要点
対象:予定を自分でカレンダーに入れている経営者
- Geminiで日時を変えた通知メールは取り消せない
- Copilotが変えたと相手には分からない(現時点)
- 個人のアカウントはレビュアーが読むことがある
2026年10月8日に「ai秘書 スケジュール管理」で検索し、上位に出た解説記事を6本読んだところ、いずれも、できることの1つに「スケジュール管理」を挙げていました。
この記事の目次(6節)
一方で、AIが動かした予定の知らせが相手にどう届き、取り消せるのかまで書いた記事は、見つかりませんでした。
GoogleとMicrosoftの公式のヘルプで確かめると、AI秘書のサービスを新しく入れなくても、予定を入れる作業の一部はAIに頼めます。
Googleカレンダーを使っているならGeminiアプリに予定の作成や変更を、OutlookならCopilotに空いている時間の提案や招待の下書きを頼めます。134
相手に届いた知らせはAIでは取り消せないことがあるため、筆者は、AIに任せるのは自分だけの予定にとどめ、お客様や取引先との予定は自分で操作するのがよいと考えます。
GeminiアプリとCopilotでできること
相手から日程変更の連絡が来るたびに自分で予定を直しているなら、まずは使っているカレンダーとつながるAIから試せます。
| Geminiアプリ(Googleカレンダー) | Copilot(Microsoft 365のOutlook) | |
|---|---|---|
| 予定を入れる | 日時と内容を伝えて作成する | チャットで打ち合わせの設定や時間の確保を頼む |
| 空いている時間を探す | ヘルプに記載なし | 出席者全員の予定を見て、時間を提案する |
| 予定を変える・削除する | 名前や日時の変更、削除 | 設定をオンにした予定に別の予定が重なると、その予定の日時を自動で変える(自分だけの予定と、相手1人との打ち合わせ) |
| 相手を招く | できない | メールのやり取りから招待の下書きを作る(Windows用の新しいOutlook)。送信は自分 |
| 使うのに必要なもの | 「アクティビティの保存」をオンにする | 招待の下書きには、仕事用のCopilotのライセンス |
どちらも予定を入れる作業は頼めますが、相手を招けるかどうかが大きな違いです。Geminiアプリは相手を招けません。Copilotは、メールのやり取りから作る機能なら招待の下書きまで作り、送信は自分で押します。1345
Googleカレンダーなら、Geminiアプリに予定の作成から削除まで頼める
Geminiアプリに頼むと、Googleカレンダーの予定を作成、検索、編集できます。届いたメールの中の予定や、貼り付けた文章から予定を作ることもできます。1
名前や日時の変更、打ち合わせのキャンセル、カレンダーからの削除も頼めます。一方で、予定に相手を招くことと、すでにある予定の場所や説明を変えることはできません。そこはGoogleカレンダーの画面で入れます。1
カレンダーとつなぐには、「アクティビティの保存」(Geminiとのチャットを保存する設定)をオンにしておく必要があります。1
会社で契約したGoogle Workspaceのアカウントなら、管理者が先にGeminiとつなぐ設定を有効にしておかないと、つなげません。2
カレンダーとつながる別のAIを秘書にする方法もあります。Claudeにメールとカレンダーを読ませて毎朝の予定の一覧を作る方法は、ClaudeでAI秘書を作る手順に書いています。
Outlookなら、Copilotが空いている時間を提案する
画面の上のリボン(ボタンが並ぶ帯)の右側にあるCopilotのボタンを押してチャットで頼むと、Copilotが出席者全員の予定を見て、都合の合う時間を提案します。3
Windows用の「新しいOutlook」では、メールのやり取りを開いて「Copilot でスケジュールする」を選ぶと、Copilotが会議出席依頼(相手への招待)の下書きを作ります。4
下書きにはタイトルと議題が入り、やり取りのメールが添付され、やり取りに加わっていた人が出席者になります。やり取りに今後の動きの話が少ないときや、機密に分類された内容を含むときは、議題が入らないことがあります。4
内容を確かめて直し、自分で送信します。この機能は、仕事用のCopilotのライセンス(ヘルプの表記は「Microsoft Copilot (Work)」)が無いと使えません。4料金は確かめられませんでした。
相手に届く変更の知らせ
日時の変更で相手に送られたメールは戻らない
