要点
対象:サイボウズ Officeを使っている職場
- クラウド版は追加費用なし
- 校正AIと要約AIは学習に使われない
- ヘルプAIの入力はサイボウズが利用する
サイボウズ Office AIラボは、クラウド版なら追加費用なしで使えます。システム管理者(以下、管理者)が「AI管理」で有効にします。更新情報によると、クラウド版は2026年1月15日に提供が始まりました。1
AIラボは、ヘルプAI・校正AI・要約AIの3つをまとめた機能の名前です。校正AIと要約AIは、メッセージ、メール、掲示板などの本文にボタンひとつで使えます。ヘルプAIは、サイボウズ Officeの使い方を質問できます。12
管理者は、利用規約を読んでAIを有効にし、利用を許可する機能を選びます。校正AIと要約AIは、利用前に規約への同意が要ります。3
3つのAIでできること
| AI | できること | 使える場所 | 使う前に |
|---|---|---|---|
| ヘルプAI | 使い方や設定を、チャットで質問する。マニュアルやFAQの検索結果をもとに答える4 | どの画面からでも、全員が使える1 | 管理者は無効にできない3 |
| 校正AI | 誤字・脱字を見つけて、修正案を出す2 | メッセージ・メール・掲示板1 | 管理者が許可した機能だけ |
| 要約AI | 長い本文の要点をまとめる2 | メッセージ・メール・掲示板1 | 管理者が許可した機能だけ |
ヘルプAIは、サイボウズ Officeの使い方の質問にだけ答えます。4
社内の規程やマニュアルをもとに質問へ答える仕事は、当サイトのAI秘書の社内・総務でも引き受けています。
校正AIと要約AIが扱うのは、メッセージ・メール・掲示板などの本文です。会議の録音を文字にして要約したいときは、LINE WORKS AiNoteのような別のツールが要ります。
追加費用と、使える版
追加費用
追加費用は、新機能紹介に書かれています。
「システム設定で機能を有効にするだけで、追加費用なく、かんたんにご利用いただけます」とあります。1
提供の変更と停止
サイボウズは、契約者の事前の許可を得ずに、機能の内容を変えたり提供をやめたりすることがあると、規約に書いています。校正AIと要約AIには契約者ごとの利用制限値があり、超えると停止されることがあります。5
利用制限値の具体的な数値は、公式の資料では確かめられませんでした。足りるかどうかは、サイボウズに問い合わせて確かめてください。
パッケージ版で使えるか
更新情報は、クラウド版のものです。校正AIと要約AIの規約は、サイボウズの「cybozu.com」サービス規約の一部とされ、定めのない事項にはそちらが適用されると書かれています。15
パッケージ版で使えるかは、公式の資料では確かめられませんでした。パッケージ版の契約なら、サイボウズに問い合わせてください。
β版かどうかは書かれていない
規約には、サービスにβ版の機能が含まれる場合があり、β版の機能は無償の試用で、サポートの対象外と書かれています。5
校正AIと要約AIのうち、どれがβ版かは、規約にもマニュアルにも書かれていませんでした。業務で欠かせない使い方にする前に、サイボウズに確かめてください。
2025年10月の発表を伝える記事は、AIの新機能を「β版」として提供開始すると書いていました。サイボウズ Officeは、2026年1月に提供する予定でした。711
管理者が有効にする手順
当サイトにはサイボウズ Officeの契約がないため、画面では確かめていません。手順と画面の名前は、公式マニュアルをもとにしています。3
- 画面右上の歯車アイコンを押し、「サイボウズ Officeシステム設定」を開く
- 「詳細設定を開く」を押す
- 「カスタマイズ」の「AI管理」を押す
- 利用規約を読む
- 「サイボウズ Office AIを有効にする」にチェックを入れる
- 「設定する」を押す
- 同じ画面の「AI機能一覧」で、利用を許可する機能(校正AI・要約AI)を選び、「設定する」を押す
この手順は、校正AIと要約AIの設定です。ヘルプAIは、この設定とは別で、無効にできません。有効にすると、使う人の画面にボタンが出ます。
