要点

対象:Backlogの課題から定例の資料を作るチーム

  1. aiESGはマネージャー1人あたり30分〜1時間減
  2. 使えるのはプレミアムプランとプラチナプラン
  3. 試す前に、資料1本にかかる時間を測る

Backlog AIアシスタントに課題を拾わせて下書きを作り、定例の資料作りを短くした会社が2社あります。aiESGと、西日本新聞社のシステム部門です。12

この記事の目次(7節)
  1. 2社が作っていた資料と、時間の変化
  2. AIを使う前の資料作り
  3. 人が頼み方を決め、AIが下書きを作り、人が確かめる
  4. 2社の数字の確からしさと、ほかの会社の例
  5. 使える料金プランとAIクレジット
  6. 資料作りの手間を減らす3つのやり方
  7. 毎回同じ形で作る資料から試す

Backlog AIアシスタントは、Backlogの中で使えるAIの機能です。参加しているプロジェクトの課題やコメント、Wiki、ドキュメントを読み、チャットで頼むと進み具合をまとめます。3

2つの事例を読むかぎり、AIが肩代わりしたのは、課題を拾って並べる作業のようです。

2社が作っていた資料と、時間の変化

事例作っていた資料時間の変化
aiESG(九州大学発のスタートアップ。AIでESG=環境・社会・企業統治を分析する)月1回、90分の全社会議で使う資料マネージャー1人あたり30分〜1時間減った1
西日本新聞社のグループ技術局(システム部門)2週間ごとに出す業務報告書(レジュメ)1時間ほどから30分程度に2

aiESGの社員は約40人で、全員がリモートで働いています。2025年9月から、Backlog AIアシスタントのβ版を試してきました。1

西日本新聞社のグループ技術局は、ニュースサイト「西日本新聞me」の開発をBacklogで管理しています。業務報告書を作る時間は、10分まで縮めたいと話しています。2

AIを使う前の資料作り

aiESGでは、資料はマネージャーがそれぞれ一からスライドで作っていました。情報の基準や細かさもばらばらで、90分の会議が各部署の発表で終わってしまい、部署を超えた議論ができていませんでした。1

西日本新聞社では、2週間分の課題の詳細やコメントを、ChatGPTのような外部の生成AIに貼り付けて要約させていました。それを報告書の形に直していました。2

1つの課題にコメントが数十件付くこともあり、選んで貼り付ける作業が面倒でした。社内の情報が外部のAIの学習に使われないかという不安もあったそうです。2

人が頼み方を決め、AIが下書きを作り、人が確かめる

定例の資料ができるまで 条件を決める 親課題だけ など 課題を集める 課題とコメントを読む 下書きを作る 一覧・要約・分類 確かめて直す 会議の資料にする 人が受け持つ AIが受け持つ 人が受け持つ
aiESGと西日本新聞社の事例での分担。人が頼み方を決めると、Backlog AIアシスタントが課題を集めて下書きにします。その下書きを人が確かめて直します。
事例人が頼むことAIがすること人が確かめること
aiESG「前の月に動きのあった課題」「親課題だけ」「各プロジェクトから最低1件」と条件を付ける当てはまる課題を拾い、選んだ理由を付けて並べる一覧をたたき台にして、大事なところに印を付ける1
西日本新聞社「この一週間で進捗があった課題をまとめて」と頼む当てはまる課題を拾い、進み具合を並べて分類する出てきたものを軽く直す。最後は人の目で確かめる2

aiESGは、AIが拾った一覧をGoogleスライドで会議の前に配っています。会議の当日は、話し合う課題を絞って議論できるようになりました。発表も、マネージャーではなく担当者がするようになりました。1

西日本新聞社は、AIが作った報告書をBacklogのドキュメントに保存しています。次の回からは「このドキュメントの章立てを参考に」と頼み、毎回同じ形の報告書を出しています。2

西日本新聞社の担当者は、Backlogに情報が入っていなければ、Backlog AIアシスタントは力を発揮できないと話しています。Backlogの中で生成AIを使えるので、便利で安心だそうです。2

2社の数字の確からしさと、ほかの会社の例

2社の数字は、ヌーラボの導入事例のページに載った担当者の言葉です。どう測ったかも、第三者が確かめたかも、どちらのページにも載っていません。12

Backlog以外の生成AIの数字も並べておきます。単位がそれぞれ違うので、効果の大きさの目安として見てください。

会社・調査数字調べ方
GMOインターネットグループ生成AIで、1人あたり月約53.9時間を減らしたグループの国内で働く人への社内調査。5,353人が回答(2026年3月に調査)69
LINEヤフー独自のAI(チャットAI)で、導入から8か月で業務時間を累計約38万時間減らした2025年3月の報道。測り方の記載なし7
パーソル総合研究所正社員が生成AIを使った作業の時間が、平均16.7%減った全国で働く人への調査(2026年2月に発表)8

