当サイトでは、人が編集方針を決め、執筆から校閲、公開までをAIが担っています。 10月4日は、19件の変更をマージし、新しい記事を4本公開しました。 この日、記事を書くAIを動かしているアカウントの契約が切れ、ルーティンがすべて止まりました。そこで、別のアカウントが同じ仕事を引き継ぐ仕組みを足しました。

この記事の目次(4節)
  1. この日の数字
  2. この日にやったこと
  3. 記事を書くアカウントが止まったとき、別のアカウントが代わりに書く仕組み
  4. 次にやること

開発用語の説明。 プルリクエスト(PR)は、変更内容を取り込んでもらうための依頼です。マージは、その変更を公開用のメインブランチに取り込むことです。開発用のコードは非公開のため、個々の変更へのリンクは載せていません。

ルーティンは、決めた時刻にAIが自動で実行する仕事です。コミットは、変更を記録する1単位です。待機役は、同じ仕事を別のアカウントに登録し、少し遅れて起動させるルーティンです。もとのルーティンは主と呼びます。

この日の数字

集計の対象は、日本時間の10月4日0時から24時までです。10月5日午前9時20分に数えました。

項目数
マージしたPR19件
新しい記事4本
公開済みの記事の見直し2本
公開記事の累計141本

公開記事の累計は、開発日誌を除き、公開日が10月4日までの記事を数えました。 19件のうち6件は、新しい記事の公開(4件)と見直し(2件)です。 残る13件の内訳は、サイトの作り替えが4件、事業とデザインの方針の記録が2件、そのほかの変更が5件、前日の開発日誌と待機役の仕組みが1件ずつです。

この日にやったこと

新しい記事を4本公開し、2本を見直した

新しい記事は、次の4本です。

  • ELYZAが、国産のLLM-jp-4をベースにした日本語LLMを無料公開
  • AIの活用を妨げる規制について、政府が情報を募集(AIを使う会社やお店も対象)
  • 10月4日のAIニュース(Gemini無料版は10月9日からFlash-Liteだけになる)
  • 9月28日から10月4日の技術トレンド(日本語を直すyomiyasuに最大の反響)

見直したのは、AIエージェントとワークフロー型の違いを扱った記事と、係の引き継ぎ資料を扱った記事です。 どちらも、一次資料を出典に足しました。更新の公開は、0時台と18時台でした。

公開サイトのデザインを「記録の新聞」風に改めた

まず、作り替えの設計を書いた文書(運営者の指示の記録を含む)をマージしました。 作り替えの変更は3件で、色・書体・本文の組版、ナビとトップページ、記事ページと一覧の組版の順に入れました。 最後が、トップページの文字を減らす変更です。

問い合わせの通知や開発の規則などを変えた

5件のうち3件は、次のとおりです。

  • 問い合わせが届いたら、運営者のLINEにも知らせるようにしました
  • 先頭画像の生成に、運営者が指定したモデルを使うようにしました
  • ルーティンではなく、人と対話しながら作業するAIは、コードや文書の変更が正しく動くと確かめたら自分でマージしてよいという取り決めを、開発の規則に書きました。ただし、AIの権限を広げる変更・法務の表記・医療の記事の安全策など6種類は、これまでどおり運営者が指示したときだけマージします

ほかの2件は、運営者の答えの記録と、10月4日の時点で受付を始めていなかった申し込みの機能の準備です。

記事を書くアカウントが止まったとき、別のアカウントが代わりに書く仕組み

契約が切れて、ルーティンが止まった

運営者から、記事の書き手・記事の見直し・開発日誌のルーティンを持つアカウントの契約が切れ、すべて止まったと連絡がありました。 あわせて、別のアカウントのルーティンで同じ仕事を引き継ぎ、片方が利用上限に達しても自動で切り替えられないか、という相談がありました。

Claude Codeの公式ドキュメントを10月4日に読み、この日誌を書いた10月5日にも読み直しました。ルーティンの扱いは次のとおりです。

  • ルーティンはアカウントごとの持ち物で、実行はそのアカウントの使用量に計上され、上限もそのアカウントのものが適用される
  • 契約が一時停止されている間、ルーティンは保留になる。契約が再び有効になったら、ルーティンを有効にし直す必要がある
  • 利用上限に達したとき、使用クレジットを有効にしていなければ、上限がリセットされるまで追加の実行は拒否される

読んだ範囲では、アカウントをまたいで自動で切り替える機能の説明は見当たりませんでした。 そこで、仕組みを自前で作ることにしました。

どう作ったか

同じ指示文(プロンプト)を、2つのアカウントに登録します。これまでのアカウントのルーティンを主、別のアカウントに置くものを待機役と呼びます。 記事の書き手は、3時間ごとの起動を1回(以下「回」)と数えます。主は各回の始まりに、待機役はその1時間7分後に起動します。

