要点

対象:Copilot Chatを仕事で使っている人

  1. 回答の「Sources」で使ったメモリが見える
  2. オフにしても保存されたメモリは残る
  3. 管理者は覚える情報の種類を制限できない

Copilotに「覚えておいて」と頼んだことが、どの回答に効いているのか。それが、回答ごとに見えるようになりました。メモリは、仕事の進め方の好みや、やりとりから読み取った詳細をCopilotが覚えておく機能です。

この記事の目次(4節)
  1. 「Personalization」タブに並ぶ4種類
  2. 使える人と、いまの扱い
  3. メモリの保存と削除
  4. 会社の管理者ができること・できないこと

この機能は、Microsoft 365 Copilot Chatで10月に一般提供になりました。Web版で回答の下の「Sources」を押し、「Personalization」タブを開くと、その回答のもとになったメモリが並びます。1

「Personalization」タブに並ぶ4種類

タブは、メモリをオンにしているときだけ表示されます。1

並ぶもの中身そこからできること
カスタム指示使う人が「こう答えて」と書いておいた指示見られる
保存されたメモリ「覚えておいて」と頼むなどして保存した内容見て、削除できる
チャット履歴から覚えた内容過去のチャットからCopilotが読み取った詳細見られる
過去のチャット回答のもとになった、前のやりとりそのチャットに戻って続けられる

「Sources」「Personalization」は、ロードマップに載っている英語の名前です。日本語の画面での名前は、まだ確かめていません。下の手順で開く設定の「個人用設定」とは、別の場所です。

使える人と、いまの扱い

Copilot Chatとは別の「Microsoft 365 Copilot」のライセンスがなくても、Copilot Chatでメモリを使えます。3 回答のもとになったメモリが見られるのは、Web版のCopilot Chatです。1

メモリの機能そのものは、まだプレビュー(試しの提供)です。管理者向けの説明(9月2日更新)にそう書いてあり、仕様は変わることがあります。3

メモリの保存と削除

メモリの保存は、初めからオンです。入力欄に「報告書はPowerPointではなくExcelで作る、と覚えておいて」のように書くと、保存されます。2

保存されたメモリは、次の手順で削除します。2

  1. Copilot Chatにサインインし、画面の右上にある「…」(設定など)を押す
  2. 「Chat 設定」を開き、「個人用設定」を選ぶ
  3. 「保存されたメモリ」の「保存されたメモリの管理」を押す
  4. 消したいメモリの横の「削除」を押す。全部消すなら「すべてのメモリを削除」を押す
  5. これから先は保存させたくないなら、「保存されたメモリ」をオフにする

オフにしても、保存されたメモリは残ります。消したいものは、手順4で削除します。2

チャットを削除しても、そのチャットから保存したメモリは残ります。チャット履歴から覚えた内容は、扱いが違います。3

  • 「個人用設定」の「Chat 履歴」をオフにする → 30日後に消える
  • ある情報を話したチャットを全部削除する → その情報は7日以内に消える

会社の管理者ができること・できないこと

管理者がしたいことできるか
会社全体でメモリを止めるできる。「拡張個人用設定」をオフにする(初期設定はオン)
メモリに入る情報の種類を絞るできない
保持ポリシーでメモリを自動で削除するできない。Purviewの保持ポリシーはメモリに適用されない
社員のメモリを探して削除するできる。電子情報開示で探し、Microsoft Graph エクスプローラーで削除する。カスタム指示はまだ探せない
メモリの操作を監査ログで追うできない。Purviewの監査ログに残らない

メモリは、社員のメールボックスの隠しフォルダーに保存されます。会社全体で止めても、保存されたメモリとカスタム指示は残ります。3

管理者は、覚える情報を絞れません。顧客名や取引の金額など、Copilotに覚えさせない情報を社内で決めて、社員に伝えておくとよいでしょう。入力してよい情報を決めるときは、IPAが挙げる生成AIのセキュリティ対策が参考になります。

AIとのやりとりがどこまで記録に残るかは、生成AIの監査ログで、社員の入力内容までわかるのかで取り上げました。Copilotに作業を任せる前に決めることは、Copilot Coworkの使い方にまとめています。

まずは「保存されたメモリの管理」を開いて、いま何が保存されているかを見てください。

出典

  1. Microsoft 365 ロードマップ「Microsoft Copilot (Microsoft 365): Copilot response personalization - Memory citations」(ID 574111・2026年10月)(参照 2026-10-16)
  2. Microsoft サポート「Microsoft Copilot で Copilot メモリを管理する」(参照 2026-10-16)
  3. Microsoft Learn「Copilot の個人用設定とメモリを管理する」(2026年9月2日)(参照 2026-10-16)