要点

対象:Claude Codeを仕事で使い始めた人

  1. 新しいセッションは前の会話を引き継がない
  2. 毎回守らせる決まりはCLAUDE.mdに書く
  3. コマンドで消したファイルは巻き戻せない

Claude Codeの中では、2つが役割を分けています。AIモデルのClaudeが次に使うツールを選び、利用者が操作するソフトのClaude Codeが、そのツールを動かして結果をClaudeに返します。これを繰り返して作業が進みます。1

この記事の目次(5節)
  1. 情報を集める・操作する・確かめるの3段階
  2. 作業中にClaudeが読むもの
  3. 確認なしで動ける範囲を決める権限モード
  4. 勘違いしやすい点
  5. 仕事で使うときに気をつけること

Claudeは、コンテキストウィンドウ(AIが一度に読める範囲)に入った内容しか読めません。毎回守らせたい決まりは、会話で伝えるのではなくCLAUDE.mdに書いておいてください。

HOW CLAUDE CODE WORKS 利用者の依頼 情報を集める 操作する 結果を確かめる ファイルを読む・探す 書き換える・実行する テストを実行する 終わるまで繰り返す 1つの段階の中で起きること AIモデルのClaude 次に使うツールを選ぶ Claude Code ツールを動かし、結果を返す コンテキストウィンドウ Claudeが作業中に読める範囲 CLAUDE.md 自動メモリ 会話 ツールの結果 利用者はEscを1回押せば、いつでも止められる
Claudeは、情報を集める・操作する・結果を確かめるの3段階を、作業が終わるまで行き来します。それぞれの段階で、Claudeが次に使うツールを選び、Claude Codeがそのツールを動かします。CLAUDE.md・自動メモリ・会話・ツールの結果は、コンテキストウィンドウに入ります。

情報を集める・操作する・確かめるの3段階

Claude Codeは、Claudeが使えるツールを用意し、Claudeに読ませるファイルや指示を集めます。作業には「情報を集める」「操作する」「結果を確かめる」の3段階があり、きっちり順番に進むわけではなく行き来します。1

ツールがなければ、Claudeは文章で答えることしかできません。ツールがあると、次の操作ができます。1

ツールの種類できること
ファイル操作ファイルを読む・書き換える・新しく作る
検索ファイルの名前や中の文字列で探す
実行コマンドを実行する・テストを実行する
ウェブウェブを検索する・ページを読む
コードの解析(コードインテリジェンス)書き換えた後の型エラーや警告を見る(プラグインが必要)

ツールを1回使うたびに結果がClaudeに返り、次に何をするかの材料になります。文章を作る仕組みそのものは、生成AIの仕組みで取り上げました。1

公式の例では、「失敗しているテストを修正して」と頼むと、Claudeはまずテストを実行してエラーを読むことがあります。次に関係するファイルを探して直し、もう一度テストを実行して確かめる、という流れです。1

この記事を書くのにツールを使った回数

このサイトの記事は、Claude Codeを決まった時刻に動かして書いています。10月16日にこの記事を書いたとき、Claudeは調べ終えて下書きに入るまでに、ツールを45回使いました。

9回はウェブの検索とページの読み込みでした。残りの多くは、記事の決まりを書いたファイルを読む・探すのに使いました。

作業中にClaudeが読むもの

セッションの始めに読み込まれるもの

セッションは、Claude Codeとの1つの会話のまとまりです。利用者がまだ何も入力しないうちに、CLAUDE.md・自動メモリ・スキルの説明・外部サービスとつないだツールの名前が読み込まれます。2

CLAUDE.mdは、利用者がプロジェクトの決まりを書いておくファイルです。自動メモリは、Claudeが作業の中で自分で残すメモです。3

Claudeが作業を進めると、読んだファイルやコマンドの出力が、読む内容に加わっていきます。2

コンテキストウィンドウがいっぱいに近づくと

いっぱいに近づくと、Claude Codeは古いツールの出力を消し、必要なら会話を要約します。依頼と大事なコードの断片は残りますが、会話の早い段階で伝えた細かい指示は抜け落ちることがあります。1

何に入っていたか要約のあと
プロジェクトの一番上のフォルダーに置いたCLAUDE.mdファイルから読み込み直される
自動メモリファイルから読み込み直される
Claudeが読んだ・編集したファイル最近変えたものから、最大5つまで読み込み直される
会話の中で伝えただけの指示要約にまとめられる