Geminiアプリで行った操作は、確認の通知にある「元に戻す」で戻せます。ただし、取り消せない操作もあり、その例が、予定を変えたときに相手(Googleカレンダーでは「ゲスト」)へ送られたメールです。1
Geminiアプリは新しく相手を招くことはできません。ただ、ヘルプに明記はないものの、この注意書きからは、すでに相手が入っている予定の日時は変えられると読めます。
Copilotが日時を変えても、今のところ相手には分からない
Copilotには、予定の重なり(競合)に備えて、日時を自動で変える機能があります。予定を開き、「競合が発生した場合は、Copilot にこのイベントのスケジュールを変更させます」をオンにして使います。5
対象は自分だけの予定と、自分と相手1人だけの打ち合わせです。出席者が増えると使えなくなります。5
同じ時間に別の予定を承諾したり入れたりすると、設定をオンにしていた予定が動きます。移してよい日時を指定しておけば、その中で元の時刻に最も近い空き時間が選ばれます。5
結果はOutlookの通知ウィンドウに出ます。相手には、自分で時間を変えたときと同じ、ふつうの会議の更新メッセージが届きます。
ヘルプのよくある質問には「現時点では、出席者は Copilot が会議のスケジュールを変更したことに気付くことはありません」とあります。5
お客様や取引先との1対1の打ち合わせでこの機能をオンにすると、相手にも日時の変更が届きます。そうした打ち合わせでは、オンにしないほうがよいとみています。
個人のGoogleアカウントでは、チャットをレビュアーが読むことがある
無料のGmailのアドレス(@gmail.com)で使っているなら、個人のGoogleアカウントです。
個人のアカウントでは、カレンダーとつなぐために「アクティビティの保存」をオンにします。オンのあいだは、Googleのレビュアー(チャットを確かめる担当者)が、チャットの一部を読むことがあります。6
つないだアプリから読んだ情報も、Geminiアプリの提供と改良に使われます。レビュアーが読んだチャットは、アクティビティを削除しても消えず、最長3年保存されます。6
Googleは、レビュアーに見られたくない機密情報は入力しないよう求めています。6お客様の名前や相談の中身が入った予定は、個人のアカウントのGeminiアプリには読ませないほうがよいでしょう。
仕事用のアカウント(Google Workspace)では、入力した内容がレビュアーに読まれることはなく、許可なく会社の外で生成AIの学習に使われることもありません。7
うっかり入れてしまったときは、個人情報を入力してしまったときの対応を読んでください。
任せる順番
たとえば、次の順に任せていきます。
- 「明日の予定は?」と聞き、答えをカレンダーと見比べる
- 「明日の14時から1時間、見積もりの作業を入れて」のように、自分だけの予定をAIに入れてもらう。入った予定はカレンダーで開いて確かめる
- 相手のいる予定は、これまでどおり自分で操作する
Geminiアプリは、間違った回答や古い情報を出すことがあると、ヘルプにも書かれています。1
お客様に日程の候補から選んでもらうなら、日程調整のツールも使えます。リンクを1つ送ると、こちらの空いている日時からお客様が選べます。
Outlookで自動の日時変更を使っているなら、相手のいる打ち合わせの予定を開き、その設定がオンになっていないかを一度確かめてください。
出典
- Gemini Apps でカレンダーの予定を作成、管理する(Gemini アプリ ヘルプ)(参照 2026-10-08)
- Google Workspace アプリを Gemini Apps に接続する(Gemini アプリ ヘルプ)(参照 2026-10-08)
- Copilot を使用して会議をスケジュールする(Microsoft サポート)(参照 2026-10-08)
- Outlook で Copilot を使用して会議の予定一覧を作成する(Microsoft サポート)(参照 2026-10-08)
- Microsoft Outlook と Microsoft Teams の Copilot を使用してイベントを自動的に再スケジュールする(Microsoft サポート)(参照 2026-10-08)
- Gemini アプリのプライバシー ハブ(Gemini アプリ ヘルプ)(参照 2026-10-08)
- Google Workspace の生成 AI に関するプライバシー ハブ(Google Workspace 管理者ヘルプ)(参照 2026-10-08)