無効にすると、校正AIと要約AIの両方が使えなくなります。使える機能を絞るときは、手順7の機能一覧で選びます。3
入力した文章の扱い
入力した文章の扱いは、校正AI・要約AIとヘルプAIで規約が違います。56
| 校正AI・要約AI | ヘルプAI | |
|---|---|---|
| AIの学習に使われるか | 使われない(サイボウズも、提供元の事業者も使わない) | 使われない |
| 学習以外に、サイボウズが入力を使うか | 校正AIと要約AIの規約には、学習以外の使い道は書かれていない | 使う。サービスの提供、製品・サービスの開発と改善、カスタマーサポートなどに使い、利用状況を分析する |
| AIの提供元 | クラウドデータポリシーに書かれた第三者サービス | 日本マイクロソフトの Azure OpenAI |
| 適用される規約 | cybozu.com の規約とあわせて適用 | ヘルプAI専用の規約。cybozu.com の規約は適用されない |
校正AIと要約AIが使う第三者サービスの名前は、規約の本文には書かれていませんでした。規約が指す「クラウドデータポリシー」は、当サイトでは確かめていません。
ヘルプAIが使う Azure OpenAI に送った文章は、Microsoft の資料によると、利用者の許可なくAIの学習には使われません。10
ただし、不正使用の監視のために、一部が保存されて確認される場合があります。10
顧客の個人情報を含む文章に使うとき
顧客の個人情報を含む文章をAIに入れるときは、AIの提供元がその情報を機械学習などに使わないかを、先に確かめてください。89
本人の同意なく入れた個人データが、答えを返す以外の目的で使われると、個人情報保護法に違反するおそれがあるからです。個人情報保護委員会が、2023年に注意喚起しています。89
法改正で確かめる点は改正個人情報保護法の5項目で取り上げました。
職場での点検の仕方は、生成AIのセキュリティ対策の点検にあります。
校正AIと要約AIは、規約で学習に使わないと書かれています。ヘルプAIは、サイボウズが入力を製品の改善などに使うので、顧客の名前などは書かず、操作の質問だけにするのがよいと考えています。
試す前に決めること
- 規約を読んで同意し、有効にする人を、管理者の中から決める
- 最初は、顧客の情報を含まない社内の連絡1通で、校正AIで直し案を出すところまで試す
- 顧客の情報を含む文章に使うかどうかを、先に決める
まず「AI管理」の画面を開いて、利用規約を読んでください。
出典
- サイボウズ Office クラウド版「2026年1月リリース版の新機能紹介」(参照 2026-10-13)
- DXマガジン「サイボウズ、kintone・サイボウズ Office・GaroonにAI新機能」(2025年10月31日)(参照 2026-10-13)
- サイボウズ Office マニュアル「サイボウズ Office AIを使うための準備」(参照 2026-10-13)
- サイボウズ Office マニュアル「ヘルプAIの使いかた」(参照 2026-10-13)
- サイボウズ Office AI 利用規約(参照 2026-10-13)
- サイボウズ Office ヘルプ AI 利用規約(参照 2026-10-13)
- Impress Cloud Watch「サイボウズ、kintone・サイボウズ Office・GaroonにAI新機能」(2025年10月28日)(参照 2026-10-13)
- 個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について」(令和5年6月2日)(参照 2026-10-13)
- Impress Watch「個人情報保護委員会、生成AIサービスの利用に関する注意喚起」(2023年6月2日)(参照 2026-10-13)
- Microsoft Learn「Azureが販売するFoundryモデルのデータ、プライバシー、セキュリティ」(参照 2026-10-13)
- 電波新聞デジタル「「kintone」「サイボウズ Office」「Garoon」に新AI機能 サイボウズ、順次搭載へ」(2025年10月28日)(参照 2026-10-13)
