要点

対象:社内資料の図を自分で作る総務・広報の担当者

  1. 小さな文字は1Kの画像でぼやけやすい
  2. API料金は2Kの画像1枚で約8円
  3. 文字の少ない図から試す(筆者)

Googleの画像生成AI「Nano Banana 2.1」の説明書を開くと、得意なことと苦手なことの両方に「文字」が出てきます。

この記事の目次(4節)
  1. 前の版より文字がきれいに
  2. 小さな文字と長い文章は苦手
  3. 使える場所と料金
  4. 社内資料の図に使うなら

Googleは10月6日にモデルカード(モデルの説明書)を公開し、開発者向けのAPIでは同じ日に正式版の提供を始めました。12

モデルカードの「向いている用途」の欄と「既知の制限」の欄を読み比べると、AIがうまく出せる文字とそうでない文字は、大きさと長さで分かれていると筆者はみています。

前の版より文字がきれいに

新しくなった点

Nano Banana 2.1は、Googleの生成AI「Gemini 3.6 Flash」をもとにした画像生成モデルです。画像を作るほか、手持ちの画像を指示に沿って直すこともできます。1

GoogleはAPIの更新情報で、Nano Banana 2の改良版と位置づけています。画質と、指示どおりに作る力、画像の中の文字の出来が大きく良くなったとしています。2

モデルカードは、ポスターや込み入った図解の文字をくっきり出す用途に向くとしています。

人が2枚を見比べて選ぶ評価では、インフォグラフィック(数字や手順を絵と文字でまとめた図)のデザインで、Nano Banana 2と上位版のNano Banana Proの両方を上回りました。1

図の正確さの点数

図に描いた中身が正しいかを、AIが自動で付けた点数も載っています。

じっくり考えさせる設定(思考)で動かしたNano Banana 2.1は0.521で、Nano Banana 2は0.179、Nano Banana Proは0.265でした。1

ただ、何点満点なのか、何を正しいと数えたのかは書かれていません。Nano Banana 2より高いことは分かっても、図の何割が正しいかまでは分かりません。

小さな文字と長い文章は苦手

既知の制限に挙がったこと

既知の制限の欄には、小さな文字・長い文章・1ページ分の文章をうまく出せないことが挙がっています。小さな文字は、1Kの画像でぼやけやすいとしています。1

1Kは、Nano Banana 2.1で選べる画像のサイズのうち、いちばん小さいものです。5 Geminiアプリでは、Google AIのプランに入っていない人がダウンロードできる画像は1Kです。6

ほかにも、ハルシネーション(事実と違う内容を作ること)が起きうることや、高度な知識や事実の正確さはまだ十分でないことを挙げています。1

日本語は、性能が出やすい15言語の1つ

モデルカードは、いくつかの言語で文字を出せるとしていますが、どの言語かは書いていません。1 APIの使い方の解説ページは、性能がいちばん出やすい言語として、日本語を含む15言語を挙げています。5

ただ、この一覧は、画像の中の文字の出来を言語ごとに測って示したものではありません。Nano Banana全般について、Googleの検索候補には「nano banana 日本語 文字化け」が出ます(10月9日に筆者が確認)。

使える場所と料金

Geminiアプリのヘルプには、まだ2.1の名前がない

モデルカードは、使えるサービスとして、Geminiアプリ・Google AI Studio・Google検索のAIモードなどを挙げています。1

一方、Geminiアプリのヘルプ(日本語版)には、Nano Banana 2 Lite・Nano Banana 2・Nano Banana Proの3つしか載っていません。6

