SECURITY ACTIONの宣言はどうやるか — 補助金要件としての一つ星・二つ星
デジタル化・AI導入補助金2026の交付申請要件になっているSECURITY ACTION宣言。一つ星・二つ星の違い、2026年4月に始まった新しい管理システムでの宣言手順を、IPA公式サイトと公募要領の原文から整理します。
SECURITY ACTIONとは
SECURITY ACTIONとは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する、中小企業・小規模事業者が情報セキュリティ対策への取り組みを自ら宣言する制度である。 IPAが審査して認定・認証を与えるものではなく、宣言した内容を事業者自身が実行することが前提になっている。
デジタル化・AI導入補助金2026では、この宣言がGビズIDプライムの取得とあわせて交付申請の要件になっている。公募要領(複数者連携デジタル化・AI導入枠)は次のように定めている。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する「SECURITY ACTION」の「★一つ星」又は「★★二つ星」いずれかの宣言を行うこと。また、宣言内容の確認に際し事務局が一部の交付申請情報を独立行政法人情報処理推進機構(IPA)と共有することに同意すること。
つまり宣言するだけでなく、事務局が申請情報の一部をIPAと共有することへの同意も、要件の一部として明記されている。
一つ星と二つ星の違い
宣言は「一つ星」と「二つ星」の2段階あり、同時に両方を宣言することはできない。
| 区分 | 求められること |
|---|---|
| ★ 一つ星 | 「情報セキュリティ6か条」に、これから取り組むことを宣言する(対策実施前でも申込可) |
| ★★ 二つ星 | 「5分でできる!情報セキュリティ自社診断」(25項目)を実施したうえで、「情報セキュリティ基本方針」を策定し、自社サイト等で外部公開する |
情報セキュリティ6か条は次の6項目である。
- OSやソフトウェアを常に最新の状態にする
- ウイルス対策ソフトを導入する
- パスワードを強化する
- 共有設定を見直す
- バックアップを取る
- 脅威や攻撃の手口を知る
一つ星は「これから取り組む」ことの宣言でよいため、対策が完了していなくても申し込める。二つ星は自社診断の実施と、方針の外部公開という具体的な行動が前提になる分、ハードルが上がる。
宣言の手順(2026年4月〜の新方式)
IPAは2026年4月1日、宣言の申込を受け付ける「SECURITY ACTION管理システム」を新たにリリースした。GビズIDでログインする方式に変わり、旧方式に比べて手続きが速くなっている。
| 項目 | 旧方式 | 新方式(2026年4月〜) |
|---|---|---|
| 申込方法 | 申込フォーム(ログイン不要) | GビズIDでのログインが必須 |
| 宣言ID発行 | 申込から1週間程度 | 申込直後に発行 |
| ロゴ取得 | 申込から2〜3週間後 | 申込直後からダウンロード可能 |
| 登録変更 | メール送付で数日 | 即時反映 |
手順は次のとおりである。
- GビズIDプライムを取得する(法人・個人事業主とも。介護施設で宣言する場合は施設ごとにGビズIDメンバーを作成する)
- 一つ星・二つ星のどちらを宣言するかを決める
- SECURITY ACTION管理システムにGビズIDでログインし、個人情報の取扱いへの同意、ロゴマーク使用規約への同意、事業者情報、取り組み内容を入力する
- 申込直後に自己宣言IDが発行され、ロゴマークをダウンロードできる
公開される情報は、法人の場合「事業者名・都道府県・市区町村・業種・取組段階」、個人事業主の場合「代表者名・屋号・都道府県・市区町村・業種・取組段階」である。
費用・有効期限
宣言そのものとロゴマークの利用は無料で、公式FAQは「有効期間はありません」としている。ただし、ログインに使うGビズIDアカウントには2年3か月の有効期間があり、継続するには更新手続きが必要になる。宣言が失効しなくても、土台のGビズIDが失効すれば管理システムにログインできなくなる点には注意したい。
補助金申請でのつまずきやすい点
- 「認定」「取得」ではなく「宣言」。SECURITY ACTIONはIPAが審査するものではないため、この言葉づかいの違いを正確に理解しておく
- 旧方式の宣言済アカウントIDは、公募回によって使えなくなる。事務局サイトの案内では、第1次公募(2026年5月12日17時締切分)までは旧ID(4から始まる11桁)でも新IDでも申請できるが、第2次公募以降は新システムのIDのみが対象になる
- 宣言に使うGビズIDと、補助金の交付申請システムにログインするGビズIDは同一である必要がある
- 二つ星の「情報セキュリティ基本方針」は、個人情報保護方針の代用にはならない。別に策定し、外部公開する必要がある
- 1法人1宣言が原則。グループ企業は子会社ごとに個別の宣言が必要で、複数施設を持つ場合も原則は法人単位になる(例外は介護施設のみ)
よくある質問
Q. SECURITY ACTIONの宣言に費用はかかりますか。 A. かかりません。宣言・ロゴマークの利用はいずれも無料です。
Q. 一つ星と二つ星、どちらを選べばよいですか。 A. 情報セキュリティ6か条にこれから取り組む段階なら一つ星で申込めます。すでに自社診断と基本方針の策定・公開ができるなら二つ星を選べます。補助金の交付申請要件はどちらでも満たせます。
Q. GビズIDが無くても宣言できますか。 A. できません。2026年4月の新方式以降、宣言の申込にはGビズIDプライム(介護施設のみメンバーも可)が必須です。
Q. 宣言に有効期限はありますか。 A. 宣言自体に有効期限はありません。ただし土台となるGビズIDには2年3か月の有効期間があり、更新が必要です。
Q. 旧方式で取得した宣言済アカウントIDはもう使えませんか。 A. 公募回によります。デジタル化・AI導入補助金2026では、第1次公募までは旧IDも使えますが、第2次公募以降は新システムのIDのみが対象になると案内されています。
まとめ: GビズIDと合わせて早めに
SECURITY ACTIONの宣言自体は、GビズIDプライムさえあれば新方式で即時に完了する、比較的軽い手続きである。時間がかかるのはむしろ前提となるGビズIDプライムの取得のほうで、こちらは公式サイトの目安でも最大1か月かかりうる(詳細は「[GビズIDプライムの取得手順](/a/gbizid-prime-iryou-kikan)」)。補助金の交付申請要件をそろえるなら、GビズIDの取得と同じタイミングでSECURITY ACTIONの宣言方針も決めておくと、直前で慌てずに済む。
制度全体の対象・金額・スケジュールは「[医療機関のAI導入に使える補助金2026](/a/medical-ai-hojokin-2026-guide)」で整理している。申請準備とあわせてAI導入の進め方を相談したい場合は、[お問い合わせ](/contact)からご連絡ください。
出典
- SECURITY ACTIONとは?(参照 2026-08-13)
- 「一つ星」を宣言する(参照 2026-08-13)
- 「二つ星」を宣言する(参照 2026-08-13)
- SECURITY ACTION 自己宣言の申込方法(参照 2026-08-13)
- SECURITY ACTION よくある質問(参照 2026-08-13)
- SECURITY ACTION管理システムリリースのご案内(参照 2026-08-13)
- デジタル化・AI導入補助金2026 公募要領(複数者連携デジタル化・AI導入枠)(参照 2026-08-13)
- 交付申請手続きにおける「SECURITY ACTION」自己宣言IDの登録について(参照 2026-08-13)