要点

対象:社内でGeminiのエージェントを作りたい

  1. 動かすきっかけは手動・スケジュール・イベント
  2. 対応アプリ(コネクタ)は16種類
  3. アプリへの書き込みは人の承認が必要

Gemini Enterpriseでエージェントを作るなら、Workflow Builderを使います。1

この記事の目次(6節)
  1. Workflow Builderで任せられること
  2. 作る手順
  3. トリガーとステップの種類
  4. 対応アプリ(コネクタ)
  5. 向いている仕事・向かない仕事
  6. 試す前に確かめること

会話で使うチャット形式のものと、決まった順番で動く仕事の流れ(ワークフロー)の2種類を、プログラムを書かずに作れます。この記事では、仕事の流れの作り方を扱います。1

作った流れでは、つないだアプリを読む、まとめる、下書きを作るところまでは、人を待たずに進みます。メールの送信のような書き込みは、人が承認してから動きます。3

Workflow Builderで任せられること

前の名前はAgent Designerです。2026年9月3日に、いまの名前で一般提供(正式版としての提供)が発表されました。5

作業できるかやり方・注意
文章で説明して、ワークフローの雛形を作るできる管理者が機能を有効にしている
フロー ビルダーの画面で、ステップを足す・直すできる文章では足せないステップもある
決まった時刻に動かすできる分・時間・日・週・月の単位で選ぶ
アプリでデータが変わったときに動かすできる文章では足せず、画面で足す
途中で人に質問するできる「情報をリクエストする」のステップを置く
対応アプリの中のデータを探すできる管理者が用意したコネクタ(アプリとつなぐ仕組み)だけ
対応アプリにデータを書き込むできる(承認が必要)アプリごとに有効にする
自社で作ったテンプレートから始めるできないGoogleが用意したものだけ(2026年10月時点)
社内の人と共有するできる特定の人かグループを選ぶ

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作る手順

順番する人操作
1管理者アプリの機能管理設定で、Workflow Builderを有効にする
2使う人ブラウザでGemini Enterpriseのウェブアプリを開く
3使う人サイドバーの「エージェント」→「エージェントを作成」の順に押す
4使う人「エージェントの説明」の欄に、やりたいことを書いて「送信」を押す
5使う人フロー ビルダーに並んだステップを1つずつ押し、設定を確かめて直す
6使う人「プレビュー」タブで試す
7使う人問題が無ければ「オンにする」を押して公開する

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動かし方「オンにする」を押したあと
スケジュールあらかじめ決めた時刻に動き始める
イベントアプリでデータが変わるのを待ち受ける

2

説明の欄に書く文の例

公式ドキュメントの例は「昨日のメールの要約」などです。自分で書くなら「届いたメールを急ぎの順に並べ、丁寧な返信の下書きを作る」のように、目的と範囲を1文に入れます。2

目的・任せる範囲・どう動いてほしいかを書くと、雛形が意図に近づきます。Geminiのほうから、分からない点を質問させることもできます。2

トリガーとステップの種類

動かすきっかけ(トリガー)は3つあります。3

トリガー動き方
手動チャットに「@」とワークフローの名前を入れて動かす
スケジュール(画面の表示はSchedule)分・時間・日などの単位で頻度を選ぶ。cron(実行時刻の書き方)でも指定できる
イベント対応アプリでデータが変わったときに動く

主なステップは次のとおりです。ほかに、データの絞り込みや承認のステップもあります。3

ステップすること
Gemini Agentあらかじめ書いた指示に沿って、調べてまとめる
条件前のステップの結果を見て、次に進む先を分ける
情報をリクエストする途中で人に質問し、答えをもらう
ワークフローの形 01 02 03 トリガー ステップ アプリへの操作 3種類から選ぶ 主な3種類 2種類 手動 スケジュール イベント Gemini Agent 条件 情報をリクエストする データの検索 人の承認 データの追加または更新 書き込みの前に、人の承認が入る
ワークフローは、トリガー・ステップ・アプリへの操作の3つでできています