同じヘルプによると、Geminiのモデルを軽量版のFlash-Liteにしていると、画像はNano Banana 2 Liteで作られます。6

個人のGoogleアカウントで、有料のプランに入らずに使っている人は、10月9日からFlash-Liteだけになりました。7

Geminiアプリで2.1が使えるかは、10月9日の時点のヘルプからは確かめられませんでした。

2つのヘルプページを合わせて読むと、無料で使う人の画像は、Nano Banana 2 Liteで作られることになりそうです。

無料版の変更は、Gemini無料版、10月9日から軽量モデルのFlash-Liteだけにで取り上げています。

APIでは、1Kと2Kの画像がNano Banana 2のほぼ半額

APIは、自社のシステムやアプリからAIを呼び出す使い方で、Geminiアプリだけを使う人には関係しません。APIでは、画像1枚の料金がNano Banana 2より安く設定されています。サイズごとの料金は、次のとおりです。3

画像のサイズNano Banana 2.1Nano Banana 2
1K0.0336ドル(約5円)0.067ドル(約10円)
2K0.0504ドル(約8円)0.101ドル(約15円)
4K0.113ドル(約17円)0.151ドル(約23円)

円は1ドル=150円で換算しました。1Kと2Kではほぼ半額で、4Kは4分の3ほどです。3

ただし、AIに渡す文章や画像(入力)の料金と、AIが答えを出す前に考える分の料金は、Nano Banana 2より高く設定されています。考える分はAPIでは止められないので、実際の費用は表の金額より高くなります。35

APIの無料枠では、Nano Banana 2.1は使えません。3 APIで作った画像には、AIが作ったことを示す「SynthID」の透かしが入ります。5

Nano Banana 2は非推奨に

APIのNano Banana 2(型番は gemini-3.1-flash-image)は非推奨になり、Nano Banana 2.1へ移るよう案内されています。提供を終える日は、公式の一覧では「未発表」です。24

社内資料の図に使うなら

文字は見出しとラベルまで

苦手なことの欄から判断すると、文字が見出しとラベルだけの手順図や比較図なら、Nano Banana 2.1に任せやすいと筆者は考えます。

細かい注記や数字の表は画像の中に入れさせず、PowerPointやGoogleスライドで後から入れるほうが直しやすいはずです。

このサイトでも、記事の先頭の画像には生成AIに文字を入れさせず、SNSで共有したときに出る画像の題名はプログラムで入れています。

数字と社名は人が確かめる

社外に出す資料では、図の数字・日付・社名を、元の資料と1つずつ突き合わせてください。

AIの下書きをどこまで人が確かめるかは、AIに書かせた下書きが増えるなか、人はどこまで確認すればよいのかでも取り上げました。

Geminiに限らず、手持ちの写真をAIに直させるときは、その写真が学習に使われる設定かも確かめてください。設定の違いは、ChatGPT利用者の画像53件が流出、OpenAIは本人に通知できずにまとめています。

日本語の文字は自分で試す

筆者はこの記事のために画像を作っていないので、日本語の文字がどこまで正しく出るかは確かめていません。

APIの解説ページは、画像に文字を入れるときは、先に文字だけを作らせ、次にその文字を入れた画像を頼むとよいとしています。5

いつも作る図を1つ選び、まず図に入れる見出しを書かせ、次にその見出しを入れた図を頼んで、誤字が無いかを確かめてみてください。

出典

  1. Google DeepMind「Nano Banana 2.1 - Model Card」(2026年10月6日)(参照 2026-10-09)
  2. Gemini API「Release notes」(2026年10月6日の項)(参照 2026-10-09)
  3. Gemini API「Gemini Developer API pricing」(参照 2026-10-09)
  4. Gemini API「Gemini deprecations」(参照 2026-10-09)
  5. Gemini API「Image generation with Gemini (aka Nano Banana)」(参照 2026-10-09)
  6. Gemini アプリ ヘルプ「Gemini アプリで画像を生成、編集する」(参照 2026-10-09)
  7. Gemini アプリ ヘルプ「Gemini モデルへのアクセスと使用量上限の変更」(参照 2026-10-09)

任せる

AI秘書に任せる

問い合わせの受付から請求書の作成までの業務を、AIで自動化します。

できることを見る 相談する(初回無料・30分)