要点

対象:サイボウズ Officeを使っている職場

  1. クラウド版は追加費用なし
  2. 校正AIと要約AIは学習に使われない
  3. ヘルプAIの入力はサイボウズが利用する

サイボウズ Office AIラボは、クラウド版なら追加費用なしで使えます。システム管理者(以下、管理者)が「AI管理」で有効にします。更新情報によると、クラウド版は2026年1月15日に提供が始まりました。1

この記事の目次(5節)
  1. 3つのAIでできること
  2. 追加費用と、使える版
  3. 管理者が有効にする手順
  4. 入力した文章の扱い
  5. 試す前に決めること

AIラボは、ヘルプAI・校正AI・要約AIの3つをまとめた機能の名前です。校正AIと要約AIは、メッセージ、メール、掲示板などの本文にボタンひとつで使えます。ヘルプAIは、サイボウズ Officeの使い方を質問できます。12

管理者は、利用規約を読んでAIを有効にし、利用を許可する機能を選びます。校正AIと要約AIは、利用前に規約への同意が要ります。3

3つのAIでできること

AIできること使える場所使う前に
ヘルプAI使い方や設定を、チャットで質問する。マニュアルやFAQの検索結果をもとに答える4どの画面からでも、全員が使える1管理者は無効にできない3
校正AI誤字・脱字を見つけて、修正案を出す2メッセージ・メール・掲示板1管理者が許可した機能だけ
要約AI長い本文の要点をまとめる2メッセージ・メール・掲示板1管理者が許可した機能だけ

ヘルプAIは、サイボウズ Officeの使い方の質問にだけ答えます。4

社内の規程やマニュアルをもとに質問へ答える仕事は、当サイトのAI秘書の社内・総務でも引き受けています。

校正AIと要約AIが扱うのは、メッセージ・メール・掲示板などの本文です。会議の録音を文字にして要約したいときは、LINE WORKS AiNoteのような別のツールが要ります。

追加費用と、使える版

追加費用

追加費用は、新機能紹介に書かれています。

「システム設定で機能を有効にするだけで、追加費用なく、かんたんにご利用いただけます」とあります。1

提供の変更と停止

サイボウズは、契約者の事前の許可を得ずに、機能の内容を変えたり提供をやめたりすることがあると、規約に書いています。校正AIと要約AIには契約者ごとの利用制限値があり、超えると停止されることがあります。5

利用制限値の具体的な数値は、公式の資料では確かめられませんでした。足りるかどうかは、サイボウズに問い合わせて確かめてください。

パッケージ版で使えるか

更新情報は、クラウド版のものです。校正AIと要約AIの規約は、サイボウズの「cybozu.com」サービス規約の一部とされ、定めのない事項にはそちらが適用されると書かれています。15

パッケージ版で使えるかは、公式の資料では確かめられませんでした。パッケージ版の契約なら、サイボウズに問い合わせてください。

β版かどうかは書かれていない

規約には、サービスにβ版の機能が含まれる場合があり、β版の機能は無償の試用で、サポートの対象外と書かれています。5

校正AIと要約AIのうち、どれがβ版かは、規約にもマニュアルにも書かれていませんでした。業務で欠かせない使い方にする前に、サイボウズに確かめてください。

2025年10月の発表を伝える記事は、AIの新機能を「β版」として提供開始すると書いていました。サイボウズ Officeは、2026年1月に提供する予定でした。711

管理者が有効にする手順

当サイトにはサイボウズ Officeの契約がないため、画面では確かめていません。手順と画面の名前は、公式マニュアルをもとにしています。3

  1. 画面右上の歯車アイコンを押し、「サイボウズ Officeシステム設定」を開く
  2. 「詳細設定を開く」を押す
  3. 「カスタマイズ」の「AI管理」を押す
  4. 利用規約を読む
  5. 「サイボウズ Office AIを有効にする」にチェックを入れる
  6. 「設定する」を押す
  7. 同じ画面の「AI機能一覧」で、利用を許可する機能(校正AI・要約AI)を選び、「設定する」を押す

