力は、β版(試験版)を経て、2026年7月17日に正式版になりました。弥生の説明では、このとき仕訳を作るAIを新しくし、仕訳の精度が上がりました。3

メールや紙で届く領収書や請求書を集めて、会計ソフトに取り込む作業は、当サイトのAI秘書(請求・経理)でもお手伝いしています。

経営分析AIでわかること

経営診断

経営分析AIは、9月までは「資金分析β版」と呼ばれていた機能です。2026年10月1日に名前が変わり、新しく経営診断が加わりました。2

経営診断では、入力済みの会計データから17の経営指標を自動で計算し、目立った変化を知らせます。2

変化の原因、「次に確認すべきこと」、その月の総評も、同じ画面で読めます。設定を足さなくても、そのまま使えます。2

経営の判断までAIが下すわけではありません。弥生は、自社の状況に気づくきっかけにしてほしいと説明しています。1

6か月後までの預金残高の予測

帳簿を付け始めるときに勘定科目ごとの残高を登録し、仕訳を入力していくと、弥生会計 Nextが6か月後までの現預金残高をAIで予測して表示します。6

経営診断を見る手順

  1. 弥生会計 Nextのサイドメニューで「経営分析AI」を開きます。2
  2. 「経営診断」を開き、その月の総評を読みます。
  3. 「次に確認すべきこと」に挙がった点を、帳簿で確かめます。

プランと料金

料金は、いずれも税抜きです。51112

プラン年契約月契約経費精算(機能表)
エントリー年34,800円(月あたり2,900円)月3,480円対象外
ベーシック年50,400円(月あたり4,200円)月5,040円あり(経費タイプ自動判定つき)
ベーシックプラス年84,000円(月あたり7,000円)月8,400円あり(経費タイプ自動判定つき)

無料体験は、1事業者につき1回までです。ベーシックプラス相当の機能を最大2か月試せますが、決算書の作成と出力はできません。5

エントリープランでAI取引入力を使えるか

β版の発表(2025年6月)には、「『弥生会計 Next』のユーザーであれば誰でもご利用いただけます」とありました。4 一方、税理士事務所向けのサービス会社のブログは、エントリープランは対象外としています。13

弥生のいまの料金ページでは、どちらが正しいかを確かめられません。

エントリープランを検討しているなら、無料体験のあいだに、チャットかメールのサポートで聞いておくと安心です。5

ほかの会計ソフトと比べるなら、freeeのAIの料金はfreee AIアシスタントの記事にまとめました。

月の締めが終わったら、「経営分析AI」から経営診断を開いてみてください。

出典

  1. 弥生「弥生会計 Next、会計データを経営に活かす『経営分析AI』を提供開始」(2026年10月2日)(参照 2026-10-19)
  2. 弥生「弥生会計 Next 2026年10月1日新機能リリースのお知らせ」(参照 2026-10-19)
  3. 弥生「弥生会計 Next 2026年7月17日新機能リリースのお知らせ」(参照 2026-10-19)
  4. 弥生「弥生会計 Next、新機能『AI取引入力 β版』の提供を開始」(2025年6月26日)(参照 2026-10-19)
  5. 弥生「弥生会計 Next 料金プラン」(参照 2026-10-19)
  6. 弥生「1年目の会計業務がかんたんに始められるクラウド会計ソフト『弥生会計 Next』」(参照 2026-10-19)
  7. クラウド Watch「会計クラウド『弥生会計 Next』、AIが取引の仕訳を自動生成する『AI取引入力』β版を提供」(2025年6月27日)(参照 2026-10-19)
  8. AI Watch「『弥生経費 Next』単体提供、AI活用で経費申請をサポート」(2026年4月10日)(参照 2026-10-19)
  9. BCN+R「弥生、AIの力で中小・零細企業の経営を支援する『弥生会計 Next』を正式リリース」(2025年4月13日)(参照 2026-10-19)
  10. 日経クロステック「老舗会計ベンダーの弥生がAIをテコに新戦略、『パッケージ売り』にとどまらず」(2025年8月21日)(参照 2026-10-19)
  11. ASPIC「弥生会計 Nextとは?料金や機能・特徴を解説」(参照 2026-10-19)
  12. ITreview「弥生会計 Next の価格・料金」(2026年9月25日)(参照 2026-10-19)
  13. ラクゼイ「弥生会計のAI機能を税理士事務所で活用する方法」(2026年7月8日更新)(参照 2026-10-19)