アプリへの操作は「データの検索」と「データの追加または更新」に分かれます。追加または更新には、作成・変更・送信・削除が入ります。3

対応アプリ(コネクタ)

2026年10月21日の時点で、公式ドキュメントに載っている対応アプリは16種類です。3

  • Googleのアプリ: Gmail、Google カレンダー、Google Chat、Google ドライブ
  • Microsoftのアプリ: Outlook、Microsoft Teams、OneDrive、SharePoint
  • そのほか: Slack、Notion、Salesforce、ServiceNow、Jira、Jira Data Center(自社のサーバーに置く版)、Confluence、Confluence Data Center(自社のサーバーに置く版)

10月13日にMicrosoft Teams・Notion・Salesforce、16日にConfluence Data Center・Jira Data Centerが加わりました。5

LINE公式アカウント・LINE WORKS・kintoneは、この一覧にありません。3

LINE公式アカウントに届いた問い合わせの振り分けは、当サイトのAI秘書の顧客対応でも引き受けています。一覧に無いアプリを自分でつなぐ方法は、n8nの使い方の記事にまとめました。

向いている仕事・向かない仕事

書き込みの無い、探す・まとめる・下書きを作る仕事に向くと考えます。承認を待たずに最後まで流れるからです。

書き込みも、承認を通せば任せられます。3株式会社QUICK E-Solutions(QES)は、カレンダーの空きを調べて予定を入れる仕組みを作った手順を、5月に公開しています。8

ただし、送信まで人手を介さずに済ませたい仕事には、向きません。3

似た名前の別の製品

ステップの「Gemini Agent」とは別に、GoogleはGemini agentという製品も発表しています。名前は似ていますが、専用のアカウントを持たせて同僚のように働かせる、別の製品です。

決まった指示を1人で使い回すだけなら、Geminiアプリのスキルで足ります。

試す前に確かめること

次の2つは、社内の情報システム部門か、契約しているGoogle Cloudのパートナーに聞いてください。

聞くこと理由
自社の契約のエディション(契約の種類)で作れるか作って公開できるのは、5つのエディションのうち4つです。この機能は試験提供と書かれています6
「データの追加または更新」を、どの対応アプリで有効にするか有効にすると、そのアプリの書き込みが全部まとめて使えます。同じアプリの「データの検索」も有効にしておかないと、動かしたときにエラーになります3

次の3つは、自分で試して確かめてください。

試すこと理由
文章で作った雛形が動くか実行できない雛形ができることがあり、そのときは作り直します。承認のステップ、イベントのトリガー、データの絞り込みは、画面で足します4
1日に使える量の上限(割り当て)イベントで動かすワークフローが上限を超えて失敗すると、自動ではやり直されません4
Google ドライブで読ませる範囲読ませるフォルダを絞った同じステップに、ドライブ全体を検索する設定も入れると、全体が検索されます。OneDriveも同じです。ステップを2つに分ければ避けられます3

AIに仕事を任せる仕組みをどう組むかは、ClaudeでAI秘書を作る手順でも扱っています。

まずは「昨日のメールの要約」をプレビューで試し、対応アプリの読み取りを確かめてから、書き込みのある使い方に進んでください。

出典

  1. Workflow Builder overview(Gemini Enterprise ドキュメント)(参照 2026-10-21)
  2. 自然言語でワークフローを作成する(Gemini Enterprise ドキュメント)(参照 2026-10-21)
  3. ワークフローの概要(Gemini Enterprise ドキュメント)(参照 2026-10-21)
  4. Workflow Builder known issues(Gemini Enterprise ドキュメント)(参照 2026-10-21)
  5. Gemini Enterprise release notes(参照 2026-10-21)
  6. Gemini Enterprise editions(Gemini Enterprise ドキュメント)(参照 2026-10-21)
  7. Use agent templates(Gemini Enterprise ドキュメント)(参照 2026-10-21)
  8. 【Gemini Enterprise】 エージェントの作り方/ベストプラクティスを解説(QES)(参照 2026-10-21)