この手順は、校正AIと要約AIの設定です。ヘルプAIは、この設定とは別で、無効にできません。有効にすると、使う人の画面にボタンが出ます。

無効にすると、校正AIと要約AIの両方が使えなくなります。使える機能を絞るときは、手順7の機能一覧で選びます。3

入力した文章の扱い

入力した文章の扱いは、校正AI・要約AIとヘルプAIで規約が違います。56

校正AI・要約AIヘルプAI
AIの学習に使われるか使われない(サイボウズも、提供元の事業者も使わない)使われない
学習以外に、サイボウズが入力を使うか校正AIと要約AIの規約には、学習以外の使い道は書かれていない使う。サービスの提供、製品・サービスの開発と改善、カスタマーサポートなどに使い、利用状況を分析する
AIの提供元クラウドデータポリシーに書かれた第三者サービス日本マイクロソフトの Azure OpenAI
適用される規約cybozu.com の規約とあわせて適用ヘルプAI専用の規約。cybozu.com の規約は適用されない

校正AIと要約AIが使う第三者サービスの名前は、規約の本文には書かれていませんでした。規約が指す「クラウドデータポリシー」は、当サイトでは確かめていません。

ヘルプAIが使う Azure OpenAI に送った文章は、Microsoft の資料によると、利用者の許可なくAIの学習には使われません。10

ただし、不正使用の監視のために、一部が保存されて確認される場合があります。10

顧客の個人情報を含む文章に使うとき

顧客の個人情報を含む文章をAIに入れるときは、AIの提供元がその情報を機械学習などに使わないかを、先に確かめてください。89

本人の同意なく入れた個人データが、答えを返す以外の目的で使われると、個人情報保護法に違反するおそれがあるからです。個人情報保護委員会が、2023年に注意喚起しています。89

法改正で確かめる点は改正個人情報保護法の5項目で取り上げました。

職場での点検の仕方は、生成AIのセキュリティ対策の点検にあります。

校正AIと要約AIは、規約で学習に使わないと書かれています。ヘルプAIは、サイボウズが入力を製品の改善などに使うので、顧客の名前などは書かず、操作の質問だけにするのがよいと考えています。

試す前に決めること

  • 規約を読んで同意し、有効にする人を、管理者の中から決める
  • 最初は、顧客の情報を含まない社内の連絡1通で、校正AIで直し案を出すところまで試す
  • 顧客の情報を含む文章に使うかどうかを、先に決める

まず「AI管理」の画面を開いて、利用規約を読んでください。

出典

  1. サイボウズ Office クラウド版「2026年1月リリース版の新機能紹介」(参照 2026-10-13)
  2. DXマガジン「サイボウズ、kintone・サイボウズ Office・GaroonにAI新機能」(2025年10月31日)(参照 2026-10-13)
  3. サイボウズ Office マニュアル「サイボウズ Office AIを使うための準備」(参照 2026-10-13)
  4. サイボウズ Office マニュアル「ヘルプAIの使いかた」(参照 2026-10-13)
  5. サイボウズ Office AI 利用規約(参照 2026-10-13)
  6. サイボウズ Office ヘルプ AI 利用規約(参照 2026-10-13)
  7. Impress Cloud Watch「サイボウズ、kintone・サイボウズ Office・GaroonにAI新機能」(2025年10月28日)(参照 2026-10-13)
  8. 個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について」(令和5年6月2日)(参照 2026-10-13)
  9. Impress Watch「個人情報保護委員会、生成AIサービスの利用に関する注意喚起」(2023年6月2日)(参照 2026-10-13)
  10. Microsoft Learn「Azureが販売するFoundryモデルのデータ、プライバシー、セキュリティ」(参照 2026-10-13)
  11. 電波新聞デジタル「「kintone」「サイボウズ Office」「Garoon」に新AI機能 サイボウズ、順次搭載へ」(2025年10月28日)(参照 2026-10-13)