ただし、同じ調査で「仕事全体の時間が減った」と答えた人は、生成AIを使う人の25.4%でした。作業の1回1回は短くなっても、浮いた時間が別の仕事に回るためと考えられます。8

使える料金プランとAIクレジット

Backlog AIアシスタントは、プレミアムプランとプラチナプランで使えます。フリー・スターター・スタンダードでは使えません。4

プラン月額(税抜・月払い)AIクレジット(毎月)
プレミアム27,000円2,000クレジット
プラチナ75,000円5,000クレジット

AIクレジットは、Backlog AIアシスタントを使うたびに減る利用の単位です。減る量は、質問の中身や読むデータの量で変わります。足りなくなったら、追加のクレジットパックを月額9,900円(税込)から買えます。3

使えるのは、権限が「管理者」か「一般ユーザー」の人です。3

2027年1月1日から、料金プランが新しくなります。いまの料金プランの新規契約は、2026年12月31日で終わります。5

新しいプランは、エコノミー・ビジネス・プロフェッショナルの3つです。いまプレミアムプランを使っている組織は、2027年1月1日を過ぎて最初に契約を更新する日に、ビジネスプランへ自動で切り替わります。5

新しいプランでBacklog AIアシスタントを使えるか、何クレジット付くかは、料金のページにも@ITの記事にも載っていません。契約を更新する前に、ヌーラボに確かめてください。45

資料作りの手間を減らす3つのやり方

やり方向いているとき残る手間
Backlog AIアシスタントを使うすでにプレミアムプランかプラチナプランで、課題とコメントをBacklogに残しているとき課題の書き方をそろえる手間が残る
課題を書き出し、ChatGPTなどに要約させるまず1回だけ試したいとき選んで貼る作業と、外部のAIに貼ってよいかの確認が残る。西日本新聞社はこのやり方で1時間ほどかかっていた2
資料の型をそろえ、作る人を1人にする課題の書き方が人によってばらばらで、何人もが同じ資料を直しているとき何人もで直す手間は減るが、1人が作る作業は残る

議事録や日報・作業記録の清書は、当サイトのAI秘書にも任せられます。任せられる範囲はAI秘書の社内・総務で確かめられます。

受託開発の会社なら、ほかのどの工程で手間が減るかは、SIerのAI活用の記事にまとめています。

毎回同じ形で作る資料から試す

一度決めた頼み方は、次の回もそのまま使えます。西日本新聞社も、保存した報告書を参考にさせて、毎回同じ形で出しています。2

確かめること理由
課題のコメントに、決まったことが書かれているかAIが読むのは、Backlogに残った課題やコメント、Wikiなど3
会議に出す課題の条件を言葉にできるかaiESGは「親課題だけ」「各プロジェクトから最低1件」と条件を付けて頼んでいる1
試す前に、資料1本に何分かかっているか測っておかないと、減ったかどうかを比べられない

課題の書き方が人によって違うと、AIのまとめも読みにくくなりそうです。書き方をそろえる話は、属人化の解消にAIを使う記事にあります。

MicrosoftのAI「Copilot Cowork」で定型の仕事を任せる手順は、Copilot Coworkの使い方の記事にあります。

まずは、毎月か2週間ごとに必ず作る資料を1つ選んでみてください。

出典

  1. ヌーラボ「株式会社aiESG」Backlog導入事例(日付の記載なし)(参照 2026-10-22)
  2. ヌーラボ「株式会社西日本新聞社」Backlog導入事例(日付の記載なし)(参照 2026-10-22)
  3. ヌーラボ「仕事の進め方を変える「Backlog AIアシスタント」を正式提供開始」(2026年3月5日)(参照 2026-10-22)
  4. ヌーラボ「Backlog 料金プラン」(参照 2026-10-22)
  5. @IT「Backlogが現行プラン廃止へ 2027年1月に刷新、既存ユーザーへの影響は?」(2026年7月24日)(参照 2026-10-22)
  6. GMOインターネットグループ「AIエージェント業務活用率が約7割に急伸、月間35.2万時間の業務削減を実現」(2026年4月9日)(参照 2026-10-22)
  7. ニュースイッチ「導入8カ月で業務時間約38万時間削減…LINEヤフー「独自AIアシスタント」の実力」(2025年3月9日)(参照 2026-10-22)
  8. パーソル総合研究所「生成AIとはたらき方に関する実態調査」(2026年2月3日・PR TIMES)(参照 2026-10-22)
  9. @IT「「AIに任せ過ぎて本番データ消失」 活用率98%のGMOが導き出した、生成AIを使いこなせる人の5つの特徴」(2026年5月27日)(参照 2026-10-22)