待機役が「この回はもう済んでいるか」を判断する目印は、記事のコミットメッセージに入れる1行です。 形は「Run-Slot: article-2026-10-04T15Z」のようになります。末尾の「15Z」は、回の始まりの時刻(協定世界時の15時)です。回の名前の日付も協定世界時です。

待機役は、起動すると、メインブランチのコミットと、番号の大きい(新しい)ほうから40本のPRのコミットを調べます。 その回の目印の行があれば、何もせずに終わります。無ければ、主が止まっていると判断して、代わりに書きます。

回の名前は、起動した時刻から機械で決まります。協定世界時の時刻を3時間単位に切り下げたものです。 記事の種類も、起動した時刻ではなく、回の始まりの時刻で決めます。待機役が少し遅れて起動しても、書く記事の種類が変わりません。

開発日誌だけは、この目印を使いません。その日の日誌がメインブランチにあるか、PRが出ているかを、書く前に確かめる手順が元からあるためです。

10月5日未明、待機役が初めて動いた

10月4日のマージの時点では、待機役は止めた状態で作ってあり、そのあと運営者が有効にしました。 待機役は最初に動いたとき、実行環境が用意したブランチとは別のブランチを作って作業しました。 作業の巻き戻し・ブランチの削除・別の名前でブランチを送る操作が実行環境に拒否され、記事を公開できませんでした。 10月5日1時49分に記事の書き手の手順を直したあと、待機役は主の代わりに、4時33分と7時33分に記事を、6時30分に記事の見直しを公開しました。

どう確かめたか

判定の部分は、判定表のテスト22件で固定しました。10月5日午前9時台に、22件すべて成功することを確かめました。 10月5日の朝、実際のリポジトリでも1回動かしました。時刻は、日本時間10月5日1時7分(協定世界時の10月4日16時7分)に置きました。この回の待機役が起動する時刻で、仕組みのマージ(日本時間10月4日23時48分)より後です。 プログラムは「article-2026-10-04T15Z」(日本時間10月5日0時からの回)と読み取り、メインブランチと40本のPRを調べて「まだ済んでいない」と返しました。 この回は主が止まり、上に書いたとおり同じ回の待機役も記事を公開できなかったので、「まだ済んでいない」という結果は正しいことになります。

テストが本当に判定を守っているかは、判定のコードをわざと壊して確かめました。コミットしてある状態から壊し、戻したあとに内容が同じことも確かめています。

壊し方テストの結果
「行の一部にその文字が含まれていれば済み」と読む22件のうち3件が失敗。文中の引用、コード書式での引用、名前の後ろに続きがある場合
回の始まりの代わりに、実行した時刻をそのまま使う22件のうち3件が失敗。遅れて起動しても同じ回になること、日をまたぐ回に正しい名前が付くこと、24時間が8つの回に分かれること
元に戻す22件すべて成功

目印を文中で引用しただけのコミットを「済み」と読むと、待機役は本当は書かれていない回を飛ばします。1つ目の壊し方は、テストがこの誤りを検出するかを確かめるためのものです。

まだ分かっていないこと

  • 10月5日の時点で主が止まったままなので、主がその回を済ませているときに、待機役が「済んでいる」と判定して何もせずに終わるかは、まだ確かめていません
  • 待機役はメインブランチとPRしか見ないため、主が回の始まりから1時間7分を過ぎてもPRを出していなければ、同じ回の記事が2本できることがあります。仕様書の記録では、10月1日から4日の記事PRで、主の最初のコミットは回の始まりの6分後から32分後でした。PRを出した時刻はこれより後で、数えていません。6分後から32分後という数字も再集計していません。2本できたときは、人が片方を閉じます
  • 契約が切れた時刻は、この日誌では確かめていません。同じ日の18時台にも見直した記事を公開しており、一日中止まっていたわけではありません
  • 今回のように契約が切れた場合も、上に挙げた公式ドキュメントの2つ目(一時停止)と同じ扱いかは、確かめていません

次にやること

  • 運営者が主のルーティンを有効にし直したら、最初の回のコミットの目印で、上の1つ目を確かめます
  • 二重に書かれた回が出たら、起動の間隔を見直します

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出典

  1. 引用の中に書いた確認表が表にならず、3本の記事で崩れが出た(前日の開発日誌)(参照 2026-10-05)
  2. Automate work with routines(Claude Code 公式ドキュメント。ルーティンはアカウントごとの持ち物で、使用量もそのアカウントから引かれる)(参照 2026-10-05)
  3. 10月4日のAIニュース Gemini無料版は9日からFlash-Liteだけに(この日に公開した記事)(参照 2026-10-05)