この表は、公式の説明から主なものを抜き出したものです。2 要約のあとに指示が抜け落ちたなら、その指示を会話の中でしか伝えていなかったのかもしれません。3

要約で残す内容は、利用者も選べます。/compact のあとに残したいことを書いて実行すると、それを中心に要約されます。関係のない作業に移るときは、/clear で会話を空にできます。2

確認なしで動ける範囲を決める権限モード

ターミナルでは、Shift+Tabで権限モードを切り替えます。モードごとに、Claudeが利用者に確認せずにできる操作が次のように変わります。4

モード確認なしでできること
Manualファイルの読み取り
Accept edits読み取り・ファイルの編集・mkdir や mv などのファイルを扱うコマンド
Plan読み取り(Autoモードが使えるときは、分類器が認めたコマンドも)。ファイルは書き換えない
Autoすべて(別のAIの分類器が裏でほとんどの操作を確かめ、危ない操作を止める)

ほかに、設定で選ぶモードもあります。新しい版のClaude Codeでは、ターミナルとVS Codeで開いたセッションは、標準でAutoモードで始まります。組織の設定などによっては、Manualで始まります。4

この記事を書く途中で止められたコマンド

この記事を書いた10月16日は、Claude CodeをAutoモードで動かしていました。途中でClaudeが、Claude Codeをもう1つ起動するコマンド(claude)を実行しようとしたところ、分類器に止められました。

止めた理由は「Auto-Mode Bypass」と返ってきました。Autoモードの確認を抜けようとする操作、という意味の名前です。Claudeはそのコマンドを使わずに、別のやり方で作業を続けました。

勘違いしやすい点

「前の会話を覚えている」

新しく始めたセッションは、前のセッションの会話を引き継ぎません。1 自動メモリとCLAUDE.mdは、Claude Codeがセッションの始めに毎回読み込みます。そこに書かれたことは、セッションをまたいで使われます。3

前の会話を続けたいときは、claude --continue か claude --resume で再開します。1

「CLAUDE.mdに書けば必ず守られる」

CLAUDE.mdに書いたことは、Claudeが読んで従おうとするだけで、守らせる力はありません。必ず防ぎたい操作には、拒否ルール(denyルール)かフック(決まった時点で自動で動くコマンド)を使います。3

フックで動かすチェックが動かなかったときにどうなるかは、Claude Code hooksのチェックが動かないときの記事で試しました。

「Escを押せば、何でも元に戻せる」

Escを1回押すと、Claudeはその場で止まります。入力欄が空のときにEscを2回押すか /rewind を実行すると、巻き戻しの画面が開きます。15

Claude Codeは、依頼を送るたびに、Claudeが編集ツールで変えたファイルの元の内容を記録します。巻き戻しの画面で依頼を選ぶと、ファイルや会話をその時点に戻せます。5

ただし、rm や mv などのコマンドで消したり移したりしたファイルは戻りません。5

データベースや外部サービスへの操作も戻せません。公式の説明では、こうした操作は権限モードと権限のルールで制御します。1

仕事で使うときに気をつけること

決めたいことどこで決めるか
毎回守らせたい決まり(使うコマンド・書き方)CLAUDE.md
確認なしでは実行させたくない操作権限モードと、許可・確認のルール
必ず防ぎたい操作拒否ルール・フック
その作業だけの指示会話

CLAUDE.mdは、1ファイル200行以下を目安にします。長いファイルほど読み込む場所を取り、守られにくくなります。3 拒否ルールでファイルを読ませない方法は、Claude Codeに.envを読ませない設定の記事で試しました。

外部サービスをつないだときの流れは、MCPの仕組みの記事にまとめています。

まずはClaude Codeで /context を実行し、CLAUDE.mdが読み込まれているか、何が場所を取っているかを見てください。

出典

  1. Claude Code Docs「Claude Code の仕組み」(参照 2026-10-16)
  2. Claude Code Docs「コンテキストウィンドウを探索する」(参照 2026-10-16)
  3. Claude Code Docs「Claude があなたのプロジェクトを記憶する方法」(参照 2026-10-16)
  4. Claude Code Docs「権限モードを選択する」(参照 2026-10-16)
  5. Claude Code Docs「チェックポイント」(参照 2026-10-16)